極東アジアの真実 Truth in Far East Asia

I am grateful that I can freely write my daily thoughts

心の持ち方次第で、免疫力は大きく変化するようです。

2020-03-10 14:13:21 | 健康等々

以下文は、TSS文化大学一般教養講座、松田治男(広島大学名誉教授)(平成25年7月16日)の免疫とストレス、楽しいことをする意味の一部コピー等文で、素人が思う免疫とはです。可笑しな箇所はスルーして下さい。

私達にとって免疫力を高める、維持する、低下させない・・・今日ほど新型コロナ・ウイルス問題で免疫力の大切さが痛感されることはなかったと思います。私達の身体は日々多くの有害ウイルス等々と自身の免疫力で戦っていると言われています。心の持ち方次第で免疫力は大きく変化するようです。

 

時間に追われる毎日を送ることが余儀なくされている私達にはストレスからうつ病を罹患する場合が多いと言われ、免疫力は低下しており体力・気力ともに減衰していっているようです。

ストレスやうつ病に深く関係する神経系は、実は免疫系や内分泌系と相互にかつ深く作用することで身体の恒常性(ホメオスタシス)を保っており、神経系の機能衰退は同時に免疫系や内分泌系の機能も悪影響を受けていると言われています。

身体の恒常性を保って健康な生活を送るためには免疫の基礎知識を知ると共に、ストレスを溜めないための自分なりの「楽しいことをする」ことが大切だと思います。

 

*免疫の基礎知識

免疫の特徴は“記憶”、“特異性”、“寛容”の3つがあると言われています。

 

*記憶

私たちは記憶について、これは脳がするものと一般に理解しています。しかし、私たちは(免疫学的)記憶を脳とは違うどこかで経験していることを何となく実感しているようにも思います。

一例として一度、はしかに罹ると、もう二度とはしかにはならないということをよく耳にします。同様なことが、多くの感染症で言われたりします。一度、はしかに罹ると、もう二度とはしかにはならないは、二度なしとも表現されることがあります。

生体が、ある病原体に感染して病気になると身体がその病原体をリンパ球という免疫細胞が記憶細胞として身体に残り、二度目に病原体が体に侵入した際には、速やかに病原体を退治し、発症はしないのです。

つまり、病原体を脳で記憶するのではなく免疫細胞(リンパ球)が記憶しているのが(免疫学的)記憶です。ただし、この(免疫学的)記憶は、一度感染を経験するとその病原体に対して生涯にわたって続くと理解されてきましたが近年、各地で過去の病気と認識されていた感染症が流行したり、麻疹(はしか)や結核が若い学生たちに大流行したりしている事実から、(免疫学的)記憶の概念は少し曖昧になっているところがあります。

 

*特異性

免疫学でいう特異性は、鍵と鍵穴によくたとえられ、例えばある抗体分子がある決まった抗原分子だけと結合するといった関係があります。この免疫の特異性があるからこそ、一度遭遇した(感染した)病原体に対して2度目の感染には特異的にすぐ防御できます。

仮に2度目に別の病原体が感染したならば、鍵と鍵穴が合わないため無防備で感染が成立して発症してしまいます。

 

*寛容

世間には寛容な性格の人がいます、他人に文句を言わず何事も受け入れます。免疫学でいう寛容もまた類似したことです。移植という現象で説明すると、ある人の臓器を別の身体に移植したときに、免疫学的拒絶が起こらず移植した臓器が別の身体の中に生着し、臓器本来の機能をした場合、寛容が成立したことになります。

 

ストレス

ストレスとは生理的・精神的なアンバランス状態であり、ストレスを誘発するものをストレッサーと言われています。ストレッサーには、外的要因としての環境要因、内的な心理的要因に大きく分けることが出来、環境要因には暑さ、寒さ、騒音、大気汚染、喫煙などがあり心理的要因としては心の悩みや不安、緊張や怒りそして悲しみなどを挙げることが出来ます。

ストレスと自律神経との間には密接な関係があります。自律神経とは自分自身では制御できない交感神経・副交感神経という相反する働きをする2つの神経系からなっており、これらの神経系が相互に機能することで、身体のバランスがうまく保たれています。

過度のストレス状態にあるということは、身体の交感神経系が優位に働いた結果として免疫力をも低下させている状態を意味します。反対に、副交感神経が優位になると身体がリラックス状態となりストレス状態から解放されていることを意味します。

現代社会のように、人々が頭を使いかつせわしく動き回わらざるを得ない環境や、コンピューター社会にあって否応なしに情報に振り回される環境、さらにこれらの環境の元で複雑化する人間関係等々は、ストレス状態を過剰に増幅させた交感神経優位な状態を人間自らが創り出しているに他なりません。

ストレス状態が継続すると、体調の悪化が益々進んでいきます。交感神経が活性化され、血管が収縮するとともに筋肉が固くなり身体の緊張状態が続くことになり、血液循環の変調から栄養や酸素の運搬が遅くなっていきます。この状態では、ノルアドレナリンやアドレナリンの分泌が起こり免疫力は低下の方向に動きます。

これを改善するには副交感神経優位な状態に身体を誘導することが必要で、これはごく自然なリラックス状態に身体を移行できれば改善されることになり、バランスのとれた三度の食事、適度な運動、それに最も重要な睡眠をとることです。現代社会にあってはごく自然なリラックス状態をとることが必ずしも容易でないからこそ、交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、いわゆる自律神経失調症になったりするようです。

自律神経失調症の症状は人により様々といわれており、ほてり、めまい、不眠、頭痛、無気力感などで、これらの症状が同時に現れる場合もあると言われています。

この自律神経失調症の状態を改善するための自律神経を整える手段としては“深呼吸”、“入浴”、“癒し系の音楽を聞く”、“睡眠(昼寝を含む)”、“軽い運動”、“胃にやさしい食事等”が推奨されています。

この中で最も簡単なものが深呼吸です。

深呼吸の大事な点は、「大きく息を吸って、大きく息を吐く」というごく簡単な方法で、身体の血液循環が大きく改善され、身体の隅々まで酸素や栄養素の運搬を可能にしている点です。「深呼吸を甘く見ない」ことも重要です。

ラジオ体操の第1でも第2でも、最後に必ず深呼吸があります。これをおざなりにするのは、もったいないことと思って下さい。

深呼吸をすることで、交感神経優位を副交感神経優位に持って行くことが出来ます。意識した深呼吸は、無意識な深呼吸と比較して血液循環や呼吸器系の改善に大きな差がでてくると考えられています。

 

楽しいことをする意味

楽しいことをする意味は、ストレス社会の中にあって、私たちが如何に健康的な生活をするか、また、どのようにしたら健康的な生活が送れるかを考える上で重要なキーワードではないでしょうか。楽しいことをするは、それを想像しただけで気持ちが爽快になります。楽しいことをすることは、身体にとってリラックス状態、つまり副交感神経系優位な状態にすることになります。

楽しいことをするを具体的に述べると、「楽しいこと」についての意識は個人により様々ですが、共通することは”顔の表情が和んでいたり”、あるいは”真顔であっても気持ちが弾んでいる”、さらに人によっては静寂の時の中にいることを「楽しむ」場合もあります。

楽しいことをすることで、笑いが生じることも私たちは経験しています。心の底から笑っている自分自身を想像してみて下さい。いずれの場合も、心が開放的となって余裕が出てきて、副交感神経系が優位な状態あるいは、その状態に移行していっている過程と思われます。

 

新型コロナ・ウイルス問題のみならず高齢化社会に入ってきたこともあり、なおさら免疫・免疫力に関心が高まっています。

交感神経系が優位となれば免疫力が低下し、副交感神経系が優位となると免疫力が向上します。簡単に言えば副交感神経系が優位となる方法を考え出せばいいことになります。

緊張すると手足が冷たく感じることがありますが、これは交感神経が働いて血管を収縮している結果として血の巡りが悪くなり、手足、手足の指先に冷たさを感じます、血の巡りが悪いため指先まで十分血液が回らないためです。

緊張状態が続いたとしても緊張がほぐれた瞬間、手足の冷たさが消えていきます。それほど、自律神経というのはストレスに敏感です。

私たちの身体がストレスに敏感に反応し交感神経優位となって免疫力を低下させるなら、身体の血管がしなやかで筋肉もほぐれている副交感神経が優位な方向に身体を持っていくことで、より健康的な生活が出来ると思われます。

楽しいことをすると免疫能力には正の相関があり、楽しいことをしたり、楽しいことを意識するだけで、免疫能力は即座に正の変化を遂げます。一方、これとは反対に、悲しい気分になったり、極度の緊張に晒されると、身体の免疫能力は急速に低下するのです。

 

今日のようなストレス社会にあって、多くの人々は否応なしにストレスと共存して生活をしていると言って過言ではないでしょう。こうした社会で生きる私たちは、少しでもストレスから解放される術を身に着けることが望まれています。そのひとつが、自分なりの楽しいことをするだと思います。楽しいことは個人により違いますが、幾らでも見つけることが可能だと思います。

皆さんも今一番の楽しい事を見つけてください。楽しいことはお金がかかるように思いがちですが、お金がかからない楽しいことも無数にあると思います。

”心の持ち方次第で、免疫力は大きく変化するようです!”

“深呼吸”、“入浴”、“癒し系の音楽を聞く”、“睡眠(昼寝を含む)”、“軽い運動”、“胃にやさしい食事等”等々、自分なりに今出来ることで免疫力を高め、新型コロナ・ウイルスを皆んなで退治しましょう。

 

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« メディアの新型コロナ・ウイ... | トップ | 強制力と私権・人権 »
最新の画像もっと見る

健康等々」カテゴリの最新記事