yamaの読書日記

 活字中毒のyamaが日々手にしている本のお話を綴っています。
 読んだ本についていろいろお話しませんか?

信太郎人情始末帖 銀河祭りのふたり

2011-12-30 22:37:10 | 時代小説
杉本章子さんの信太郎シリーズの完結編「銀河祭りのふたり」を読了。

「美濃屋」の主人として信太郎は震災後の店を立て直し、おぬいもお内儀として認められ平穏の日々だったが、亡き父の隠し子という玄太が現れて・・・

なんだかんだともめながらも落ち着くところに落ち着いて大団円を迎えました。

信太郎が家に落ち着いてからは・・・面白さが半減でしたね。

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口入屋用心棒 闇隠れの刃

2011-12-28 23:02:37 | 時代小説
鈴木英治さんの口入屋用心棒シリーズの21弾、「闇隠れの刃」を読了。

沼里藩の藩主の弟・房興が江戸の住まうようになり、直之進は川籐に剣の教えを乞うことになる。

そろそろ終わるかと思っていたのですが、房興、川籐の主従がメンバーに加わってその上芳絵と言う超お転婆なお姫様まで加わってはてどんな展開になりますやら。
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おいち

2011-12-28 22:29:50 | 時代小説
あさのあつこさんの「おいち」を読み終えました。

おいちは16歳。江戸深川の菖蒲長屋で、医者である父・松庵の仕事を手伝っていた。
おいちには必死で助けを求める人やこの世に思いを残して死んだ人の姿が時に見えることがある。
悩みながらも己の力で人生を切り開き医者を目指すおいちがであった不思議な出来事を解き明かしていく。

父親の手伝いをしながらおいちがふと漏らす想い。

「人の幸、不幸なんてそう簡単に推し量れるものじゃない。裕福だからと言って、美しいからと言って、幸せだなんていいきれないのだ。
病に倒れた人は、確かに不幸ではあるけれど、恢復の喜びを経験できる幸せもまた手にしている。水が飲める幸せ、まっすぐ歩ける幸せ、身体に痛みがない幸せ、ほんの少しでもものを口にできる幸せがどれほど貴いかは病まなければわからない。病んでこそ味わえる幸せがあるのだ。健やかな人には、決して知ることのできない幸せがある。」

確かにとも思う。熱があってなにも出来ないとき、元気になったらあれもしよう、これもしよう、そう思っていてもその健康を喜ぶ気持ちを過ぎに忘れてしまうその哀しさ。

人の心って難しい。

なかなか面白い1冊でした。続編書いてくださいね、あさのさん。
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ラストダンス

2011-12-26 22:28:32 | その他
堂場瞬一さんの「ラストダンス」を読了。

ドラフトの同期で、ともに今季限りで引退するベテラン投手真田と捕手樋口。シーズン終盤、2人は17年ぶりのバッテリーを組むことに…。野球に全てを捧げた男たちに訪れた奇跡のフィナーレを描く。

堂場さんの書かれるスポーツ小説って面白くないのが多いのですが、これは思いの外読めました。
ピッチャーとキャッチャーの違いやバッテリーとバッターとの駆け引きとか面白いなぁと思いましたが、脇役の面々のキャラに深みが無いのが残念。

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密命(26)・終の一刀 晩節

2011-12-24 23:20:31 | 時代小説
佐伯泰英さんの「密命シリーズ」の最終章「晩節」を読み終えました。

上覧剣術大試合から五年。

長かった惣三郎とその子・清之助との物語がついに大団円を迎えました。

謎の深かった惣三郎の行動の訳が明かされ、父の子への想いが胸を打ちます。

しかし、「やっと終わった・・・」
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沈黙の檻

2011-12-23 22:23:14 | ミステリー
堂場瞬一さんの「沈黙の檻」を読み終わりました。

面白かったです。

迷宮入りした17年前の殺人事件の犯人だと名指しされた運送会社社長・末松の命が狙われた。警護を命じられた所轄署の刑事・氷室は、彼の人間的魅力に惹かれ始める。そして新たな殺人が…。哀切なる警察小説。

最初から犯人を示唆した状態で話が進んでいきますが、末松があまりにもできた人物なので途中何度も他に真犯人がいるのだろうか?と思わせられます。
なかなか切ない物語。
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吉原裏同心(十五) 愛憎

2011-12-23 22:18:21 | 時代小説
佐伯泰英さんの「吉原裏同心シリーズ」の15作品目「愛憎」を読了。

吉原に脅迫状が届いたり、かどわかしがあったり・・・

それをいつも通り幹次郎が対峙するお話です。
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ホームタウン

2011-12-22 22:55:48 | ミステリー
小路幸也さんの「ホームタウン」を読了しました。

風邪が少し快方に向かい、本を読む気力も出てきてヤレヤレです。

札幌で働く柾人のもとへ、両親の死という過去で疎遠となっていた妹から手紙が届いた。結婚するという連絡に喜んだが、式間近になって妹と婚約者がほぼ同時に失踪。柾人はふたりを捜し出すため戻ることのなかった故郷へ向かう。

結構面白かったです。

柾人の仕事がなんかいかにもあるんじゃないかと思わせられたり、あるわけないじゃんこんなことと鼻で笑ったりと突っ込みどころもいっぱいって楽しめます。
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一朝の夢

2011-12-20 20:25:30 | 時代小説
梶よう子さんの「一朝の夢」を読了。

北町奉行所同心の中根興三郎は朝顔の栽培を唯一の生きがいとしている。
夢は黄色の朝顔を作り出すのが夢の興三郎は、江戸朝顔界の重鎮である鍋島直孝を通じて宗観と呼ばれる立派な武家と知り合う。

幕末の桜田門外の変を巡る出来事を、一介の同心・興三郎を語ることによってひも解いている。

辻斬りや政治のひずみを興三郎の朝顔にかける思いや幼馴染にかける恋心をからめて進むのですが主題がぼけてしまったようで残念。
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風に舞いあがるビニールシート

2011-12-17 23:29:27 | その他
森絵都さんの「風に舞いあがるビニールシート」を読み終えました。

以前、NHKのドラマになったのを見ていたので、『見た後ですぐに原作を読むのもなぁ』と避けていたのですが、
図書館で見つけて借りてきてしまいました。

6編の短編が収められています。

器を探して ・・・我儘勝手な上司の命令で岐阜の多治見に食器を探しに来た女性の葛藤。

犬の散歩  ・・・ 捨てられたりして保護された犬を預かっていてそのために夜の仕事を始めた女性の話。

守護神  ・・・大学の二部に通う30歳代の男子学生が論文の代筆を頼む話で、頼まれる女子学生(こちらも30歳代)とのバトル

鐘の音  ・・・仏像の修復で悩んで逃げ出した後日談が、不思議。

ジェネレーションX ・・・世代の違うサラリーマン二人が、一日の出来事分かり合う過程が身につまされ。

風に舞いあがるビニールシート ・・・気持ちが激しく揺れる話です。ドラマの方が大人しかった感じです。

私は、う~~ん、ジェネレーションXが一番かな。
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