日々改善

今日の問題を明日に残さない!問題解決を図って行く様をリアルに描写していきます。経営コンサルの視点で物事を見ていきます。

一人の限界

2008-02-03 | 経営改善
弊社関与先様の中にコンビニエンスストア経営をなさっている企業があります。
毎年この時期になると節分をめがけて「恵方寿司」の購入をお願いされます。
恵方寿司はもともと大阪が発祥のようですが節分の縁起物のようです。

この恵方寿司を通して毎年色々な勉強をさせていただいています。
過去において、何年かこの恵方寿司を昼食として
一人二本ずつ会社から従業員に支給した事もあります。

ある年は、品物が事務所に届くのがお昼の時間に間に合わず
スタッフから文句が出た事がありました。
また、会社から支給するのが恒例化してくると
「ありがとございます」も言えないスタッフが散見されるようにもなりました。
そんな事も重なり今年は自分たちの思いで自主購入してもらう事に切り替えました。

すると
昨年は会社購入個人購入を含め40数本だった購入量が
今年は個人購入のみで60数本に増えたのです。

このことから二つの大きなことが再確認されました。
一つは、施しは連続すると当たり前になり
それが中断されると文句に繋がるということ。
もう一つは、一人がどんなに頑張っても
多くの人のほんの少しの行動には絶対に勝てないということ。

企業経営に悩んでいる経営者の方に是非お知らせしたいと思います。
会社が良しとしている事の中に
逆効果になっているものが存在するという事を理解し
社内の行事等の見直しをかける必要があるという事。
そして一人でどれだけ頑張っていても限界があります。
部下に頭を下げてでも協力してもらいましょう。
経営者一人の力は小さいものであるという理解をしなかったら
経営者自身が身体や精神を病み
結局は部下の仕事の場を奪ってしまう可能性があるという事。

今年の恵方寿司は私にとって本当に恵みを与えてくれるものでした。
感謝!
コメント
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