新渡戸稲造の武士道を読んでいて目に止まった句です。
私はてっきり微笑ましい句だと思っていたのですが
さに非ず、全く逆の深い深い悲しみに耐える
日本人独特の情緒があったのです。
作は加賀の千代女です。
彼女の代表作(だと勝手に私が思っている)には
朝顔や
つるべとられて
もらい水
というものがあります。
この句には井戸水を汲みに井戸端へ行ったら
井戸のつるべに朝顔のツルが巻き付いていた
それをそっとしておいてあげようと思ったら
近所の人にお水を貰いう羽目になったという優しさがあります。
まさに
蜻蛉(トンボ)つり・・・
この句にもそれが流れているのだと思っていたのです。
彼女には幼い子がいたとのことです。
その幼い子は小さくして死んでしまい
その悲しみに耐えながら
かといって耐えることもつらい日々を送る中で
ある夕焼けの日に
わが子はいつまでトンボつりをしているんだろうか
トンボつりに夢中になっているらしくって
なかなか家には戻ってこないなあ…。
そんな風に自分を慰める心情を歌ったもののようです。
日本人の情緒
日本人の奥ゆかしさ
日本人の心豊かさ
大切にしたいものです。
私はてっきり微笑ましい句だと思っていたのですが
さに非ず、全く逆の深い深い悲しみに耐える
日本人独特の情緒があったのです。
作は加賀の千代女です。
彼女の代表作(だと勝手に私が思っている)には
朝顔や
つるべとられて
もらい水
というものがあります。
この句には井戸水を汲みに井戸端へ行ったら
井戸のつるべに朝顔のツルが巻き付いていた
それをそっとしておいてあげようと思ったら
近所の人にお水を貰いう羽目になったという優しさがあります。
まさに
蜻蛉(トンボ)つり・・・
この句にもそれが流れているのだと思っていたのです。
彼女には幼い子がいたとのことです。
その幼い子は小さくして死んでしまい
その悲しみに耐えながら
かといって耐えることもつらい日々を送る中で
ある夕焼けの日に
わが子はいつまでトンボつりをしているんだろうか
トンボつりに夢中になっているらしくって
なかなか家には戻ってこないなあ…。
そんな風に自分を慰める心情を歌ったもののようです。
日本人の情緒
日本人の奥ゆかしさ
日本人の心豊かさ
大切にしたいものです。