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ウクライナ教からの解脱(げだつ)

2024-02-24 09:52:19 | ウクライナ

 解脱(げだつ)・・・苦しみから解かれ、のがれ出ること、煩悩や束縛を離れて精神が自由になること、迷いを離れること。欧米・日本はウクライナ教からの解脱が必須のようです、嘘、プロパガンダに塗れた情報鵜呑みでは羊(羊は羊飼いに示された方向に有無を言わず進みます。邪悪な羊飼いはネフィリム・悪を崇拝する種の人達の僕)以下の人間種になり下がるでしょう。

 

(412) 中立性研究 (JP) - YouTubeさんの動画紹介です。

 

 以下文は、New Eastern Outlook(ロシア科学アカデミーの東洋研究所が発行するインターネット ジャーナル)を素人が翻訳した記事です。

記事原文url:https://journal-neo.su/2024/02/05/ukraines-black-sea-victory-is-a-distraction/

                         2024年2月5日

執筆者:Brian Berletic(バンコクを拠点とする米国人・地政学研究者、作家

Brian Berletic (@BrianJBerletic) / X (twitter.com)

以下記事はオンライン誌「New Eastern Outlook」独占記事です。

 ***ウクライナの黒海「勝利」は陽動作戦***
 ウクライナはロシア海軍艦艇や港湾などクリミア全域の目標を攻撃、クリミア大橋などの民間インフラを攻撃するため、作戦実行に多大な努力を費やしてきました。ウクライナによれば、これは先ず、半島を孤立させ、次にロシアから奪取する戦略の一環です。
 一方、ウクライナが黒海で勝利していると世界を説得するのに欧米マスコミは多大な努力を費やしており、クリミア占領だけでなく、ロシアを完全に打ち負かす勝利を期待しています。
 現実には、黒海におけるウクライナ作戦は根本的に地上戦で、この危機に対処しなければ必然的にウクライナの敗北につながる危機の中、増大するウクライナ危機から目をそらす陽動作戦です。
 

 クリミアを孤立させ占領したいというウクライナの願望は、海軍や無人偵察機から欧米諸国がウクライナに与えた最も高度で有力な長距離攻撃能力まで、あらゆるものを使った長期的長距離攻撃作戦として現れています。
 僅かに残ったウクライナ空軍部隊が発射する空中発射巡航ミサイルは半島全域の港湾、軍事基地、民間インフラを目標にしています。ウクライナの戦闘機はロシアの空中発射型巡航ミサイルの一斉射撃中に標的にされて破壊されることもあり、ウクライナの戦闘力は更に低下します。そうしたミサイル一斉射撃はロシアの恐るべき防空・ミサイル防衛と電子戦能力で対応され、大部分の弾が迎撃されています。
 残るミサイルは、ロシア防衛線を回避できる同様に僅かな数の無人機とともに海軍艦艇を破壊し、建物やインフラを破壊し、一度の攻撃でクリミア橋に損害を与えました。しかし、これらの成功はごく僅かで約2〜3か月に一回しか起きていません。
 それにもかかわらず、長期にわたる作戦で、ロシアは黒海艦隊の大半をロシア本土沿岸に沿って更に東に移転させることを余儀なくされました。この移転自体が、黒海におけるウクライナの大きな勝利だと称されています。
 

 しかし昨年末には、黒海艦隊とカリブル巡航ミサイルによる脅威が続いているとウクライナ自身が警告していました。最大2,500kmの射程を持つカリブル巡航ミサイルは、黒海艦隊の新しい位置からでも、ウクライナのあらゆる標的を攻撃できます。
 ウクライナは時折ロシア海軍艦艇を破壊するのに成功していますが黒海艦隊の大部分は無傷のままで、主に陸上で行われる軍事作戦であるロシアの特別軍事作戦(SMO)で支援的役割を果たし続けています。
 

 ウクライナの黒海「勝利」のもう一つの側面は海運回廊の開放とされるものです。2023年11月に経済協力開発機構(OECD)が発表した記事によると、ウクライナの海運がSMO開始段階を経てゼロに近いレベルから再開したのは事実だが、依然戦争前レベルの数分の一にとどまっています。長引く紛争がウクライナ経済に与えた打撃を考えると、最近のロイター記事が主張するように、海運業が戦前の水準に戻ったとしても、経済回復支援はおろか、ウクライナ経済の維持にも役立つ可能性は低いです。

 ロシアがウクライナ船舶を封鎖しようとしているにもかかわらず、ウクライナが黒海を再開したという前提には大きな欠陥があります。ロシアがウクライナ海運の再開を止めない理由について多くの理由を専門家は挙げるかもしれないが、軍事的にそれが不可能なことはその中に含まれていません。

 イエメンの準非正規軍が紅海の海運を著しく妨害する能力があるなら、長距離対艦ミサイルやディーゼル電動攻撃潜水艦を含むロシアの遥かに高度な対艦能力は、黒海海運を著しく妨害する能力を十二分に備えています。
 

 特別軍事作戦という言葉は全面的侵攻の婉曲表現だと西側諸国政府やメディアは主張しますが黒海でのエスカレーションを含め、ロシアはかなりの自制を示しています。
 見出しと実際の戦略的成功を分離すると、残るのは、一連の広報活動の勝利に相当するもののためのウクライナとNATOによる高価な投資です。黒海艦隊を移転する必要性にロシアは当惑しているが、巡航ミサイル発射における黒海艦隊の役割は途切れることなく続いています。主に武器輸送を阻止する手段として、ロシアは黒海を通るウクライナ輸送を阻止しようとしたが、西側の武器備蓄が枯渇していることを考えると、ウクライナに送付する方法とは無関係に、送るべきものはほとんど残っていません。
 

 武器、弾薬、訓練された人的資源の面でウクライナが直面している根本問題は黒海で見出しを飾る高価な投資では克服できません。こうした見出しは全て、ウクライナの根本的問題から目をそらす役割を果たしています。
 

 2024年1月17日付の黒海は今やウクライナ戦争の重心と題する記事で、ザ・ヒルは次のように主張しています。
 2023年、ウクライナは陸上で決定的突破口を開くことはできなかったかも知れないが、海上での戦争は大成功だった。海上ドローンとイギリス製ストームシャドー巡航ミサイルを組み合わせ、容赦ない海と空の作戦のおかげで、ウクライナはロシア黒海艦隊に大損害を与えられ、ロシアはセバストポリの海軍要塞への撤退を余儀なくされました。12月下旬に揚陸艦ノボチェルカッスクが破壊された後、ロシアは過去4カ月で黒海艦隊の20%を失ったとイギリスのグラント・シャップス国防相が発表し、作戦の成功を称賛しました。

 ウクライナの2023年攻勢がロシアの防衛により決定的に敗北したのをここで欧米メディアは認めています。

 そして記事は次のように説明している。
 黒海における次のステップは、2014年にロシアが不法に併合したクリミア半島をウクライナが標的にし、ウクライナ南部で活動するロシア軍の兵站ライフラインを断ち切るのを欧米が支援することです。
 この兵站ライフラインは、クリミア大橋とクリミアとヘルソン、ザポリージャ、ドネツクを経由してロシアの他地域とを結ぶ陸橋で構成されていると記事は主張しています。クリミアを孤立化させる究極の狙いは、最終的にロシアにクリミアでの姿勢を再考させることだとザ・ヒル紙は報じています。
 

 黒海艦隊に移転を強いるのは、この狙いの実現と無関係です。ウクライナがこの勝利を実現する手段は、希な無人機やミサイル攻撃で、それ以外でクリミアを孤立化させたり、半島での姿勢をロシアに再考させたりはできません。
 たとえウクライナのミサイルや無人機がクリミア大橋の破壊に成功したとしても陸橋は無傷のままでしょう。ウクライナの2023年攻勢が示した通り、陸橋切断はウクライナの能力を超えています。しかし、たとえ将来ウクライナ攻勢が何らかの形で陸橋を切断したとしても、クリミアは依然孤立しないはずです。
 クリミアには多くの空港や飛行場があり、何百万人もの人々や何百万トンもの貨物をロシアの他地域間で移動できる多くの主要港があるためです。実際クリミア大橋が建設中の2014年から2018年にかけて、2022年に陸橋が架橋されるずっと前から、ロシアが半島における経済とロシア軍駐留維持を可能にしたのは空路と港湾のネットワークでした。
 実際にクリミアを孤立化させるには、ウクライナは陸橋を切断し、クリミア橋を破壊しなければならないだけでなく、クリミアに点在する複数の空港や港湾の稼働を長期にわたり妨害することも必要になります。そのためにはロシア防空網や電子戦能力を圧倒するのに十分な速度で、毎月数百発のミサイルや無人機による攻撃を仕掛ける必要があるだけでなく、ロシアが攻撃の合間に修復できる以上の損害を標的の兵站インフラに与える必要があるはずです。
 これほどの早さの作戦を遂行するのに十分なミサイルや無人機は欧米諸国のどこにも存在しません、近い将来も存在しないでしょう。

 

 欧米の軍事産業生産の拡大に関する最も空想的な議論のどこにも、この早さを実現するのに必要な量のミサイルや無人機を生産する計画は見当たりません。クリミア半島全域の兵站を混乱させるだけでも、ウクライナにとって遙かに大きな問題、つまり、ロシアの巨大な軍需産業基盤とウクライナの戦場をつなぐ兵站を混乱させる必要性(そして絶対的無力さ)を露呈しています。
 

 ウクライナや欧米諸国スポンサーよりも多く訓練された要員、武器、弾薬を生み出すロシアの能力は、ウクライナと欧米諸国が勝てない消耗戦をもたらしました。
 代償が大きい突破口攻勢を回避しつつ、戦闘能力を高めながら、補充できないほど早くウクライナ要員と装備を破壊するロシア戦略は累積的効果をもたらしています。この影響は、ロシアの戦闘能力が拡大し続ける一方、ウクライナの戦闘能力の最終的崩壊をもたらすでしょう。

 現在ロシア軍が前進していないため欧米専門家が膠着状態と片付けていますが、実際は将来の攻勢に先立ち、ロシア軍が戦場でロシア軍の戦術的・戦略的優位性を高めるためのロシア軍司令官による意図的選択です。膠着状態が続く一日ごとに、ウクライナに対するロシア勝利の可能性が向上します。
 黒海におけるウクライナ成功に関する話は、この根本的問題や、それがもたらす必然的結果に全く触れていません。ウクライナの成功は、この必然性から注意をそらすだけで、それを阻止することはできません。ウクライナの成功に対する弱さと解釈されているロシアの不作為は時間はロシアの味方で、広報活動の戦いに勝つことは実際の戦争に勝つことより遙かに重要でないと認識しているがゆえの無関心と解釈できます。

 

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