yamaの読書日記

 活字中毒のyamaが日々手にしている本のお話を綴っています。
 読んだ本についていろいろお話しませんか?

ロマンス小説の七日間

2010-02-25 23:23:37 | その他
三浦しをんさんの「ロマンス小説の七日間」を読み終えました。

一冊で二度美味しいといった感じの小説です。

海外のロマンス小説の翻訳者のあかりとボーイフレンドの神名のほわ~~っとした恋愛のお話なんですが、、、、

あかりと神名の恋路の間に挟まれて進展するのが、あかりが現在仕事として翻訳しているロマンス小説です。

コレがあかりの逞しい想像力で波乱万丈に展開し(というか、原作から勝手に踏み外して自分好みに脚色・・・していいのか?)、

私は全くイメージの違う二つの恋愛小説を楽しんでしまいました。
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楽園

2010-02-24 21:42:26 | ミステリー
宮部みゆきさんの「楽園」上下巻を読了。

「模倣犯」の事件・・・未曾有の連続誘拐殺人事件・・・から9年。
取材者として係わった前畑滋子はそのダメージから立ち直れずに居たが、そこに奇妙な依頼が舞い込んだ。
12歳で事故死した息子・等が『超能力』を持っていたのか知りたいと。
知るはずの無い事件(焼失した家の床下に16年前に親に殺された娘の死体が埋められていた)の現場の絵が描かれていたと。
その等の書いた絵を見た滋子は、、、、そう、あの事件の山荘が描かれていたのです。
等くんの記憶にあるはずのないあの忌まわしい事件の舞台となった山荘が。

兎に角読み始めたその時からしっかり読み手の心を掴んでしまう宮部さんの筆力はすごいです。引き込まれて読まされてしまいます。
ある意味では「模倣犯」の続編かもしれないですが、読んで無くっても全然平気。
私は「模倣犯」についてはかなり忘れていたのですが・・・読み進むうちに少しずつ蘇ってきましたが・・・「楽園」を楽しむには困らないですね。

ただ、今回は滋子さんと夫の昭二さんのやり取りがお話の中で息抜きとなっていて心和まされます。

さすが宮部さん!という1冊、いえ2冊です。
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同期

2010-02-21 17:35:00 | ミステリー
今野敏さんの「同期」読了です。

お友だちに借りた新刊書なので、自宅の居間で汚さないように読んでいたので少しずつしか進まなかったのですが・・・
昨晩は読み始めたら面白くなってと言うか、展開が走り出してやめられなくなり、遅くまでかかって読み終えました。

捜査一課第五係の宇田川は32歳の巡査部長だが”ぼん”と先輩の植松に呼ばれているまだまだ発展途上の刑事である。
宇田川が捜査中の事件で撃たれるところを助けたのは、同期で公安の蘇我。

その蘇我が直後に懲戒免職となり行方不明になり、尚且つ曽我の警視庁での記録が抹消されてることを知った宇田川は捜査の暇を見て蘇我を捜すが・・・
そのうち捜査中の事件と蘇我の失踪がリンクしてくる。

植松と捜査の相方になった植松と同期の土岐を巻き込んで警視庁に楯突く捜査を展開していく。

サクサク、シャカシャカと読み進みます。宇田川が雲の上のお偉いさん方に戦いを挑むとこなんて・・・”ありえねぇ”とついつい突っ込みながらページめくりました。

宇田川と蘇我、植松と土岐という2組の同期をメインにした警察小説ですが、事件の捜査は平凡かな。
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酔いどれ小藤次留書 野分一過

2010-02-20 20:36:28 | 時代小説
佐伯泰英さんの酔いどれ小藤次書留シリーズ第13弾「野分一過」を読了。

サクサクと読みました。おりょう様とのお話と長屋の皆やいつも小藤次がかかわってる方々との下町らしい付き合いを楽しめました。

ただ、駿ちゃんの出番が少ないのが寂しかった。
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武士道シックスティーン

2010-02-18 22:55:03 | その他
誉田哲也さんの「武士道シックスティーン」読了。

何年前かしら、新聞の広告か読書欄かでこの本の題名を目にして、
”わーー、すっごくカッコいい題名だなぁ”と思い、作者の誉田哲也さんの名前を覚えて本屋さんで誉田さんの作品を探して見つけたのが「ストロベリーナイト」だったのです。
その後「ジウ」「ソウルケイジ」・・・どう考えても「武士道シックスティーン」という題名のついた本を書く人とは思えなかったのですが。

いやいや、予想を覆す胸躍るスポーツする少年少女の熱いお話でした。

主人公は16歳の女子高生二人。
磯山香織は「あたしはまだ生きている。だったら戦うのが兵法者の道理だろう。場所も相手も関係ない。」と言う武蔵の五輪書が愛読書の剣道部員。
西荻早苗は剣道を始めたのは日本舞踊の代わりという勝敗に拘らないのんびり屋の剣道部員。

前半は磯山の超時代錯誤的な言動にちょっとイライラ。余りに勝ちに拘る姿にむかつきながらも、”私だって16歳の頃はまだまだ『やるからには勝たなくっちゃぁ』って思ってたなぁ”と大昔を思い起こしたりしていました。

正反対の磯山と西荻は反目しながらも引き合って、お互いを成長させていく過程がとても細やかに書き込まれていて、後半はジーーーンとする場面もあり読み応えと、読む楽しさと、一緒に成長できる嬉しさとあります。

私にとっては磯山が何のために剣道をするのか、勝った先には何があるのかという問題に向き合いその答えを自分なりに見つけていく姿が本当に可愛いく愛しかったです。
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Story Seller 2

2010-02-18 22:24:33 | その他
7人の作家さんが書かれた7つの読みきりのお話が載ってます。

近藤史恵さんの「サクリファイス」の解説にこの本の中に納められた短編のことが語られていて・・・買っちゃったのです。

沢木耕太郎さんの「マリーとメアリー ポーカー・フェース」
  カクテルのブラディー・マリーに関しての薀蓄を語ってあります。
  ノンフィクションはめったに読まない分野です。

伊坂幸太郎さんの「合コンの話」
  男女3人づつの合コンと同じ時期に起きた殺人事件を絡ませたお話で、
  私はやっぱりちょっと苦手。

近藤史恵さんの「レミング」
  これは「サクリファイス」の兄弟編?で、石尾がチームのエースになり、
  その自覚に目覚めていく過程を爽やかに書いてあります。

有川浩さんの「ヒトモドキ」
  今回のイチオシ。少し気味悪さもあるんですが、その気味悪さに戦いを挑んだ
  姉と弟の心が・・・無事でよかったぁ。

米澤穂信さんの「リカーシブル リブート」
  なんか暗くて好きじゃないです。

佐藤友哉さんの「444のイッペン」
  ミステリーなんだけど・・・不思議なお話。

本多孝好さんの「日曜日のヤドカリ」
  結構好きでした。たぶん「TENNGU」を読んだ事あると思うのですが(多分)
  それは好きじゃなかったのですが、こちらはなんかほろっとさせられて良かった。
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D・フランシス逝去

2010-02-16 20:21:05 | 全般
今朝のとくダネで、小倉さんのオープニングトークにビックリ。

なんとあの「競馬シリーズ」の著者、ディック・フランシスが亡くなられたって。
ご高齢でいらしたので納得するところもあるのですが、それにしても本当に残念。
私は文庫派なのでまだ何冊か読んでないはずなのですが・・・残りは何冊なんでしょう?
今の私の読書熱とういか読書癖はこのフランシスの「競馬シリーズ」が有ったからこそと言えます。
このシリーズを教えてもらった時に発売されてた文庫を読みきるまでは、一日に2作くらい読破してました。それこそ寝る時間を惜しんでまで・・・

ほんの少し前は北森鴻さんが、そしてスペンサーシリーズのR・B・パーカーが亡くなっていて本当に残念です。

私はスペンサーシリーズは飽きていて今は読んでないのですが、北森さんはまだまだ続けて欲しいシリーズもあったのに。

それにしても「競馬シリーズ」が終ってしまうなんて。2度とシッド・ハレーに会えないなんて・・・う、う、う、悲しい
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モデル、40歳。乳がん1年生。

2010-02-15 22:31:31 | その他
年明けに本屋さんで見つけた新刊書、MAIKOさんの「モデル、40歳。乳がん1年生。」
をポツポツとページをめくって先日読み終えました。

いろいろ感じるところも有ったけど・・・また「yamaのひとりごと」で語ることもあるかもしれないです。

ただ、乳がんって初期であれば心配ないので、兎に角検診することが一番です。

まず、触診でなくマンモグラフィーです。ちょっと痛いだけだから・・・
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警視庁追跡捜査係 交錯

2010-02-15 21:48:11 | ミステリー
堂場瞬一さんの「交錯」を読了。

未解決事件を追う警視庁追跡捜査係という聞きなれない捜査係に光を当てたお話です。

強行犯係から追跡捜査係に飛ばされた沖田が追うのは、無差別殺傷事件の犯人を体当たりで刺して阻止した男。

そして捜査記録の行間に隠れた失敗、顧みられなかった証拠、突っ込みきれなかった証言を探しだすのが抜群に上手いが、脚をまるで使わず書類とPCだけで探し出す西川が追うのは、都内で起きた貴金属店強盗。

沖田と西川、正反対の二人が喧嘩しながら捜査していた其々の事件がクロスしてくる・・・

二人の丁々発止の掛け合いの喧嘩を聞きながら、事件の展開を楽しんで読めました。
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楽しいひと時

2010-02-11 21:47:26 | 全般
今日は珍しいお友だちが訪ねてくれました。

以前一緒にプールで泳いでいた人で本の話が出来るお友達なんです。

以前お貸ししていた本を返しに来てくれて、ついでに私の好きそうな本だからと今野敏さんの「同期」・・・新刊ですよ・・・持ってきてくれました。

一時間ほど本のあの話やこんな話を。

久しぶりに本の話で盛り上がれて楽しい時間を過ごしました。

外はず~~~っと雨なんだけど、気分はルンルンと軽やかです。
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