極東アジアの真実 Truth in Far East Asia

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誰でも善悪が判断出来た、戦前・中の日本人

2024-06-05 06:07:57 | 日本社会

 緑が鮮やかな季節です。私達にとって緑無き自然は有り得ないでしょう。造物主のみが成しえる自然の驚異と思います。この素晴らしい自然の緑がウクライナでの戦いがエスカレートし世界大戦、核戦争で破壊されることがないよう願うばかりです。

 

(780) Channel AJER - YouTubeさんの動画紹介

 以下文は、国民の修身・渡部昇一、池田博男氏・教育コラムマガジンブログを一部参考としています。

 教育勅語、修身と言うと何か、きな臭い可笑しな道徳と思われますが、間違いなく日本が世界に誇る道徳規範だと言っていいと思います。

 昨今、ロシアのグローバル化を否定したウクライナ戦争の一側面、各国の歴史、文化、民族を否定するグローバル世界・・・日本の歴史、文化、伝統が蔑ろにされ、日本人のアイデンティティ(自分が自分であること、さらにはそうした自分が、他者や社会から認められているという感覚)を失っているように思います。昨今は特にトップを始め、善悪さえ判断できない状況に見えます。  

 私達は教育勅語、修身に接することは、日本人が忘れかけている善悪、道徳心、本来の日本人を知ることが出来ると思います。

 

 明治38年7月、ロンドン大学より日本国政府にロンドン大学での日本の教育についての講演会の依頼がありました。政府は東京大学総長、文部大臣も歴任した教育行政の大家の菊池大麓男爵を英国に派遣、菊池男爵は自ら教育勅語の英訳に着手しました。

 牧野伸顕文部大臣、菊池大麓を含む10人の専門家で討議、東京大学の英国人教師のローレンスとロイドの両氏の意見も聞き、更に当時来日していたエール大学のラッド名誉教授にも見てもらい、官定翻訳教育勅語が完成したと言われています。菊池男爵は明治39年12月に日本を出発、翌年の2月14日からロンドン大学における講演を開始しました。菊池男爵のロンドン大学における7ヶ月間の間に行われた25回に及ぶ講演記録は、2年後の明治42年に、英文の日本の教育(388ページ)として出版、英国等多くの国のマスコミ、教育界等で大きな感動、反響を呼んだそうです。

 

教育勅語には12の徳目があります。

孝行=親に孝養をつくしましょう
友愛=兄弟・姉妹は仲良くしましょう
夫婦=夫婦はいつも仲むつまじくしましょう
朋友=友だちはお互いに信じあって付き合いましょう
謙遜=自分の言動をつつしみましょう
博愛=広く全ての人に愛の手をさしのべましょう
修学=勉学に励み職業を身につけましょう
智能=知識を養い才能を伸ばしましょう
徳器=人格の向上につとめましょう
公益=広く世の人々や社会のためになる仕事に励みましょう
遵法=法律や規則を守り社会の秩序に従いましょう
義勇=正しい勇気をもって国のため真心を尽くしましょう

―――――官定英文翻訳・教育勅語―――――

    (英文の後に和訳があります。)
Know ye, Our subjects

Our Imperial Ancestors have founded Our Empire on a basis broad and everlasting and have deeply and firmly implanted virtue

Our subjects ever united in loyalty and filial piety have from generation to generation illustrated the beauty thereof. This is the glory of the fundamental character of Our Empire, and herein also lies the source of Our education.

Ye, Our subjects, be filial to your parents, affectionate to your brothers and sisters: as husbands and wives be harmonious, as friends true; bear yourselves in modesty and moderation; extend your benevolence to all; pursue learning and cultivate arts, and thereby develop intellectual faculties and perfect moral powers; furthermore advance public good and promote common interests; always respect the Constitution and observe the laws; should emergency arise, offer yourselves courageously to the State; and thus guard and maintain the prosperity of Our Imperial Throne coeval with heaven and earth.

So shall ye not only be Our good and faithful subjects, but render illustrious the best traditions of your forefathers.

The Way here set forth is indeed the teaching bequeathed by Our Imperial Ancestors, to be observed alike by Their Descendants and the subjects, infallible for all ages and true in all places.

It is Our wish to lay it to heart in all reverence, in common with you, Our subjects, that we may all thus attain to the same virtue.

The 30th day of the 10th month of the 23rd year of Meiji (1890)
Imperial Sign Manual. Imperial Seal

―――――上記訳―――――
教育勅語
 私(明治天皇)は、私達の祖先が、遠大(志や計画等)な理想のもとに、道義(人の行なうべき正しい道)国家の実現をめざして、日本の国をおはじめになったものと信じます。

 そして、国民は忠孝両全(天皇は日本民族の家長等と言う考え方)の道を完うして、全国民が心を合わせて努力した結果、今日に至るまで、美事な成果をあげて参りましたことは、もとより日本のすぐれた国柄の賜物(結果として生じた、良いこと)といわねばなりませんが、私は教育の根本もまた、道義立国の達成にあると信じます。

 国民の皆さんは、子は親に孝養(孝行して親を養うこと)をつくし兄弟、姉妹はたがいに力を合わせて助け合い、夫婦は仲むつまじく解け合い、友人は胸襟を開いて信じあい、そして自分の言動をつつしみ、すべての人々に愛の手をさしのべ、学問を怠らず、職業に専念し、知識を養い、人格をみがき、さらに進んで、社会公共のために貢献し、また法律や、秩序を守ることは勿論のこと、非常事態の発生の場合は、真心をささげて、国の平和と、安全に奉仕しなければなりません。

 そして、これらのことは、善良な国民としての当然のつとめであるばかりでなく、また、私達の祖先が今日まで身をもって示し残された伝統的美風を、更にいっそう明らかにすることでもあります。

 このような国民の歩むべき道は、祖先の教訓として、私達子孫の守らなければならないところであると共に、この教えは、昔も今も変わらぬ正しい道であり、また日本ばかりでなく、外国で行っても、間違いのない道であります。

 私もまた国民の皆さんとともに、父祖の教えを胸に抱いて、立派な日本人となるように、心から念願するものであります。
明治23年10月30日 御名御璽(明治天皇)

 明治36年文部省より国定修身教科書の修身の教科書が発行され、この教科書に基づいて修身教育が行われました。修身教育は明治、大正、昭和と3つの世代を通じて長い間日本人の精神形成を担ってきました。

 日本敗戦、同年12月31日の占領軍指令「修身、日本歴史及び地理停止に関する件」で授業は停止され、教科書回収が決定、教育現場から消えました。GHQに取って、道徳心は極めて邪魔であったでしょう。

 修身は古今東西の偉人の話が少年達に分かりやすいように書かれています。具体的なエピソードを通して、25の徳目を教えています。修身の教科は、当時の子供達の人格形成に良い影響を与えたと思います。

 

修身の25徳目

「家庭のしつけ」「 親孝行」「 家族・家庭」「勤労・努力」「 勉学・研究 」「創意・工夫」「 公益・奉仕」「 博愛・慈善」「 資質・倹約 」「責任・職分」「 友情」「 信義・誠実」「 師弟 反省」 「正直・至誠」「 克己・節制」「 謝恩 」「健康・養生」「愛国心」 「人物・人格」「 公衆道徳」「国旗と国家」「 国際協調」等々

 これらの徳目は、時代や国、文化に縛られない普遍的な人の有り様を伝える内容がほとんどです。こんな素晴らしい教育勅語、修身が、戦後から日本社会から消えてしまっていることは残念です。価値の押しつけが教育勅語、修身と言う方もおられるようですが、これらの内容が可笑しいとは思えません。

 昨今の日本を取り巻く諸環境は善悪の判断が出来ない、殺人、殺人未遂、既得権、いじめ等々突き詰めれば、人間としての道徳等の問題となるように思います。
 世界の人々から尊敬、羨望等される皇室を頂点とした日本・・・特に日本人の中に流れていた武士道、道徳心等、戦後GHQ(主にニューディラーと言われる、共産主義者・アシュケナージ・ユダヤ人がGHQに入り込み対日策を講じています。)により徹底的に取り払われ、極度な個人主義ばかりの追求等、 戦後GHQは道徳を取り払う策は大成功を収めたように思います。

 現、日本は一番多感な若者達に対する道徳教育等は少なく、未来を背負う若者達に対し、人間のあるべき姿、目標等々はことごとく剥ぎ取ってしまわれたように思います。特に、以下3つの修身の文は大変分り易く、親しまれたようです。

 

1 父母ニ孝ニ(親や先祖を大切にしましょう。)

 「二宮金次郎」
二宮金次郎は、家が大そうびんぼうであったので、小さい時から、父母の手助けをしました。
金次郎が十四の時、父がなくなりました。母は暮らしにこまって、金次郎と次の子を家におき、すえのちのみごをしんるいにあずけました。しかし、母は、その日から、あずけた子のことが気にかかって、夜もよく眠れません。

「今ごろは、目をさまして、ちちをさがして泣いているであろう。」と思うと、かわいそうでならなくなり、いつも、こっそり泣いていました。金次郎は、それに気がついて、おかあさん、どうしておやすみになりませんか。と聞きましたが、母は、「しんぱいしないでおやすみ。」というだけでした。金次郎は、「これは、きっとあずけた弟のことをしんぱいしていらっしゃるのにちがいない。」と思って、「おかあさん、弟をうちへ連れてかえりましょう。赤んぼうが一人ぐらいいたって、何でもありません。

私が一生けんめいにはたらきますから。」といいました。母は、大そう喜んで、すぐにしんるいへ行って、赤んぼうを連れてもどりました。親子四人は、一緒に集まって喜び合いました。
孝ハ徳ノハジメ

2 兄弟ニ友ニ(きょうだい仲良くしましょう。)
  「毛利元就」
 毛利元就は戦国時代に中国地方を治めていた勢力のある武士でした。元就には隆元・元春・隆景という三人の子どもがありました。ある時、元就は三人の子どもを集めて、三本の矢を一つに束ねたものをそれぞれに渡して、それを折るように命じました。

 しかし、丈夫な矢が三本もしっかり束ねてあるのですから、いくら力を出しても子どもの力では折ることが出来ません。そこで元就は、束ねてあった矢を一本一本ばらばらにして、それを渡して折るように命じました。今度は一本だけですから三人ともたやすく折ることが出来ました。元就は三人の子どもに向って、「兄弟もこの矢とまったく同じである。兄弟が仲良く協力一致すれば、どんな強い敵から攻められても、なかなか破れるものではない。反対に、兄弟がばらばらになれば簡単に敵に攻め破られることになる。この矢をみて、三人ともよく心に留めて省みなければならない。」と言って諭しました。

 また、三人の子どもが成人した時、元就は三人に一つの書き物を渡しました。それには、「三人とも、毛利の家を大切に思い、たがいに、少しでもへだて心を持ってはならない。隆元は二人の弟を愛し、元春・隆景はよく兄につかえよ。そうして、三人が一つ心になって助け合え。」と書いてありました。また、元就は、隆元に別の書き物を渡しましたが、それにも、「あの書き物をまもりとおして、家の栄をはかるようにせよ。」と、よく行きとどいた戒めが書いてありました。
 書き物をもらった兄弟は、三人の名を書きならべた請書を父にさし出し、「三人は、心を合わせて御戒めを守ります。」と、かたくちかいました。

3 夫婦相和シ(夫婦はいつも仲むつまじくしましょう。)
  「山内一豊の妻」
 山内一豊が織田信長のけらいになったばかりのころ、大そうよい馬を売りに来た者がありました。これを見た人は皆ほしいとは思いましたが、何分にも値が高いので、誰一人買おうという者がありません。馬の主は馬を引いてかえろうとしました。一豐も、ほしくてほしくてたまらないから、家へかえって、「ああ、金がないほど残念なことはない。武士としてはあのくらいな馬をもってみたい。」と思わずひとり言をいいました。

妻はこれを聞いて、夫に向かって、「その馬の値はいかほどでございます。?」「金十両。」妻は立って、鏡箱の中から十両の金を出して、「どうぞ、これでその馬をおもとめあそばしませ。」一豊はおどろいて、「これは又どうした金か。これまで貧しい暮らしをしているのに、こんな大金を持っているなら、なぜあると一言いわなかった。」
「さようでございます。このお金は私がこちらへまいる時、「夫の一大事の折りに使え。」と申して父の渡してくれた金でございます。人の話によりますと、ご主人織田様には、近いうちに京都で馬ぞろえをなさいますとのこと。さだめて皆様はごじまんの馬に乗ってお集まりのことでございましょう。あなた様にも、その折りにはよい馬にめして、主人のお目にとまるようになされるのが大事と考えまして、今日このお金を出しましたのでございます。」

一豊は妻に礼をのべて、その馬をもとめました。やがて馬ぞろえの日となって、一豊の馬は、はたして信長の目にとまって、「ああ、よい馬、名馬々々。誰の馬か。」とたずねました。けらいのものが、「これは一豊の馬でございます。」
といいますと、「日ごろ貧しい暮しをしている一豊が、よくもこういうよい馬を買いもとめた。見上げた志のもの、りっぱな武士」と、信長は大そう感心して、これが一豊の出世のもとになったということであります。

これらの文を読むと、現代日本人に欠けてる部分が分かります。

現代でも世界各国で憲法、法律起案、道徳教育等々の参考にされ、其々の国で間接的表現等で具現化していると言われています。

戦後、ドイツのアデナウアー首相はこの教育勅語に接し、深く感動し、ドイツ語版教育勅語を執務室の壁に掛けていたと言われています。

70年代の大国米国、レーガン大統領は故ケネディ大統領同様、米国、国民益を真剣に考え、就任すると直ちに道徳教育の復興に乗り出しました。世界中の道徳規範等々を探し、最終的には、世界で最も優れている日本の教育勅語、修身等が参考にされたと言われています。

当時のアメリカの青・少年の風紀は最悪で、暴力や麻薬の蔓延で荒廃の極に達していました。
その原因は!
最高裁判所が、「生徒規則や学校規則で生徒の自由を束縛してはならない」と決めたことでした。
「自由奔放、やりたい放題、規律や道徳教育不在」では、まともな人物は育ちませんし学校教育は成り立ちません。アメリカは滅びるとレーガン政権は真剣に対策を検討しました。
その道徳教育改革のメンバーの一人が文部長官(日本の文部大臣に該当)を務めたW・ベネット氏です。
退任直後、レーガン政権の道徳教育の担当者としての知識をThe Book of Virtues(道徳読本)という名の本にして平成5年に出版しました。全832ページ、厚さ約5・5センチ、重さ約1・2キロ・・・第2の聖書とも呼ばれ、聖書に次ぐ3000万部も売れた大ベストセラー道徳読本です。

我々が身に付けるべき徳目を10個選び、詩や寓話(ぐうわ)、説話、名著などを引用して学べる構成にしてあります。

10個の徳目は、自己規律、思いやり、責任、友情、勤勉、勇気、忍耐力、正直、忠誠、信仰です。日本の教育勅語、修身の内容が濃く反映されています。

教育勅語の義勇(正しい勇気をもって国のため真心を尽くしましょう。)の箇所は、The Book of Virtues(道徳読本)では、忠誠の項目になっているようです。

教育勅語が戦後日本で問題とされる箇所は、義勇の箇所が大きいようです。世界から見たら、義勇、忠誠は独立国の国民として世界では常識の範疇で、日本が非常識の国となるようです。

米国では伝統的に家庭と教会が道徳教育を行うと言われています。

家庭では子供にベッドで読み聞かせします。

日本の教育勅語、修身が米国の子供達の道徳の参考にされている事実・・・本の最後には聖書(信仰)の文が一部入っています。
The Book of Virtues(道徳読本)は日本の教育勅語が色濃く反映されていますが、これらの事実が日本で報道されることは皆無です。殆どの日本人は、この本の存在さえ今も知りません。

米国旅行の際は是非本屋さんで、The Book of Virtues(道徳読本)を手にとって下さい、全米、何処の本屋さんでも見つけることが出来ます。内容が十分、分からなくても何か雰囲気等を感じることができるかも知れません。

戦後の多くの日本人は、日本の宝、魂とも言うべき教育勅語、修身等を、今でも軍国主義の象徴だと信じている方が多いのは残念です。

現代日本の青少年・・・規律や道徳教育不在では、まともな人物は育ちません。

日本は戦後GHQ等による学校現場等での教育勅語、修身等の教育禁止、更に魂抜きの憲法を与えられています。このままでは日本は独立国みたいな独立国であり続けるでしょう。

世界に誇る日本の道徳規範・・・教育勅語、修身等が学校教育等に採用され、未来を背負う子供達が、人のあるべき姿を理解することは、日本の誇りを取り戻すことになると思います。いじめ等問題も大きく変わるかも知れません。

子供達への道徳教育無くして、日本の未来は無いでしょう。私達の目の前には世界に誇る道徳規範があります。

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