日々改善

今日の問題を明日に残さない!問題解決を図って行く様をリアルに描写していきます。経営コンサルの視点で物事を見ていきます。

決算書では見抜けない

2018-05-13 | 経営改善
経営改善や経営再建が必要な会社様からのご相談の際
「何年分の決算書を用意すれば良いでしょうか?」と聞かれることが多々あります。

必要なのは直近1年分の決算書と最新の試算表
あとは有るのなら(ほとんどのケースで無い)資金繰り予定表
これだけ見せて貰うことにしています。

過去の決算がどうであれ
現状が苦しいのであれば苦しい
危機的状況であれば危機な訳ですから
去年や過去の栄華をどれだけ話されても無駄でしかありません。

今日何をしてるのか?
明日から何をしようとしているのか?
直近ではどんなお客様からの声を聞いているのか?
それに対して自社はどんな対応を取ろうとしているのか?
これだけ聞ければ十分です。

もしもその答えを教えて頂けない(考えていない)なら
商売なんか今日この瞬間でやめてしまい
明日からどこか働きに出た方がずっとましな生活ができます。

決算書を事細かに分析しようという専門家もいます。
同業他社比較に命を燃やす人もいます。

しかし、よく考えてみて欲しいのです。
同業者比較、他社比較、前年比較は今の自分に全く必要のない資料なのだということを。
自分自身がやっているのかやっていないのか
自分自身がやろうとしているのかしていないのか
お客様から必要だと思われれば売上は上がります。
必要だと思われないから売上は下がるのです。

自分自身の足元を決算書を見ることに費やしすぎてはいけません!
コメント
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