yamaの読書日記

 活字中毒のyamaが日々手にしている本のお話を綴っています。
 読んだ本についていろいろお話しませんか?

口入れ屋おふく 昨日みた夢

2014-12-31 21:18:32 | 時代小説
宇江佐真理さんの「口入れ屋おふく 昨日みた夢」

行方をくらました夫への未練を断ち切れず、実家の口入れ屋「きまり屋」に出戻ったおふく。駆り出される奉公先で様々な人生模様を目の当たりにするうち、一筋縄ではいかない人の世を学んでいき…。

宇江佐さんの本を読むと、若かりし頃祖母や曾祖母に言われた小言などとかぶることがあって、懐かしさいっぱいになることも良くあります。
なんか日本人の心意気を感じるというか、そんな素敵な本を書いてくださる宇江佐さんに感謝です。

今年はこの本が読み納めになりました。
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阿蘭陀西鶴

2014-12-30 22:44:45 | 時代小説
朝井まかてさんの「阿蘭陀西鶴」お読み終わりました。

「ほんま、はた迷惑なお父はんや」 若くして妻を亡くし、娘と大坂に暮らしながら、創作に打ち込んだ井原西鶴は、人間大好き、世間に興味津々、数多の騒動を引き起こす-。娯楽小説の祖・西鶴の人生を描く。

学校で習った「好色一代男」の作者、井原西鶴を幼くして目が見えなくなった娘・あいの目線で父親を語る一冊です。

父親を娘の潔癖さで嫌っていたあいが少しずつ父親の内面に気付き、父親を認めその支えとなっていく。

あいの生き様が哀しくて愛しくて、、、少し切なくて怖い。
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居眠り磐音江戸双紙 失意ノ方

2014-12-27 22:53:01 | 時代小説
佐伯泰英さんの「居眠り磐音」シリーズの47冊目になる「失意ノ方」を読み終えました。

少しずつエンディングに向かって準備が整ってきています。

田沼専制政治が終焉を迎えようとしており、磐音はどこに向かっているのか・・・
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東京湾臨海署安積班 捜査組曲

2014-12-23 20:49:13 | ミステリー
今野敏さんの「湾岸署」シリーズと言うのか「ハンチョウ」シリーズと言うのか・・・その「捜査組曲」を読み終えました。

事件を追う、それぞれの旋律が組曲になるとき、安積班の強さを知る-。安積班のメンバーをはじめ、強行犯第二係・相楽、鑑識係・石倉、安積の直属の上司・榊原たちの熱い想いが奏でる短篇集。

どれもがどこかで読んだ気がして、マジで考えてしまいましたがどうも初めてとしか考えられません。

安積だけでなく、安積班の其々と鑑識の石倉(ついつい倉石って読んでしまいます)、勝手にライバル視している相楽、その人の独白っぽい組み立ての短編の連作集です。

鑑識の石倉の怒り心頭の章が特に面白かったです。いいねぇ、石倉さん。
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髪結い伊三次捕物余話 昨日のまこと、今日のうそ

2014-12-22 23:08:33 | 時代小説
宇江佐真理さんの「髪結い伊三次」シリーズの「昨日のまこと、今日のうそ」を読み終えました。

松前藩の若君に見初められ、側室に望まれた茜。一方、絵師になるべく修業中の伊与太は、葛飾北斎と出会い…。廻り髪結いの伊三次とお文夫婦の周りで起こる心揺さぶられる事件の数々。

6編の連作で主な人たちの近況を知らせてくれる一冊です。

中でも最初の、友之進の同僚の奥方が亡くなって自分と妻のいなみとのこれからの夢を考えるお話にはほろりと。
龍之進ときいは男の子に恵まれ、伊三次の弟子の九兵衛はてんとの縁談がまとまり・・・其々のこの先が見えてきているが、
茜と伊与太のこれからが・・・わからない・・・気になって仕方がないのですが・・・


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鉄の骨

2014-12-20 22:40:28 | ミステリー
池井戸潤さんの「鉄の骨」を読み終えました。

中堅ゼネコン・一松組の若手、富島平太が現場の仕事から異動した先は『談合課』と揶揄される業務課・・・大口公共事業の受注部署だった。

今度の地下鉄工事を取らないと、ウチが傾くと技術力を武器に真正面から入札に挑もうとする平太たちの前に『談合』の壁が立ちはだかる・・・

何年か前にドラマになったので平太が小池徹平くんになってしまって、読んで楽しめるかなぁとちょっと心配で、ず~~と本棚に積んであったのですが、読む本がなくなって読み始めましたが面白かったです。

登場する人物、同僚や上司、フィクサーや恋のライバルのキャラクターもしっかりしていて読み応えありました。
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秋月記

2014-12-14 23:12:26 | 時代小説
葉室麟さんの「秋月記」を読み終わりました。

筑前の小藩・秋月藩で専横を極める家老への不満が高まっていた。間小四郎は志を同じくする仲間も藩士たちと共に糾弾に立ち上がり、本藩・福岡藩の援助を得てその排除に成功するが・・・

読み始めるとついつい藤沢周平さんの文章かと間違いそうになるほどに藤沢周平さんを彷彿とさせます。ただ、この本では、勧善懲悪と言った感じがなく、主人公であるはずの間小四郎は清濁併せ呑むことを厭わない人物に描かれていて・・・しかしその心の奥深くには”わが身を挺しても”と言う私を滅してもという心が隠れていた。
自分に勇気がなかったために妹が死んでしまったという深い後悔で自分を奮い立たせてきた小四郎の心が切なく哀しく・・・果し合いに一人で挑もうとするその心に思わず涙してしまいました。

捨石nなる決意をした男の凄まじき生き方です。
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コーヒーブルース

2014-12-13 22:58:38 | ミステリー
小路幸也さんの「コーヒーブルース」を昨夜遅くまでかかって読み終えました。

北千住の洋館を改装した“弓島珈琲”。紫煙とコーヒーの薫りが漂うこの喫茶店には、常連も事件もやってくる。店主の弓島大が依頼された中学生の少女捜しは一転、麻薬絡みの騒動に発展して…。

「モーニング」の続編になりますが、どんなストーリーだったかほとんど覚えておりません。
あまり面白かった記憶がありませんでしたが、先日読んだ三作目が面白くって、、、、
借りた一冊です。

面白くて途中で止めれなくって遅くまで起きて読んでしまいました。

どうもダイのようなタイプが好きなのかも。
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夏目影二郎始末旅 神君狩り

2014-12-08 22:07:15 | 時代小説
佐伯泰英さんの「夏目影二郎」シリーズ完結編、15冊目になる「神君狩り」を読み終えました。

すごく間が空いてたのと、国定忠治の死と共に終わるんだろうなぁと思っていたので、読むのをちょっと迷ったのですが・・・これで終わりだからと読んでしまいました。

やっと終わった・・・という感想ですね。
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相棒

2014-12-07 15:43:47 | 時代小説
五十嵐貴久さんの「相棒」を読み終わりました。

徳川慶喜暗殺未遂事件の犯人探索に、坂本龍馬と土方歳三がコンビを組んだ! いがみ合い、衝突しながら捜査を続ける2人が行きついた人物とは? 幕末維新のオールキャストでおくる、エンタテインメント長編小説。

図書館でバスの待ち時間を潰す間にササッと借りた本ですが、意外にも楽しく読みました。

題名からドラマの「相棒」を連想して刑事ものかなとも思ったのですが、表紙に刀が描かれていたので・・・時代小説で「相棒」って何?って感じで期待もなく読み始めましたが・・・

確かにオールキャストでそのうえアッと驚くエンディングも用意されていて、『おいおい、やりすぎじゃない?』と思わないでもありませんが、楽しく読み終えました。

幕末のお話は苦手だったのでしたが、ドラマの「龍馬伝」と「竜馬がゆく」を読んだことでこの時代に登場する役者の複雑さが少しは分かってきたので、以前よりは手に取りやすくなりました。

この本に登場する坂本龍馬、、、いや~本当に汚い。「JIN」で内野さんが演じた龍馬も結構小汚かったですが、読んでるとそれ以上ですよ。
思わず、「わっ、汚い!」と言いながら読んでしまいました。(笑い)

でもなんかとっても可愛い龍馬でした。
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