yamaの読書日記

 活字中毒のyamaが日々手にしている本のお話を綴っています。
 読んだ本についていろいろお話しませんか?

神様のカルテ 2

2012-01-28 23:02:42 | その他
夏川草介さんの「神様のカルテ 2」を読み終えました。

かなり読み応えがあり幾度となく鼻の奥がツンとしてきました。

図書館の解説には

新年度、本庄病院の内科病棟に、一止の大学の同窓である進藤が着任してきた。だが、進藤の医師としての行動は、かつての姿からは想像もできないもので…。地方病院を舞台に個性豊かな登場人物たちが織りなす、いのちの物語。

とあります。

第一作よりこちらのほうがず~~っと読み応えがありました。
前作は、ちょっと軽めの医療作品だなぁと思っていましたが、作者の思いはこちらに凝縮されてるのではないかと思うほどに、気持ちがビンビン伝わってきました。

進藤の妻・如月が囚われた心の病、や「医師の前に人間である」という心からの叫び、そして古狐先生の死に向かう姿。

「医者は、患者のために命がけで働くべきだという。この国の医療は狂っているんだ。医者が命を削り、家族を捨てて患者のために働くことを美徳とする世界。夜も眠らずぼろぼろになるまで働くことを正義とする世界。」・・・これが今の日本の救急医療の実態だと・・・医療に関して狂ってる世界。

もっと医者も人として尊重されべきとの筆者の叫びが聞こえてきます。
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居眠り磐音江戸双紙 東雲ノ空

2012-01-27 22:36:00 | 時代小説
佐伯泰英さんの「居眠り磐音」シリーズの第38弾「東雲ノ空」を読了。

ついに磐音御一行様が江戸に帰ってきました!!

今回は江戸の面々に顔見世の回ですね。
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つばくろ越え

2012-01-26 16:35:26 | 時代小説
志水辰夫さんの「つばくろ越え」を読了。

さすが志水さんですねぇ。時代小説でも苦み走っていい男です。

「燕の通う難路を疾駆する影。火急の命を帯び、過去を振り捨て、峠の向こうに何が見えたか? 秘密厳守とスピードが売りで、携える金品はいつもワケアリ。飛脚問屋・蓬萊屋シリーズ第1弾。『小説新潮』掲載を単行本化。」

と図書館の説明にありますので次回作も楽しみに待ってて良いみたいで嬉しい。

飛脚問屋・蓬莱屋の裏?家業でスピードと秘密厳守を信条にただ一人で街道を失踪する男たちの物語です。
仙造、宇三郎、勝五郎・・・登場する男たちのかっこ良いことといったら・・・さすがです。

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排除 潜入捜査

2012-01-23 22:37:26 | ミステリー
今野敏さんの「潜入捜査」シリーズの第2弾「排除」を読了。

実はまだ1作目を読んでなくって・・・たぶん読んでないと思うんですよね・・・探したんですが近くの本屋さんになくって、「まぁいいか」と2作目から読み始めましたがそんなに困ることなく読み終えました。

日本の商社が出資した、マレーシアの採掘所の周辺住民が白血病に倒れ、反公害運動が始まりそれを封じ込めるために日本のヤクザが送り込まれた。それを排除するために元マル暴刑事の佐伯がマレーシアに乗り込むことに・・・

いかにも今野さんの本って感じですね。
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クリスマスローズの殺人

2012-01-22 21:41:19 | ミステリー
柴田よしきさんの「クリスマスローズの殺人」を読了

『さびしい年末の懐をあっためようと引き受けた、なんの変哲もない浮気調査のはずが交換殺人? 死体消失? ミッシングリンク? 軽ハードボイルド+コージー+本格推理。ヴァンパイア探偵シリーズ。』

と借りた図書館の本のあらすじに書いてあります。

確かに『軽い』しかし『本格推理』はちょいとどうなのかなぁ?

ヴァンパイア探偵シリーズとあるからにはほかにも出てるんでしょうが、これって2冊目らしいので・・・1冊目借りる?う~~んたぶん借りないと思う、思う。

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立場茶屋おりき 願の糸

2012-01-16 22:40:09 | 時代小説
今井絵美子さんの立場茶屋おりきシリーズの第9弾「願の糸」を読了。

立場茶屋おりきに養護施設が出来たり、三吉が帰ってきたり、幾富士の恋といろいろな出来事が・・・

そして善じいが天に召されます・・・
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お鳥見女房 幽霊の涙

2012-01-14 23:56:41 | 時代小説
諸田玲子さんの「お鳥見女房」シリーズの最新作を図書館で予約して、先日やっと順番が来て・・・読み終えました。

長男の久太郎が祖父や父と同じ様に探索の名を受けて・・・妻の恵以、母の珠世の想い。

源太夫の娘、里の縁談や秋の恋心・・・と子供から娘への成長、そして次男・源次郎の成長とこれからが楽しみな人材がいっぱいで嬉しいなぁ。

このシリーズ、1冊目は源太夫がうるさすぎてあまり好きではなかったのですが、今では「読むのをやめなくって良かったぁ」ってしみじみ思っています。

祖父や父と同じように心に重荷を背負って生きていく久太郎がどんなふうに大きな男に育っていくのか?源太郎、源次郎の成長も気になりますし、、、、

珠世さんと同じ目線で子供たちの成長に目を細めている私です。
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便り屋お葉日月抄 なごり月

2012-01-12 21:46:41 | 時代小説
今井絵美子さんの「便り屋お葉」シリーズの第3弾「なごり月」を読了。

お葉は相も変わらず走り続け、龍之介は義母の死に際の言葉に・・・縛られていく・・・

お葉と龍之介が恋仲になるのは安直なので止めて欲しいなぁと思いながら読みました。
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廃墟に乞う

2012-01-11 22:59:51 | ミステリー
佐々木譲さんの「廃墟に乞う」を9日に読み終えました。

道警の敏腕刑事で今は休職中の仙道が頼まれて関わっていく事件を連作として語っていく。

刑事なんだけど刑事活動をしてはいけないという特殊な設定が面白い1冊です。

仙道が刑事に復職した後のお話も読みたいですね。
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真夜中のパン屋さん

2012-01-11 22:57:34 | ミステリー
大沼紀子さんの「真夜中のパン屋さん」を7日に読み終えました。

図書館に予約していたのですが、なかなか順番が来なくってシビレを切らして買ってしまいました。

正解でした! とっても楽しめた1冊です。

都会の片隅に真夜中だけ開く不思議なパン屋さん・・・ブランジェリークレバヤシ・・・がある。オーナーの暮林、パン職人の弘基。
そこに暮林の妻の母違いの妹と名乗る女子高生・希実が居候することに。

この不思議なパン屋さんに出入りする人たちと、暮林、弘基、希実がどのように関わっていくのか・・・そこからこの三人の過去やら気持ちやら今やらが生き生きと見えてくる。

すっごく心温まる1冊です。 お勧めよ~~!
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