yamaの読書日記

 活字中毒のyamaが日々手にしている本のお話を綴っています。
 読んだ本についていろいろお話しませんか?

スロウハイツの神様

2010-07-30 21:02:20 | ミステリー
辻村深月さんの「スロウハイツの神様」を読み終えました。

人気作家チヨダ・コーキの小説で人が死んだ・・・あの事件から10年。

若き脚本家として人気の赤羽環がオーナーの「スロウハイツ」に環の友人4人と一緒にコーキは編集者黒木と共に住み始めた。

皆、芸術家だったり芸術家の卵だったり・・・

そんななかの一人、環の高校時代の友人エンヤが環をライバル視して「スロウハイツ」を出て行き、新しい同居人がやってくる。

そのことが切っ掛けか、少しずつみんなの仲がギクシャクし始めて・・・

読み始めは、仲良かった仲間が一人の闖入者によって友情が崩れていく話しかなぁ・・・と思っていたのですが・・・
読み進むと、「小説家は自分の書いたものにいかに責任を持つか」という話かなと。

で、終盤、、、全てがひっくり返されて

10年前の事件で小説を書けなくなったコーキがどうやって復活したのか?

う~~ん、結局、超純愛小説だったの?

何にしても、今まで読んだ辻村さんの本の中では一番好きです、私は。
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鎌倉河岸捕物控 紫房の十手

2010-07-24 22:21:00 | 時代小説
佐伯泰英さんの「鎌倉河岸捕物控」シリーズの第17弾です。

今回は箱根に湯治旅に出かけた宗五郎たちと、江戸に残った政次たちとが連携して手配中の盗賊一味を追い詰める顛末。

次第に捕物の中心が政次に移ってきた感じですね。
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アナザーフェイス

2010-07-24 21:52:18 | ミステリー
堂場瞬一さんの「アナザーフェイス」の感想を。

以前捜査一課に在籍していた大友鉄は、妻が交通事故で亡くなって息子と二人になり子育てのために警視庁刑事総務課に異動を希望して2年経った。
そんな時、銀行員の息子が誘拐され、銀行に1億円の身代金を要求する事件が起こり、大友は元上司から特捜本部に合流するように指示される。

学生時代に演劇をかじっていたなど、ちょっと刑事らしくない刑事・大友の登場です。
私としてはもっと息子との場面が多かったらと思いましたが、次のお楽しみでしょうか。
帯に『新シリーズ』と有ったので・・・

元同僚の柴刑事、煩すぎ。なんとかなりません?
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あまりの暑さに

2010-07-22 22:44:54 | 全般
今日のあまりの暑さに・・・・家にこもったまま読書三昧。

で、堂場瞬一さんの「アナザーフェイス」と

佐伯泰英さんの「鎌倉河岸捕物控」シリーズ第17弾「紫房の十手」を読了。

感想は後日に。

それにしてもこの暑さにはゲンナリです。
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つくもがみ貸します

2010-07-21 23:06:56 | 時代小説
畠中恵さんの「つくもがみ貸します」読み終わりました。

お江戸は深川にある小さな古道具屋兼損料屋に出雲屋はお紅と清次の姉弟が切り盛りしている。そこに並べられた古道具には100年の時を経て『付喪神』という妖怪となったものが多い。気位が高く悪戯好きでお節介、暇をもてあまして噂好き・・・この妖たちが色んなところに貸し出されて拾ってくる騒動。

色んな騒動のその根底に流れるのは、お紅と今では行方知れずになった蘇芳の壷と蘇芳の俳名を持つ若旦那との関わり。

畠中ワールドってやっぱり温かくて癒されます。
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宇宙のみなしご

2010-07-18 20:40:40 | その他
森絵都さんの「宇宙のみなしご」、読み終えました。

中学生の陽子と一つ年下の弟・リンは両親が仕事で忙しく、構ってもらえない分束縛もなく二人で考えた二人だけの遊びで時間を過ごしてきた。

今、二人が夢中なのは真夜中に近所の家の屋根に忍んで登ること。

そんな二人の遊びを酔うこの同級生が知ることになり・・・

登場人物が陽子とリン。そして友だちの七瀬さんにキオスクだけ。
ほかに先生とか同級生とか居ないわけではないですが、殆どこの4人で話が進んで行きます。

「自分を変える」「一歩踏み出す」ためにこの危なっかしい屋根登りがキーポイントになっていて、きっとなんでもいいんだろうけど、「変わらなくっちゃぁ」という切実さがこの年頃の子供にも有るんだなぁと。

今の中学生ってなかなか苦しい日々を送ってるんだと。
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出世花

2010-07-14 22:34:47 | 時代小説
高田郁さんの「出世花」を読み終えました。

感動。。。。

妻敵討ち(めがたき)の旅空で、6年目に力尽きて亡くなった父。
残された幼いお艶は青泉寺に「お縁」という新しい名前を授けられて生きていくことに。

年を経て、是非養女にという話を断り、髪を切って骸を清める「三昧聖」として生きていくことを決心するその心の動きが、常人の私には理解しがたいほどに清らかで、言葉がありません。

お縁の心の想いを感じるだけでなく、短編の連作になっている其々にミステリー仕立てになったお話も楽しめるし、「正念さま」のその生き様にも感動を貰いました。

わが身を捨てて生きる・・・なんて美しいのでしょうか。
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仮借なき明日

2010-07-13 21:44:14 | ミステリー
佐々木譲さんの「仮借なき明日」読了。

最初は企業モノかと思ってたのですが、大違い。

フィリピンの日本企業の現地工場での商品の不具合が増え続けることに疑問を持った幹部からの以来で現地に飛んだ原田亮平が・・・
ギャング並の活躍というか、頭脳と力と飛び道具で一人で大暴れ。

いくらフィリピンでの話とは言え、『やりすぎだろう』がまず第一の感想です。
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Kの日々

2010-07-11 21:12:01 | ミステリー
大沢在昌さんの「Kの日々」を読了。

闇に葬られた三年前の組長誘拐事件。身代金を持ったまま逃げた犯人の一人李は白骨となって東京湾に浮かんだ。
刑務所に逃げ込んでいた共犯の2人が出所して、見つからない身代金を探して李の恋人だったKの調査を裏の探偵・木(もく)に依頼。

そこに誘拐された組長の息子がKの周りをうろつき、はたまた李の親友という男が現れ、金に目のくらんだ悪徳警官まで加わって・・・

先の見えない展開に。

終盤、一気に話が走り出し・・・逆転に続く逆転で・・・それなりに面白かったです。
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徒目付 久岡勘兵衛 罪人の刃

2010-07-10 22:50:29 | 時代小説
鈴木英治さんの「徒目付 久岡勘兵衛」シリーズの第15弾「罪人の刃」を読了。

今回は同心の稲葉七十郎が嵌められ捉えられてしまったのを、勘兵衛と修馬が助けるお話です。

まか、楽に読みました。
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