極東アジアの真実 Truth in Far East Asia

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ロシアの根底にある欧米不信感

2016-02-26 11:40:01 | トランプ大統領

1989年、東西冷戦が終わり、新しい世界が生まれるかと思ったら、新たな冷戦が生まれたように思います。
ソ連が崩壊し、ワルシャワ条約機構(対NATO軍事機構)は解体されましたが、ロシア側は当然NATOが解体されるものと思っていました・・・NATOは解体されず残りました。この事実にロシア側は激怒したと言われていますが、私達はこのロシアの激怒事実をマスコミ等から知ることはありませんでした。

北大西洋条約機構(NATO)は存続、旧ソ連との約束に反して東欧諸国やバルト3国を加盟させ、東方拡大を続けました。ロシアのプーチン大統領は騙されたと発言しています。
1989年12月3日、マルタでの記者会見でゴルバチョフソ連共産党書記長と共に冷戦終結を宣言したブッシュ米大統領(父)は翌4日、ブリュッセルでのNATO首脳会議で、NATOを「東西融和に向けた政治機構に変容させる構想」を表明しました。しかしNATOはその後も軍事機構として膨張し続けました。当時、米国はゴルバチョフ氏に、NATOは旧西ドイツより東方には拡大しないと約束していました。

2016年2月13日、ロシアのメドヴェージェフ首相は、ミュンヘン国際安全保障会議で演説、世界の状況は劇的なものとなった。ロシアに対するNATOの政治路線は、非友好的なままだ。
ロシア側は、信用できるもの、頼るべきものが無くなり、当然強いロシアを維持するため核兵器に頼ることを間違いなく決意したと思います、ロシアは今後も核兵器を根底にした対外戦略等々を行うでしょう。これらの事実はニュース等で容易に知ることが出来ます。

日本はNATOには加盟していませんが、NATOからは世界におけるパートナー(Partners across the globe)のパートナー国家として認定されています。オブザーバー国家としての参加は認められているので、実質的な同盟関係と言えると思います。
個別協力も行われており、国別パートナーシップ協力計画(IPCP)に基づき軍事訓練への参加が認められています。NATO演習等に自衛官がオブザーバーとして派遣可能のようです。
自衛隊の装備・兵器などは米国の影響でNATO規格に沿っており、NATO加盟国への援助や装備の融通NATO規格を導入している韓国、オーストラリアとも、規格に沿ったものを融通し合うことはシステム的に可能であると思います。

当時の米国大統領は、ビル・クリントンです、この時に欧州等を納得させ、NATOを政治機構にしていたら、世界は全く違ったように思います。
以後、NATOは中東、リビア等々での軍事行動、活動等を行っております。本来のNATOの活動(欧州、北米における一または二以上の締約国に対する武力攻撃を全締約国に対する攻撃とみなす。仲間を攻撃された場合に安全を回復し及び維持するために必要と認める行動として集団報復する。)を逸脱してる面があるように思います。

何故、NATOを解体しなかったか、対立構造を好くしたした人達がいるかも知れません。
ロシアは今後も強力な核兵器をバックに強い姿勢を貫くでしょう・・・対する米国はオバマ大統領の名言?・・・戦争には、悪い戦争と良い戦争がある!こうなると、NATO・欧米=ロシアの対立は冷戦時代と似たような側面が見え隠れしてるように思います。

日本の報道でこれらの真相を得ることは難しい面があります。
ロシアの言い分、NATO・欧米の言い分を自分なりに知ることは、世界等を判断する資として極めて重要だ思います。

文はウィキペデア、シュリンク、ネット等々の資料を参考にしています。

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