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米国大統領選挙=新自由主義(グローバリズム)VS 否新自由主義(ナショナリズム)

2016-11-10 20:18:13 | トランプ大統領

内容は「新自由主義―その歴史的展開と現在」、「ネオリベラリズム(新自由主義)とは何か」デヴィッド・ハーヴェイ著、ネット資料等々を一部参考にしていますが、素人が思う米国大統領選挙結果の「一側面」です。

 

異論が多々あるかも知れませんが、米国大統領選挙は新自由主義(ヒラリー氏)か、否新自由主義(トランプ氏)かの戦いであったかも知れません。両氏の戦いに日本は傍観者でしたが他国事、他人事ではないことに気付くべきです、未来の日本を暗示しているかも知れません。両国の根底にあるのは新自由主義と思います。トランプ氏は大統領就任後、医療、国境管理、雇用を3大優先課題として取り組んでいく方針を表明していますが、これらの問題が生じたのは新自由主義策の長、短所の結果であったのか・・・トランプ氏は、アメリカンドリームの夢を持つことの大切さを多くの米国民に与える大統領になるかも知れません、何故なら自身が夢を捨てずにアメリカンドリーム成し遂げました。

新自由主義・・・思想・信条の一類型とも言われています。時代により変遷、異なった概念を意味するようにもなっており、定義することが困難とも言われています。

簡単に言えば、政府等による規制最小化、自由な競争を重んじる考え方と言われています。日本では自民党の一部議員、日本維新の会、旧みんなの党等が新自由主義を掲げていると思います。

 

東京大学名誉教授、宇沢弘文氏

規制、行過ぎた社会保障、福祉、富の再分配は政府の肥大化となり企業、個人の自由な経済活動を妨げる。

市場での自由な競争により富が増大、社会全体に行き渡る。

企業の自由が最大限に保証されてはじめて個人の能力が最大限に発揮、色々な生産要素が効率的に利用できると言う信念に基づいており、全ての資源、生産要素を私有化、全てのものを市場を通じて取り引きするような制度を作る。

水、大気、教育、医療、公共的交通機関の分野については、新しい市場を作って自由市場、自由貿易を追求していくもので、社会的共通資本を根本から否定する。

 

ニューヨーク市立大学名誉教授、デヴィッド・ハーヴェイ氏

新自由主義とは国家権力によって特定企業に利益が集中するようなルールをつくることである。

ネオリベラリズムとはグローバル化する新自由主義で、国際格差、階級格差を激化、世界システムを危機に陥れようとしていると指摘している。

 

ノーベル経済学賞受賞者、ジョセフ・E・スティグリッツ氏

新自由主義とは、市場とは自浄作用があり資源を効率的に配分し、公共の利益にかなうように動くという原理主義的な考え方にもとづくアイデアをごちゃまぜにしたもの・・・サッチャー、レーガン、ワシントン・コンセンサスである民営化の促進にもとづいた市場原理主義である。4半世紀の間、発展途上国の間では争いがあって負け組は明らかになった。新自由主義を追求した国々はあきらかに成長の果実を収穫できなかったし、成長した時でも、その成果は不均等に上位層に偏ることになった。

 

見方によれば、トランプ次期米国大統領とフィリピン・ロドリゴ・ドゥテルテ大統領が多くの国民に支持され台頭したのは、両国がグローバル化した新自由主義経済により発生した格差、多くの国民に耐乏を押しつけ、富の多くを極少数の富裕層が保有・・・米国、フィリピンの多くの国民が不幸を強いられているからかも知れません。文献、雑誌等々読めば米国自身も、格差社会等々でもう待ったなしの状況になっていると思います。

多くのトランプ氏支持者は、富裕層を否定している訳ではなく、最低限の夢が持てる米国を作ってくれ、あまりにも酷すぎる格差、医療、移民等を何とかしてくれが真相のように思います。やはり私達がマスコミから知り得た米国と、現実の米国とはかなり隔たりがあるように思います。

相手国にも相応の負担を!

外国人を制限、雇用と景気を回復させよう!

TPP反対!

先ずは、足元の国内から!

・・・

今後も、世界でこのようなスローガンを掲げる、反新自由主義等を目指す国が出てくる可能性はあるように思います。

 

米国の大統領選挙結果・・・国内にも目を向けてくれ!トランプ氏の叫びは多くの米国民の叫びであると思うべきです。

日本の多くのマスコミが報道していた、トランプ氏は変わり者、異常者?・・・結果的に米国民の半分は変わり者、異常者と報道していたとなります。本当は格差社会に対する挑戦であったかも知れません。問題となっていたイスラム、不法入国問題等々はトランプ氏自身、ブレーン等々により米国益を念頭にした善処策を講じるでしょう。

特筆すべきは、ヒラリー氏の後ろには、軍産複合体が影で最強の支援体制を敷いていたと言われています。これらの情報が日本で報道されることは皆無でした。米国の個人プログ等々では、このあたりの事実は意外にも冷静に見抜いてる方が多いように感じました。

日本で報道される新聞、TV等々は頑張れヒラリー氏一色で、トランプ氏に対しては重箱の隅を突くような報道にも思え、的外れ箇所が多かったように思います。「何故」日本の報道はヒラリー氏ONLYか?「何故」は大変重要と思います。可笑しなマスコミの偏向予想とは違い、トランプを支持する多くの米国の良識は勝利すると思います。

 

民族主義・ナショナリズム(トランプ氏) VS 国際化・グローバリズム(ヒラリー氏)=否新自由主義 VS 新自由主義・・・結果は新自由主義は長、短所があり格差社会、雇用、医療、移民等を何とかならないか!米国民自身が自ずから出した叫びの結果でしょう。

新自由主義、更なるグローバリズムに突き進む中、まだ多くの国はHEADING CHANGE(方位変換)を望んでいるように思います。

日米自身が大きくHEADING CHANGEしなければならないかも知れません。日米は戦後世界の経済大国を維持してきました。本当のこれからの日米は戦勝、敗戦国の関係では無く、新しい出発点とすることも必要に思います。私達は戦後徹底的に戦勝、敗戦国と長年思い込むよう植えつけたに過ぎないかも知れません。

大人と子供の関係から、大人と大人の関係に、トランプ氏もそう望んでいると思います。今回の米国大統領線は、真の日米の未来を考えるきっかけを作ったと思うべきです。

新自由主義の長、短所とは?

グローバリズムとは?

ナショナリズムとは?

何故トランプ氏はロシアのプーチン氏を評価しているのか?

私達は真剣に、この意味することを考え、一人々が自分なりに自己確立する必要があるように思います。

 

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