yamaの読書日記

 活字中毒のyamaが日々手にしている本のお話を綴っています。
 読んだ本についていろいろお話しませんか?

弁護側の証人

2011-11-30 23:20:49 | ミステリー
小泉喜美子さんの「弁護側の証人」を読了。

お友達に借りた1冊ですが・・・・・・・む、む、よく判らん。

250ページほどのお話なのでさらっと読み終えたのですが、どうも私には向いてないお話の様で、読んでいても面白さが判らないままでした。
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八丁堀剣客同心 闇の閃光

2011-11-28 23:00:25 | 時代小説
鳥羽亮さんの「八丁堀剣客同心シリーズ」の新作「闇の閃光」を読了。

たぶん19冊目になるのではと思いますが。   

町方を執拗に襲う稲妻のごとき剛剣に隼人が挑む。

話に子供が出てくると・・・ちょっと・・・可愛くて嬉しい。

お芝居でも「動物と子供には勝てない」そうだけど、小説もなんかほっと心が優しくなります。
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蘭陽きらら舞

2011-11-26 23:38:40 | 時代小説
高橋克彦さんの「だましゑシリーズ」の第5弾となる「蘭陽きらら舞」を読了。

今回は「京伝怪異帖」で準主役を張った蘭陽が主役で頑張っている1冊です。

相棒はのちの葛飾北斎である春朗。

そして「だましゑシリーズ」の面々が総出演と言う嬉しさです。

おこう、仙波一之進、左門、そして平賀源内・・・皆に助けられて・・・ここでもおこうの眼力は健在です・・・蘭陽は大活躍です。
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天地明察

2011-11-25 21:43:55 | 時代小説
冲方丁さんの「天地明察」を読み終わりました。

お友達に借りた1冊なのですが・・・・かなり面白く楽しませてもらいました。

碁打ちにして数学者・渋川春海の20年にわたる「日本独自の暦」にかける奮闘・挫折・喜び・・・そして恋・・・

とにかく時代小説なんですが、ちょっと違っていて、一人の男の生き様が生き生きと描かれている。

渋川春海、別名を安井算哲は将軍様の前で「御城碁」を打つのが公務である。
しかし・・・嫌いではないかったけれども「碁を打つ」ことに倦んでいた・・・

算術に恋い焦がれるほどに夢中だった春海が、日本独自の暦を作り上げる仕事にすべてをささげることになる。
これは彼のただただ真っ直ぐに走る人生の軌跡でもあり成長のあかしでもあり、恋の物語でもある。

保科正之(会津藩藩主)が春海に言う。「安井算哲よ。天を相手に、真剣勝負を見せてもらう」

暦とは天と地と知ってこそ。そして天と地と知ったうえで計算が出来なくては暦が出来ない。

そして暦は、宗教、政治、文化、経済、すべてをにおいて君臨するのだ。

現在、なにも疑うことなく身近にある暦、カレンダーがこんなにも重要なもので、ここまでの滅私の苦労と努力とで出来上がってきたものだとは知りませんでした。

読みながら春海の一途な思いに何度も鼻の奥がツンとなりました。
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鎌倉河岸捕物控(十九の巻) 針いっぽん

2011-11-23 21:24:34 | 時代小説
佐伯泰英さんの「鎌倉河岸シリーズ」の第19弾、「針いっぽん」を読み終えました。

今日は寒いし、旦那は昼から出掛けて居ないし・・・もうひたすら毛布にくるまって読書、読書です。

今回は・・・大奥に奉公に出ていた娘が理由も判らず骸で返されてきた。

大奥には力が及ばない金座裏なれど、放っておいては金座裏の名がすたる・・・

政次たちの誇りをかけた戦いが始まった。

大奥の着るものについて、意外に知らなかったことが多いと知りました。
針の紛失がこんなに大事なのかと。

さてさて、生まれるのは亮吉のお告げのように「双子」かな??
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京伝怪異帖

2011-11-21 22:21:49 | 時代小説
高橋克彦さんの「京伝怪異帖」を読み終えました。

伝蔵こと、稀代の人気戯作者・山東京伝の若かりし頃・・・19歳の頃から31歳の戯作者として体制を成し人間としても大きくなっていく「成長物語」である。

いや、どちらかというと「青春物語」かもしれない。

伝蔵を中心に据えて周りに、平賀源内、窪俊満こと安兵衛、そして役者崩れの蘭陽を配し江戸の町に現れる「怪異」に立ち向かう姿を、老中松平定信に立ち向かう姿と重ね合わせて見せる。

なかなか痛快なお話でした。

普通でしたら「怪異」と題名にあったら手に取らないのですが、何かの本に「おこう」シリーズとかあったのでついつい買ったのですが・・・蘭陽の登場ってことだけみたいでした。

「蘭陽きらら舞」という新作では主役を張ってると言うのでこれは今から楽しみです。
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短劇

2011-11-18 22:01:13 | ミステリー
坂木司さんの「短劇」を読了。

10ページ前後の超短編が26篇収録されていて、最後にあとがきというすごく珍しい本です。

こんなに短くて面白かったりするのかなぁと思っていましたが、いや~、意外に話が起承転結するんだなぁとびっくりしました。

全編がちょっと怖い、結構怖~~いお話ですが、短さに助けられて読み切ることが出来ました。
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ラプソディ・イン・ラブ

2011-11-12 22:39:21 | その他
小路幸也さんの「ラプソディ・イン・ラブ」を読了。

老いた俳優である父の最後の映画。それは家族で過ごす、最後の時間を撮るドキュメンタリー。家族を演じる家族の台詞は真実か、それとも演技か…。家族の肖像を描いた物語。

登場するのは、老いた父であり俳優でスターでもある笠松市朗、
        笠松の別れた妻であり元女優でもあった四ノ宮睦子、
        笠松と睦子の息子で俳優として油の乗ってきた園田準一、
        笠松とすぐに別れてしまった二番目の妻との間にできた息子で俳優の岡本裕、
        裕と婚約している女優の二品真里。

笠松の最後の映画にと企画されたものは、その昔笠松と睦子、そして息子の準一が暮らしていた一軒家で暮らす家族をカメラが収めるというドキュメンタリータッチのもの。
淡々とした日々の暮らしを5人其々の独白で進んでいく・・・

段々とそれぞれの過去と心があらわになっていく・・・

今まで読んだ小路さんの小説にはなかった設定と展開でかなり楽しめました。

読みながら、『これって舞台にしたら面白いのになぁ』って思いました。密室劇でもありましたしね。既になってるかもしれませんけど・・・
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恋細工

2011-11-09 21:50:01 | 時代小説
西條奈加さんの「恋細工」を読み終えました。

一匹狼の職人・時蔵と、細工師を志す錺工房の娘・お凛。独り黙々と細工に打ち込む天才肌の時蔵に振り回されながらも、お凛は時蔵に惹かれていき…。若い男女の哀しく切ない恋模様を描く本格時代小説。

恋愛小説として読むもよし、職人たちの心意気を読むもよし。

「金春屋」シリーズなどからすると意外な感じですが、心にしっとりと残る読み心地です。
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愛される者たちへ

2011-11-08 20:49:51 | ミステリー
小路幸也さんの「愛される者たちへ」を読み終わりました。

デザイン事務所を経営する川方準一は転校して卒業していない小学校の同窓会の通知を受けて、波高になった小学校の同窓会に出席した。
この小学校は準一が暮らしていた巨大な団地の中にあり、ほとんどの生徒は団地の子だった。

会場で準一は幹事の押田明人に声をかけられたが・・・親しげに話しかける彼を準一は知らなかった・・・

同じ会場で再会した幼馴染で今は精神科医の未香は同じ団地の中学生が記憶のねじれを実感していると聞く。

同窓会で出会わなければ・・・・何も起こらなかったかもしれない・・・


小路さんの書かれる『ライト感覚のSF小説』って結構お気に入りです。

「カレンダーボーイ」もですが、底辺に人への愛情が流れているのが感じられて、怖さではなく温かいものを感じます。
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