日々改善

今日の問題を明日に残さない!問題解決を図って行く様をリアルに描写していきます。経営コンサルの視点で物事を見ていきます。

T先生、お疲れ様でした

2007-07-29 | つれづれ
先日、ある税理士さんが廃業されました。
その税理士さんは、T先生といいます。

まだ40歳位だと思うのですが、
私が税理士として一番身近で意識し、
乗り越えたいと思った税理士さんでした。
今の私の税理士としての意欲を持たせてくださった
大切な先生の一人です。

私が、平成13年に税理士の団体であるTKC全国会に入会して最も影響を受けた
若手税理士の旗手のような税理士さんです。
ここ二年ほどでしょうか、病気がちだったと聞いていました。
いつ復帰されるのか心待ちにしていた税理士さんです。
休業された二ヵ月後の6月には
一緒に事務所交流の勉強会をしようと言っていたほどの仲でした。

休業される前の年に税理士法人を作られたその先生は
新進気鋭の、、、というよりは
これからの税理士会を引っ張って行って貰える逸材だと感じていたほどの人です。
しかし、周囲の願いも届かず廃業されてしまいました。

『もう税理士はやりたくない!』

その先生が税理士をやめる決心を身近な方に伝えた言葉です。
この一言には、心が痛みます。

本当に税理士業を真剣に捕らえていなければこの言葉は出るはずなど無いのです。
私自身、税理士という職業が
一歩間違うと会社を殺す
人を殺す職業だと思っています。
私のようなのほほんとした人間でさえ重圧を感じることがあります。
特に、赤字企業の関与に関しては・・・・。
赤字企業には、低賃金で働かざるを得ない人たちが居ます。
その家族が居ます。
借入の保証人さんが居ます。
その家族が居ます。
どんな経営能力の無い社長にでも家族は居ます。
赤字で火の車の会社の社長に縋って生きている人たちが山ほども居るのです。

資格にどっかりと胡坐を掻こうと思えば不可能な業種ではありません。
ひょっとしたら、そんな考えの人たちの方が圧倒的に多いかもしれません。
真剣に考えれば考えるほど身動きできない業種です。
毎日が胃のひっくり返る様なストレスの連続です。
それでも人を思えば一所懸命にやりたくなるのです・・・・。

T先生
本当にお疲れ様でした。
先生の真摯な意思をこの業界に浸透させたいと思います。
先生がご健康になられることを心より祈念致します。



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