日々改善

今日の問題を明日に残さない!問題解決を図って行く様をリアルに描写していきます。経営コンサルの視点で物事を見ていきます。

安定は下落の兆候

2006-07-29 | 危機管理
企業はまさに息つく暇がない。
新商品を開発し、売り出し、やっと日の目が当り始めたら
ライバル会社や大手がドーンと対抗商品を出してきます。

やっとの思いで売上を確保し始め、ホッとしようと思った瞬間の
集中砲火には、立ち直る気力さえ奪われてしまいます。

100円ショップの脱100円戦略があります。
ガソリンスタンドの脱ガソリン販売があります。
建設会社の脱建築の動きがあります。

これ等は何故起こるのでしょうか?
答えは簡単、売れ始めたら商品寿命の最後が見えてくるのです。
今までは商品一品一品でしたが
現代はその業種によって寿命が見えてくるといっても過言ではありません。
少し前の「商品サイクル」は、
現在では「業態サイクル」といえるかもしれません。

今儲かっているから対策を打たなくて良いのではありません。
儲かっているからこそ次の一手を探し始めないといけないのです。

せっかく景気回復と言って喜び始めた矢先に
こんなことを言わなければいけないほど
現代の経営は厳しい環境にあるといえます。

安定し始めたときこそ次の一手を打ちたいものです。
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賃貸と所有の判断基準

2006-07-29 | 税金・節税・資金繰り
一戸建ての住宅が欲しい。
自己所有のマンションが欲しい。

我々日本人は、何故か自宅の「所有」に拘ります。
早い人は20才台で、立派(?)な借金持ちになっていたりします。

自宅を所有することの危険性について考えて見ましょう。
①価値の目減り
②周辺環境の変化
③家族構成の変化
④経年劣化
⑤維持管理費(小修理、固定資産税、火災保険など)
⑥移転の窮屈さ

どうでしょうか?
昨今、犯罪が多発しています。
犯罪(特に殺人)があると、その周辺は目も当てられません。

つい先日まで自宅は所有するものという感覚が強かったのですが
「所有」することの危険性を考えると
「賃貸」も良いのかもしれません。

賃貸は
①転居可能
②頭金(入居時)が少なくて済む
③常に新しい場所に住める
④家族構成に囚われない
⑤借金が要らない
⑥不動産の価値に囚われない
など、結構良い部分がありそうです。

これからは所有と賃貸とどちらが良いかじっくり考えるべきですね。
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粉飾決算のツケ

2006-07-29 | 経営改善
今年5月から再生を前提とした会計顧問をし始めた会社があります。
昨年一年間で一億にも届こうかというほどの赤字会社です。

さすがに資金が足りません。
従前の顧問税理士は「黒字決算を組みましょう」の一言・・・。
それに加え「黒字じゃないと融資を受けられませんよ。」
なんてもっともらしいことを言うものですから、
社長も「本当にこれで良いのでしょうか?」と質問してきました。

私は
①債務超過は2年で解消
②十年以内の借入れ返済
③単年度の黒字化
④赤字経営の責任の所在の明確化
⑤過去の悪習の排除
これを条件に「赤字決算」を推奨しました。

「本当に大丈夫なんですか?」社長は心配そうに聞いてきます。
「あとは社長のやる気次第で決まります。」と私
「じゃあ、赤字を曝け出します。」と社長

結果、単年度一億、債務超過○千万円の決算書が出来上がりました。
昨日、今後の資金繰りを含めメイン銀行と借入れ交渉を社長がしてきた結果、

「支援します。」の快諾を受けることができました。
「本当の会社の状況を出し、改善が既に始まっているのに
見放すことはできません。」とも言ってもらえたようです。

これに対し、粉飾決算が続いている企業も新規にコンサルティングに入りました。
金融機関からは「実態が分からないと融資できない。」と言われてしまっています。
債務超過策の提示もしました。
資産売却案も提案しました。
社内改善も進んでいます。
それでも、決算書にウソがあるのです。

粉飾決算がいけないことはずいぶん浸透してきました。
しかし、粉飾決算のツケを理解している社長はまだまだ少ないのも事実です。

粉飾決算、徹底排除ですね。


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