極東アジアの真実 Truth in Far East Asia

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貧しいのに何故、核・ミサイル開発・発射訓練か・・・

2017-08-30 20:41:28 | 北朝鮮

恵谷治(えや おさむ)氏と言えば、ジャーナリストですが北朝鮮研究家でもあると思います。何故、恵谷 治氏のことを記したかと言うと、素人なりに記事の内容をU.S Airforace Times等々を調べると情報に信憑性があることです。

以下文は他に、U.S Airfoce Times(2007)、中央日報日本語版(2011.1.2)、産経ニュース(2013.4.6)・国際・朝鮮半島ウオッチ、ウィキペディア等々を参考にしています。少し古い記事ですがどうしても米朝問題を知るには避けられない箇所があると思い記しましたが、素人でもあり、個人の可笑しな解釈も多々あると思います。雑文、フィクション程度の内容です。

 

恵谷治氏・・・ジャーナリスト、早稲田大学アジア研究所客員教授で民族紛争、軍事情報に精通、特に北朝鮮問題に関する分析、精度が高いと言われています。

東京都墨田区生まれ、1967年広島県立尾道北高等学校卒業後、早稲田大学法学部卒、冷戦時代はソ連の領土拡張主義や軍事的プレゼンスを取り上げていましたが、その後北朝鮮に焦点を移し北朝鮮の長距離ミサイルや反体制運動等の事情に関しての著書は多く、SAPIOにも多数寄稿しておられました。北朝鮮拉致数を50人程度と推定しておられるようです。

 

過去、米ステルス機・F-117の北朝鮮領空進入・・・

文芸春秋(2004年4月号)、U.S Airforce Times(2007年)に、ステルス機・F-117(旧型ステルス機)が夜間に北朝鮮領空に侵入、当時の金正日の別荘に対し、急降下し対応態勢を調べる作戦を行ったという記事が載せられています。

米軍が米韓演習にレーダーに見えない(通常はパルス幅にもよりますが、400km程度で探知可能ですが、ステルス機の場合はRCS(電波反射面積)が数センチ程度のため、数十kmまで近寄らないと探知不能です。)、ステルス機・F―117を本格的に投入したのは2005年位からと言われています。
2005年夏、平壌上空に侵入する、秘密作戦「5030」があったことをスクープしたのは日本の軍事専門家、恵谷治氏でした。
ステルス機・F―117は平壌上空から、当時の金正日総書記の住む宮殿めがけて急降下、急上昇を繰り返し爆撃訓練をしたと言われています。確か、当時のオバマ大統領からも、この作戦に対する指示が出ている記事があったように記憶しています。

この恵谷氏の記事はその後、信憑性が高くなりました。

秘密作戦「5030」に参加していた、当時のステルス機・F-117のパイロットが米軍事専門誌・Airforce Timesに登場・・・私にとって最も記憶に残る任務は北朝鮮の領空をかき回したことです。その任務のことを考えると、気が遠くなるように感じました。と証言しました。(英文記事は、現在ネツト等では削除されています。)

普通なら北朝鮮側は、国際社会に米国が首都上空領空侵犯の暴挙等と騒ぐはずですが、これまで不思議と一切反応してきませんでした。何故か・・・捕捉不能なステルス戦闘機・F―117に北朝鮮空軍機は緊急発進、対空ミサイル等も全て対応できず、なす術がなかったと言われ、北朝鮮中枢の重大責任問題にも発展するので黙視と分析されているようです。

北朝鮮は、米国から見たら悪の枢軸国(朝鮮半島を対立させる強力なツール)で攻撃対象国でもあり、この米国策を今後何としても回避しなければならないでしょうし、過去のイラク米軍侵攻もあり、その対抗策は核、ミサイル開発、発射訓練等しか無いと考えたでしょう。

 

北朝鮮が米韓演習に極めて敏感なのは何故か・・・

米韓合同軍事演習にはキーリゾルブとフォールイーグルの二つのコードネームがあるようです。キーリゾルブは主に指揮系統の予行演習、フォールイーグルは野外戦術機動演習を指すコードネームで毎年行われているようです。

昨今の米韓合同軍事演習フォールイーグル(野戦機動演習)にステルス機・F―22が参加する理由は、一説では平壌への威嚇とも言われています。韓国に着陸することなく訓練を行うステルス機・F-22もあるとも言われており、私達がこれらの情報を得ることは難しいようですが、推測の域に思えますが皆無ではありません。


産経新聞(2013年4月6日)、ステルス機・Fー22 2機が沖縄県嘉手納基地から「フォールイーグル」に参加のため韓国北部の京畿道烏山の米軍基地に到着したのは3月31日です。その後、訓練に従事し、4月3日には沖縄に帰還しています。

朝鮮半島にはステルス機・Fー22到着の3日前に、ステルス戦略爆撃機・Bー2が韓国に飛来しています。Bー2は核爆弾なら16個を搭載可能で、14トンの大型爆弾バンカーバスターも運べます。北朝鮮の核ミサイル基地攻撃には最適の爆撃機と言われています。
Bー2は3月27日夜、米国ミズーリ州ホワイトマン空軍基地から約15時間をかけて韓国中西部、全羅北道郡山の韓国空軍射撃場にやってきています。これまでも演習に参加していますが、殆どは秘密裏に行われてきたようです。  
恵谷氏は、ステルス機は平壌に侵入しただろうと推測しています。

平壌では、1日最高人民会議が開かれていました。2日には「寧辺の核施設再稼働」宣言も行われています。米国が対北心理作戦を仕掛ける には絶好の時期だったようです。

米国はステルス機を使って、対北心理作戦、作戦計画・5030(北朝鮮動揺計画)を行っていたとも言われています。作戦はレーダーに捕捉されないステルス機を国境すれすれの飛行、領空侵犯等で威嚇するとも言われています。

4月3日にステルス機・F―22が帰還後、北朝鮮は4日朝、朝鮮半島は一触即発の険悪な情勢が形成されたとも発言・・・今日、明日にも米国に向けた攻撃を強行することもある(朝鮮人民軍総参謀部報道官)と、対米威嚇を行っています。

ステルス機は国境線ぎりぎりに飛行するとも言われています。例え、北朝鮮側にステルス機が越境しても、北朝鮮はなす術が全く無いと言われています。これらの行為が核、ミサイル開発、実験を助長しているかも知れません。

対し、北朝鮮の対応は相当慌てた様子が記されています。
3月29日午前零時半から金正恩書記が作戦会議招集、会議で金書記は首都ワシントンを含む戦略軍米国本土攻撃計画を示し、ミサイル部隊に「待機命令」を指示、会議のもようを朝鮮中央通信で報じさせました。その後3月30日に休戦状態を自ら破棄、南北は戦時状態との特別声明を出しています。

 

北朝鮮にとって、米朝トップ会談実現が最大の関心でしょう。何故なら北朝鮮の未来が託されると思います。

北朝鮮はブッシュ大統領以来、イラク同様、悪の枢軸で米国の攻撃対象国でもあります。過去のイラクのように何の罪もなかっようですが攻撃され、政府は転覆され国土は荒廃したままです。

北朝鮮は貧しくても自国の存亡のためにも、核・ミサイル開発・発射訓練を行っているかも知れません。北朝鮮は米国の安全の保証を取り付けたいと必死のようです。

一番いい解決方法は、米国が現在、将来とも理由も無く理不尽な攻撃しないと保障すれば全て丸く収まるでしょうが、朝鮮半島を、対立するようコントロールしている黒幕は許さないでしょう。

日本が北朝鮮の立場だったら、指をくわえて自国が理不尽な攻撃により崩壊するのを待たないでしょう、当然生きるため核・ミサイル開発を行うでしょう。昨今の日本メディアは北朝鮮の真相をすり替えて茶の間に報道しており、紛争になるように煽り立ており悪質だと思います。

トランプ大統領は選挙期間中、米朝問題が解決しないようであれば、米朝トップ会談をやりたいと明確に発言しています。いくらトランプ大統領が望んでも、米朝会談は出来ないでしょう。何故なら、トランプ大統領の足を引っ張る人達がいるからに他ならないでしょう。この人達は朝鮮半島の平和的解決を望まないでしょう。トランプ大統領が平和を望むほど、これらの人達は足を引っ張り続けるでしょう。今、言えることはヒラリー氏が大統領に成らなかった事、ヒラリー氏が大統領であったら紛争に発展していた可能性が大きいと思います。今後はトランプ大統領の意思がどれ程通用するか・・・

トランプ大統領は、北朝鮮問題の渦中にある日本に対しては、100%日本と共にあると何回も発言しています。歴代米国大統領と違い、北朝鮮対応には日本の意見を大変重要視しているようですし、戦いを避け平和を望んでいるように思います。

米朝会談を実現されたら困る人達がいるのか・・・一説ではトランプ大統領は昨今、水面下ではかなり細部の話し合いが終了したと言われています。

朝鮮半島は「対立」と言う世界一魅力に満ちた半島で、対立が無い朝鮮半島は何の魅力も無いかも知れません。対立を必用としている人達がいる限り、第2の朝鮮半島のような、対立した代わりの地域が現れない限り、朝鮮半島統一は厳しい(させない!)ように思います。

北朝鮮が建国以来の国是、何処の国にも支配されない独立国家、朝鮮半島国家を目指しているようで、戦前の日本にも似ています。朝鮮半島統一は北朝鮮建国以来の国是、悲願でもあるようです。北朝鮮は他国を侵略する意図は皆無と思います。北朝鮮が先に侵略、攻撃したら米国の強力な反撃にあい北朝鮮自ら消滅することを北朝鮮自身が一番理解してるでしょう。

私達から見たら狂ったようにも見える北朝鮮・・・米国から見たら悪の枢軸国であり、北朝鮮は核、ミサイル開発以外に米国の強力な攻撃を防ぐ手立てはなく、北朝鮮の生存は無いと考えているように思います。

この米国のイラク同様の悪の枢軸国指定、延長線上が今日の核、ミサイル開発、発射訓練と言えるかも知れません。今後も米韓演習等でステルス機・B2やF―22が北朝鮮領空のそばを飛行するたびに金正恩第一書記は猛反発、恐怖を覚えるでしょう。

対決度を高める北朝鮮に、更に米国は米韓合同軍事演習やグァム基地への最先端MD配備などで高度な軍事的牽制を強めているようです。1961年1月のアイゼンハワー大統領の退任演説が真実味を帯びてきます。メディアの報道を鵜呑みしないことが、北朝鮮の真相を知ることになるかも知れません。

昨今の北朝鮮の突然のミサイル発射訓練・・・貧しい北朝鮮が理由も無く行うはずは無いでしょう。何故の裏に潜む真実が北朝鮮がミサイル発射訓練をする理由かもしれません。日本が北朝鮮の立場だったらどう対応するでしょうか・・・

米韓演習等で朝鮮半島へ飛来するステルス機と北朝鮮のミサイル発射訓練は表裏一体か?私達は真相を知る術はありませんが、推測することは可能です。時代が経過、変わり、何時の日にか北朝鮮のこれらの情報が開示される日が来るかも知れません。

昨今の紛争を煽(あおる)るような日本のメディア報道、全て北朝鮮は悪、米国の悪の枢軸国指定で米国の攻撃対象国との報道は無し・・・何故北朝鮮が悪かを自分なりに精査することは、自身の自己確立のためにも大切だと思います。メディア報道を、全て鵜呑みすることは問題だと思います。

今後も、トランプ大統領と金正恩第一書記の、孫氏の兵法が展開されるでしょう。

朝鮮半島の対立を好くする人達には是非、4分弱のユーチューブ、「北朝鮮とアメリカの国歌 マゼール指揮 ニューヨーク・フィル」を是非見てほしいものです。

  

孫子の兵法・・・第一・戦いは避けよ。

「百戦百勝は善の善なるものに非ず、戦わずして人の兵を屈するは善の善なるものなり。」

百回戦って、百回勝っても、百回も戦えば資源や組織や自分自身もボロボロになります。下手をすれば漁夫の利をさらわれてしまうかもしれません。それでは、勝ったところで何にもなりません。最善の策とはいえないでしょう。 

最善の策とは、戦わないで敵を屈服させること!


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