錯迷

堂場瞬一さんの「錯迷」を読み終えました。

神奈川県警捜査一課課長補佐の萩原哲郎は、鎌倉南署に署長として赴任した。異例の昇格人事の裏には、女性前署長の不審死が。署内の協力者を得られないまま、孤独の秘密捜査が始まる…。

シリーズものではないので前半は少しまどろっこしかったのですが、だんだんと面白くなってサクサク読んでしまいました。

ストロベリーライフ

荻原浩さんの「ストロベリーライフ」を昨日読み終えました。

農家なんてかっこ悪い。と思っていたはずだった-。イチゴ農家を継げと迫る母親。猛反対の妻。志半ばのデザイナーの仕事はどうする? 恵介36歳、いま、人生の岐路に立つ!

農家の後継者問題を織り込んだお話です。現実はお話のように生易しいものではないんでしょうが、、、
本作品は明るい未来を示唆して終わるのです。

お野菜や果物は枝についたままで完熟したものが一番美味しいのでしょうが、現実問題、そんな完熟を食べれるチャンスなんてあるもんじゃないし・・・流通問題も絡んでなかなかむつかしい。

食堂のおばちゃん２ 恋するハンバーグ

山口恵以子さんの「食堂のおばちゃん」シリーズになった第2弾、「恋するハンバーグ」を昨日読み終えました。

前回読んだ「はじめ食堂」が洋食屋さんだった頃のお話で、孝蔵さんと愛妻一子さんとで切り盛りする洋食屋さんのお話ですが、いろんなエピソードの合間に挟み込まれた、昭和のいろんな出来事がえらく懐かしくて・・・

私も年取ったなぁと感慨深く読みました。

警視庁追跡捜査係 報い

堂場瞬一さんの「警視庁追跡捜査係」シリーズの「報い」を昨日読み終えました。

警察に届けられた1冊の日記。そこに記された内容から、2年前に起きた強盗致死事件の容疑者として、辰見という男が浮上する。未解決事件を追う追跡捜査係の沖田は宇都宮に急行するも、到着直後、辰見は重傷を負って死亡し…。

堂場さんの本は読みなれていて、スイスイ読めてしまいます。今までの中では面白かったかなぁ。

フォークロアの鍵

川瀬七緒さんの「フォークロアの鍵」を読み終えました。

口頭伝承を研究する大学院生・千夏は、老人の“消えない記憶”に興味を持ち、老人養護施設を訪れる。夕方になると脱走を図る老女が発する「おろんくち」という言葉に引っ掛かりを覚えた千夏は…。

前半はぼけ老人たちの説明と介護施設の現状の解説で退屈だったのですが、おじいちゃんやおばあちゃんが段々と生気を取り戻し始めた頃から面白くなりました。
高校を途中で投げ出した大地くんの参加も面白くなった要因でしょうか。

最後はお年寄りたちに拍手喝采でした。