yamaの読書日記

 活字中毒のyamaが日々手にしている本のお話を綴っています。
 読んだ本についていろいろお話しませんか?

図書館戦争

2011-04-30 23:22:00 | その他
有川浩さんの「図書館戦争」を読了。

サブタイトルに「図書館シリーズ①」となっています。

実は有川浩さんに嵌っていて、図書館で彼女の本を探して予約していたのですが、「図書館シリーズ」が順次発売になるそうで・・・

予約はキャンセルして文庫購入しました。

今月は、シリーズ①②が発売になりましたが来月からは毎月1冊ずつ発売になるそうで楽しみです。

2019年(正化31年)、図書隊員を名乗る「王子様」を追い求めて図書隊に入隊した女の子・笠原郁の不器用ながらまっすぐに誠実に頑張るお話です。

面白い!笠原に同室の柴崎、上司の堂上、小牧、同僚の手塚など癖のある魅力的な役者をそろえてなかなか読みごたえあります。

この本では本を読むことの自由を守ってるわけですが、読む側としては今の時代の「言論の自由」を頭に浮かべながら読んでいます。下手したら近い将来、言論を思想を監視され管理される怖~~い時代が来るのではという嫌な予感も感じないわけではありませんが、「言論の自由」を守るために立ち上がらなくてはいけない時代が来るのかもと思わせられてしまいました。

最初から、笠原の「王子様」って誰だか予想はついてましたけどね。

続いてシリーズ②「図書館内乱」に行きます。
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スパイクを買いに

2011-04-28 22:39:26 | その他
はらだみずきさんの「スパイクを買いに」を読了です。

同じはらだみずきさんのサッカーボーイズシリーズのサイドストーリーになります。

中学生の息子・陽平が大好きだったはずのサッカー部を辞めた理由を知りたくて・・・

地元のサッカークラブ・桜ヶ丘オジーズに参加してしまった。

サッカーしたこともないし、走れないしの中年のおじさんが未知なる世界に飛び込んで会社以外での友達との交流で新たな発見をして成長?していく姿が・・・可愛い。

仕事で編集から営業に左遷(?)させられて自暴自棄になっていたのが、サッカーを始めたことでいろんな視点からものを見れるようになったり、子供のことを違う目で見れたり・・・とおじさんの世界も変化していく。

また別の味方として考えさせられたのは、子供たちのサッカーをボランティアで指導しているコーチたちの悩みの声が生々しくて。
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七月のクリスマスカード

2011-04-27 22:37:04 | ミステリー
伊岡瞬さんの「七月のクリスマスカード」を読み終えました。

アルコール中毒で入退院を繰り返す母親を憎みながら育つ美緒は母親が入院すると母の従妹・薫のところで弟の充と暮らしていた小学6年生の時、

薫さんは美緒と充に一人のおじさんを紹介した。

その人は元検事の永瀬丈太郎といい、娘の瑠璃を5歳の時に誘拐されていた。
その瑠璃と一緒に居て連れ去られるのを見ていたのが薫だったのだ。

美緒は自分の苦悩と戦いながらそれに打ち勝つために瑠璃の事件と弟・穣の死亡事件に向き合うことに。

お話がかなり暗い題材を扱っているのですが、意外にもジメジメした空気感が少なくて読んでいても落ち込まなくて済みました。

永瀬丈太郎の美緒に対する思いやり・・・控えめで不器用な心遣い・・・がとっても素敵で切なかったです。
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居眠り磐音江戸双紙 紀伊ノ変

2011-04-25 22:36:27 | 時代小説
佐伯泰英さんの磐音シリーズの第36弾「紀伊ノ変」を読み終えました。

姥捨の郷でおこんは息子を出産。空也と名付けられた。

そして磐音は紀伊藩の騒動に巻き込まれていく。

磐音の活躍をメインにして味付けには柳次郎の婚礼を・・・

柳次郎、武左衛門、幸吉などの面々が登場するとほっとしますね。
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おはぐろとんぼ

2011-04-23 23:48:47 | 時代小説
宇江佐真理さんの「おはぐろとんぼ」を読了。

江戸の下町を舞台に、市井で暮らす人々を悲喜交々に描く短編を6つ読ませてもらいます。

どれも小さな幸せを願う人々の切ないお話で、目の奥がツンとしてしまいます。

あとがきも解説も面白く読ませてもらいました。
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旅行中に

2011-04-21 22:50:08 | 全般
温泉旅行中に

堂場瞬一さんの「アナザーフェイス2 敗者の嘘」と

近藤史恵さんの「猿若町捕物帳 寒椿ゆれる」 を読了。

そして今日、安東能明さんの「聖域捜査」を読み終えました。


「敗者の嘘」は子育てのため刑事総務課に配属されている大友鉄は犯人と思われる男が自殺した事件に借り出された。それは真犯人だと女性弁護士が出頭してきたからだった。
あまり子供との関係が描かれてないのが残念ですね。普通の刑事ものと変わらない感じになってしまっています。

「寒椿ゆれる」はやっと堅物の同心・玉島千蔭が見合いして・・・相手も千蔭に劣らぬ変人の人で・・・なかなかいい雰囲気だったのにぃ。
やっぱり花魁の梅が枝が本命なのかなぁ。つまらんよ、それでは。

「聖域捜査」は生活安全特捜隊にに移動になった男のひたむきな警察魂のお話です。
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サッカーボーイズ14歳

2011-04-15 22:49:00 | その他
はらだみずきさんの「サッカーボーイズ14歳」を読み終えました。

サッカーボーイズ」シリーズの第3弾で副題に「蝉時雨のグラウンド」とついています。

中学2年生となった武井遼介とその仲間たちの1年の成長の記録でもあります。

野球部から戻ってきたオッサの苦しみ。サッカーを知らない監督。

いろんな問題を抱えた桜ヶ丘中学のサッカー部の一年を清々しい成長記録としてより青春の記録として読ませてもらいました。

早く中学三年になった遼介に会いたいものです。
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船に乗れ! Ⅰ 合奏と協奏

2011-04-14 22:19:33 | その他
藤谷治さんの「船に乗れ!」の第一巻を読了。

読み始めて、しまった!と思ったのですが・・・音楽は苦手で・・・

若きチェロリスト・津島サトル君の高校1年の青春のお話です。

音楽科の子って普通科の授業ってこんなにいい加減でいいの?って驚き。

知らない世界をちょっ覗かせて貰ってる感じで読み進みました。

そんな中で「倫社」の授業が気に入ってしまいました。どんな授業だったかなんて自分の受けたことはすっかり忘れ去っていますが、この本の中で語られている哲学っぽいお話は結構面白くって、、、成程って感心しちゃいました。

オーケストラやピアノトリオの話も面白かったです。

サトル君の初恋が今後どうなるのか、第2巻も買ってこなくっちゃぁ。
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145gの孤独

2011-04-13 21:58:25 | ミステリー
伊岡瞬さんの「145gの孤独」を読み終えました。

プロ野球のスター選手・ピッチャーだった倉沢は危険投球で一人の選手の選手生命を奪ったことで立ち直れなく、野球界を去り、今は便利屋をやっていた。

彼が受ける仕事を通して彼の心の闇を少しずつ解き明かしていくことに。

本書の主人公もうらぶれたおじさんです。
このおじさんが一緒にサッカー観戦のお供をすることになった少年との交流はほのぼのとしていて大好きです。

伊岡さんの書かれる男性像は結構魅力があって、これからが楽しみです。
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いつか、虹の向こうへ

2011-04-11 22:55:44 | ミステリー
伊岡瞬さんの「いつか、虹の向こうへ」を読了。

元警察官の尾木はある事件がきっかけで警察を辞めた。

今は売りに出している我が家で3人の他人と共同生活をしている。

そんな尾木が酔っぱらってかかわった若い女を連れて帰ったことから、警察やらヤクザから追いかけられることに。

主人公は元気のない酔っぱらいのおじさんなんですが、、、

段々とこの冴えないおじさんがなかなかカッコ良く思えてくるから不思議です。

本書は第25回横溝正史ミステリ大賞とテレビ東京賞をダブル受賞だそうで、巻末に選考委員の方のコメントが載っているのが嬉しいです。

この選考のコメントにもあるのですが、本文中に○○と伏字があることがやはり引っかかりますね。作者が負けを認めてるみたいな気がしてしまいました。
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