yamaの読書日記

 活字中毒のyamaが日々手にしている本のお話を綴っています。
 読んだ本についていろいろお話しませんか?

星やどりの声

2014-08-31 22:40:22 | その他
朝井リョウさんの「星やどりの声」を読み終えました。

東京にほど近い海の見える街で喫茶店「星やどり」を営む早坂家。
三男三女と母の暮らしは平穏に見えながらもそれぞれが心に葛藤を抱え、少しずつ変化し始める。

三男三女がそれぞれに独白する感じで早坂家の変化が語られていきます。

朝井さんが大学生最後の夏に書かれた作品だそうですが、すごく良くできていてビックリです。

読んでいくと次第に早坂家の三男三女が愛おしくなってきます。

中学生の真歩くんが可愛くて可愛くて・・・
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お文の影

2014-08-30 23:16:42 | 時代小説
宮部みゆきさんの「お文の影」を読み終えました。

宮部さんの書かれる本は基本大好きなのですが、苦手なのは怖いお話で、この本も読む気はなかったのですが。

ふと手にとって裏表紙を読んだら、、、「ぼんくら」シリーズの政五郎親分とおでこが活躍する表題作、、、と書いてあってついつい買ってしまいました。

怖すぎない6編のお話が結構良かったです。
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壊れる心

2014-08-27 21:43:14 | ミステリー
堂場瞬一さんの「壊れる心」を読み終えました。

サブタイトルに「警視庁犯罪被害者支援課」とあります。

『私は今、刑事ではない。被害者の心に寄り添い、傷が癒えるのを助ける。正解も終わりもない仕事。だが、私だからこそしなければならない仕事。』
月曜日の朝、通学児童の列に暴走車が突っ込んだ。死傷者多数、残された家族たち。
犯人確保もつかの間、事件は思いも掛けない様相を見せ始める。

「被害者支援課」を題材にするって・・・堂場さんっていろんな珍しい課を題材にしていて、刑事の話がほとんどの中で・・・異彩を放っていますが、こちらは結構楽しんでいます。

そうはいっても、「被害者支援課」となると、読む方も結構きついですね。なんといっても笑うってことがほぼないのですから。救いが少ないのがつらいですね。
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ミッドナイト・バス

2014-08-25 22:03:48 | その他
伊吹有喜さんの「ミッドナイト・バス」を読み終えました。

東京での仕事に挫折し、故郷で深夜バスの運転手として働く利一。そんなある日、16年前に別れた妻が乗車してきて…。おだやかな筆致で描く家族の再生、そして再出発の物語。

利一と息子の怜司、娘の彩菜、離婚した妻・美雪、美雪の父・敬三、そして利一の恋人志穂。

利一が恋人を新潟・美越の自宅に招待したその日に、息子の怜司が東京から突然帰ってきた・・・
バラバラだった家族、元家族が利一が深夜バスの運転手として美越と東京を行ったり来たりしながらいろんな問題に直面し、悩み、真剣に取り組むことで家族が少しずつ変わっていく・・・

すごく心を洗われたような気持になりました。
登場人物のみんなの気持ちが少しずつ、ゆっくりと変わっていく様子がすごく愛おしいという気分になっていきます。

伊吹さんの書かれた「四十九日のレシピ」はドラマを見ていたので、どうにも本を手に取れなかったのですが、、、、
気持ちが優しくなれる本を書かれる方ですね。
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キシャツー

2014-08-22 22:06:05 | その他
小路幸也さんの「キシャツー」を読み終えました。

札幌にほど近い海沿いの町。町の高校に電車通学する仲良し三人組。
一両編成の電車での通学をこの辺りでは「キシャツー」と呼ぶ。
ゆっくりと海岸線を走るキシャツーで仲良し三人組は砂浜に張られた真っ赤なテントと謎の男の子を見つける。

高校生の成長物語が爽やかに清々しく綴られている。
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蜩ノ記

2014-08-21 21:41:27 | 時代小説
葉室麟さんの「蜩ノ記」を昨日読み終えました。

豊後羽根藩の檀野庄三郎は不始末を犯し、家老により切腹と引き替えに向山村に幽閉中の元郡奉行戸田秋谷の元へ遣わされる。秋谷は七年前、前藩主の側室との密通の廉で家譜編纂と十年後の切腹を命じられていた。編纂補助と監視、密通事件の真相探求が課された庄三郎。
だが、秋谷の清廉さに触れるうちに無実を信じるようになる・・・

第146回直木賞受賞作です。
読み始めるとすぐに、『藤沢周平さんの書かれた文章とその空気感が同じ』って思いました。
これは豊後だし、藤沢さんは海坂藩という北国を書かれているので違っていいはずなのですが、、、どうにも海坂藩の出来事かと錯覚しそうでした。

秋谷と共に暮らすことで徐々に変わっていく庄三郎もいいですが、なんといっても魅力いっぱいなのが秋谷の息子・郁太郎です。友達の源太に対する友情や思いやり、そして終盤の庄三郎を従えて家老の元へ敵討ちへ向かうところは、、、いや~~かっこよかった。涙が零れました。
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鬼役 四・五

2014-08-20 22:17:48 | 時代小説
坂岡真さんの「鬼役」シリーズの四巻、五巻を昨日読み終えました。

どういうわけか、宗次郎さんがまるで登場しません。残念。

次からどうしようかなぁと迷っています。
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花桃実桃

2014-08-16 23:57:38 | その他
中島京子さんの「花桃実桃」を今日読み終えました。

昭和の香り漂うアパートで、へんてこな住人に面食らい、来し方をふり返っては赤面、行く末を案ずればきりもなし…。40代シングル女子の人生の転機をほのぼのと描く。

新聞の読書欄に取り上げられていたので、図書館に予約していた本です。

読みながら結婚していてもシングルでもそう波乱万丈な人生なんてあるもんじゃないわ。
誰でも、平々凡々な毎日を送ってるわけよ・・・ってついついつぶやいてしまう・・・そんな1冊です。
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鬼役 2冊

2014-08-16 23:54:21 | 時代小説
坂岡真さんの「鬼役」シリーズの2,3巻を昨日読み終わりました。

宗次郎がしっかりしないので、ついついこれからどうなるのか気になって読んでしまいます。
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みをつくし料理帖 天の梯

2014-08-14 22:51:17 | 時代小説
高田郁さんの「みをつくし料理帖」シリーズの完結巻「天の梯」を先ほど読み終えました。

ついに完結してしまいました。あ~~あ、残念。

初めての恋が叶わなかったあと、どうなるのかしらって心配でしたが・・・よかった、幸せになれて。

巻末に織り込まれた料理番付を見ると、その後のつるやと澪が想像できて、『幸せなんだなぁ』と安心できます。
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