yamaの読書日記

 活字中毒のyamaが日々手にしている本のお話を綴っています。
 読んだ本についていろいろお話しませんか?

名残り火

2010-06-29 23:14:33 | ミステリー
藤原伊織さんの「名残り火」を読み終えました。

サブタイトルに『てのひらの闇Ⅱ』とあって、ドキドキワクワクで手にした藤原さんの長編小説だそうです。  残念だなぁ。。。

飲料メーカーの宣伝部課長だった堀江の元同僚で親友の柿島が集団暴行を受けて亡くなった。最初は単なる”オヤジ狩り”と見られたが・・・

藤原伊織さんの書かれる本の主人公はちょっとくたびれかけたオジサンだけど、常識的なラインを少々?逸脱したかっこよさがあって魅力あるんですよね。
その中でも一番のお勧めは「てのひらの闇」の登場する堀江です。
モチロン「シリウスの道」のあの方も素敵でしたが、、、、

そんなイチオシの「てのひらの闇」ですが、ちらちらとは覚えているのですが、まあ見事に忘れてしまっていて、堀江や柿島、そして大原などなど名前はすっかり忘却の彼方へ。
でも読んでいるうちに少しずつ思い出すんですよね。

今回初登場となったスキンヘッドの三上社長は最高!主人公堀江に次ぐいい役どころで・・・  でも結婚まで行くとは・・・もうビックリ。

読み終わって、続編が出る事がないのが本当に残念で。堀江と大原はどうなるんだろう?
三上社長の結婚は?などなど知りたいことが一杯あるのに・・・悔しい。
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警視庁失踪課・高城吾賢 裂壊

2010-06-26 23:14:58 | ミステリー
堂場瞬一さんの「警視庁失踪課・高城吾賢」シリーズの第5弾「裂壊」を読了です。

ある朝、警視庁失踪課の室長・阿比留が無断欠勤。ありえないことで、事件の匂いを嗅ぎ取った高城達がその行方を捜し始めたその時、室長が拳銃を持ち出してることが判明。
失踪課だけで捜索に駆け回る高城達・・・しかし、室長に関して何一つ知らないことに愕然とする。
室長の行方不明と時を同じにして一人の女子大生の行方がわからなくなり、この二人に接点が・・・

今回やっと室長・阿比留の家族関係や過去の出来事が少しずつ解き明かされていく。

そしてナントあの六条舞が・・・動くのです!

失踪課がまとまってきましたよ。ただ、室長を除いてですが・・・
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ジェネラル・ルージュの伝説

2010-06-25 22:30:00 | その他
海堂尊さんの「ジェネラル・ルージュの伝説」を読了・・・と言ってもいいのかなぁ・・・

「伝説」「疾風」「残照」の短編を読んだところで、後は省略しているので。

桜宮市年表や登場人物リストなどは眺めましたが。

「伝説」は 速水晃一が「ジェネラル・ルージュ」と呼ばれる事になった、あの伝説を紐解いてくれてます。猫田主任が意外に出来るんだという事実をここで納得。

「疾風」は 事務長として赴任してきた三船がジェネラルの速水に魅了された事件を。

「残照」は 速水が居なくなった城東大学医学部付属病院の救命センターで頑張る佐藤の感慨を。

最近、ドラマの速水晃一を見ていたせいか其々の配役の顔がちらついて
いい事なのかどうか。

「伝説」は面白かったです。以前から速水が「ジェネラル」と呼ばれ始めたあの事件を詳しく知りたいなぁと思っていたので。これで、すっきりです。
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八丁堀剣客同心 遠い春雷

2010-06-25 22:26:53 | 時代小説
鳥羽亮さんの「剣客同心」シリーズの「遠い春雷」を読了。

10冊も続けて医療小説を読んだのでのんびりと時代小説でもと・・・

長月隼人の活躍を楽しみました。
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孤高のメス 神の手にはあらず

2010-06-24 22:58:11 | その他
大鐘稔彦さんの「孤高のメス 神の手にはあらず」全4巻を読了です。

前作の「孤高のメス 外科医当麻鉄彦」を読み終えた後、どうにもこうにもその後の彼を知りたくて知りたくて・・・本屋さんに走りました。

台湾に渡った当麻と矢野の活躍、そして当麻と大川翔子の関係、当麻が抜けた甦生病院のその後・・・他の医師や看護婦のその後。

どれもこれも目が離せないことばかりですが、なんと言っても当麻の「医は仁術」を姿勢です。ぴんと背筋を伸ばして患者に向かうその気持ちにはどんな言葉を当てたらいいのだろうか?

そんな当麻に魅せられる一方で余りに清廉潔白、聖人君子の当麻に現実味の無さを感じている私が居ます。
そんな風に感じてる私は甦生病院の院長の島田の悩む姿に心が痛んで・・・現実には日本のいたるところで同じ悩みを抱えていらっしゃる院長がたくさんいらっしゃるんだろうと推察してしまいます。
そうそう、島田院長と西村雅彦さんが重なってしまって、映画ではどなたが島田院長を演じられるんでしょうか?

兎にも角にも、暫く後を引く余韻ある本でした。
映画も是非見たいなぁと思っていますが、DVDが出てからになりそうです。
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孤高のメス 外科医当麻鉄彦

2010-06-20 22:01:07 | その他
大鐘稔彦さんの「孤高のメス 外科医当麻鉄彦」 全6巻読了です。(フーー)

日曜日の今日は、プールにも行かず買物にも行かず、全米オープンのビデオを見て食事をした以外は本を読んでいました。

九州の田舎で誤診のため医者を目指していた兄を亡くした当麻は、しっかりとした医術を身につけて田舎の病院で治療に当たりたいという夢を持って医学の道に進んだ。
そして恋人を劇症肝炎で失い、海外での武者修行で劇症肝炎の治療に肝臓移植がごく普通に行われて結果を残してることを知り、「肝臓移植」への思いを強くした。

そんな当麻は是非残ってはどうかと誘われた肝臓移植の恩師の許を辞し、琵琶湖の西にある
甦生病院へ外科医として勤め始める。
そして2年、肝臓の生体間移植、脳死患者からの肝臓移植を手がけ、日本の医療界に受け入れられないままに台湾へその身を置くまでの一外科医の奮闘の物語である。

読んでビックリするのは「白い巨塔」で薄々は知っているつもりの大学病院の内情でした。
また大学病院からの医師の派遣で息をついている地方の病院の苦悩も、知り合いのお医者さんたちの愚痴から想像はしておりましたが・・・手術の出来ない外科医や、論文の数の多さだけで臨床経験の多少に関係なく選ばれる教授、自分達の身の安定ばかりを率先させる医師たち・・・読みながら背筋が寒くなるようなお話がてんこ盛り。

日本の医療はどうなるんだろうと、空恐ろしい思いを抱えながら読み終えました。

この本が新刊として発売された時、医学界からの反応ってどうだったんでしょうか?

そして今後の当麻鉄彦が気になります。。。。ので「神の手にはあらず」買わなくっちゃぁ。
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孤高のメス 第1,2巻

2010-06-17 22:27:14 | その他
大鐘稔彦さんの「孤高のメス 外科医当麻鉄彦」の第1,2巻を読了。

堤真一さんで映画化されて、すごく評判がいいので・・・見る前に読んでおこうと手に取ったのですが。
近所の本屋さんには第5巻までしか置いてなかったのでまず2冊買って帰って、面白かったら残りの3冊買いたそうと思ってたのですが、第1巻が面白くって翌日買いに行ったら第3巻しかなくって・・・で、他の本屋さんに出かけてみて・・・第6巻まであるんですよ。

先は長い。

まだ3分の1なんだけど、、、、病気になるのが怖くなります・・・本当に。
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密命・決戦前夜 仇敵

2010-06-14 22:56:35 | 時代小説
佐伯泰英さんの「密命」シリーズの第23弾「仇敵」を読了です。

今回は上覧剣術大試合を目前に控えた、金杉惣三郎と息子の清之助の日々と江戸でめ組の纏い持ちの昇平と祝言を挙げたみわの日々を書いてあり、今回は江戸の皆さんの様子が窺えて嬉しかったです。

まだまだ続きそうですね。
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みをつくし料理帖シリーズ

2010-06-13 22:33:15 | 時代小説
高田郁さんの「みをつくし料理帖シリーズ」3冊を読み終わりました。

第1作目の「八朔の雪」が本屋さんの店頭に平積みされてる頃から気にはなっていたのですが、料理帖と銘打ってあるのがどうも苦手で・・・
というのもストーリーより料理のレシピに拘ってるのじゃないかと変に勘ぐってしまっていたのですが、このところ読みたい本が手薄になって先ずは1冊読んでみてからと手にしたのですが・・・お話にもほろりとさせられますし、料理も基本やサイドストーリーも楽しめてお得感一杯の本でした。
で、直ぐにあと2冊買いに走って詠み終えてしまいました。
昨夜遅くまで読んでいたので、今日は食べて寝てるだけの一日でした。

1作目 「八朔の雪」
神田台所町の蕎麦屋「つる家」で働く澪は客に料理を作って出していたが、上方の薄い味付けは客に受け入れてもらえない。そんな澪と一緒に暮らすご寮さんの芳の境遇の話を織り交ぜながら澪が上方と江戸の料理の味や嗜好の違いを学びながら成長する姿とそれを見守る人達・・・「つる家」の種市、客の小松原、長屋のおりょうに伊佐三、医者の源斉・・・を紹介していく。

2作目 「花散らしの雨」
付け火でなくなった「つる家」を新に元飯田町に構えて再出発した澪たち。
新にふきという娘を下足番に雇い入れ順調に客足も伸びるかに思えたが・・・
幼馴染の野江の消息がわかったり、太一やおりょうが麻疹に罹ってと、次から次と厄介なことが・・・

3作目 「想い雲」 
澪が気になる小松原の正体や、行方がわからなくなっている芳の息子の消息が少しずつ明らかに。

載っている料理のレシピが巻末にあるのですが、なかなか試す気にはならないのですが、きゅうりとなすの料理は手軽そうで一度作って見ようかなと。
料理自体より江戸と上方の違い・・・味や嗜好だけではなく、材料の違いや使い方の違いなどがすごく興味深いです。
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信太郎人情始末帖 その日

2010-06-10 22:25:34 | 時代小説
杉本章子さんの「信太郎シリーズ」の第6弾、「その日」を読み終えました。

前作を読んでから日にちが経っていて、背景を思い出しながらゆっくりと読み始めたのですが、中盤からは一気に読み終えてしまいました。

火事で視力を失った信太郎と彼を守りたいと「美濃屋」で女中として働くおぬい。

美濃屋での色んな出来事や困難を経ていくうちに、信太郎の母親の気持ちも揺らぎ、幸せもそこまで近づいたかと思われたその時・・・江戸を揺るがす大地震が。

前回がすごく哀しく切ない終り方だったので読むのが辛いなぁと思っていたのですが、この回で終るのかしら?と思ったくらいに全てが上手行きだして・・・

まだ続くみたいなので母親の障害が無くなったら他の問題が起こってくるんでしょうが、家族となった信太郎とおぬいは力強く立ち向かって行くのでしょう。

しかし不思議ですね。上手く行きだすと読み手の私は「おかしい。上手く行き過ぎてる。どうも面白くなくなりそう」なんて心配してしまいました。
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