極東アジアの真実 Truth in Far East Asia

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北朝鮮と弾道ミサイル

2017-08-10 20:46:55 | 北朝鮮

以下文は、素人が考える雑文です。

昨今の北朝鮮弾道ミサイル発射訓練は、段々エスカレートしているようです。4発同時発射しグアムまで飛翔訓練計画発表、この4発同時発射は何を意味するのか・・・イージス艦、PAC-3、THAADは複数弾対応は極めて困難とも言われています。

やはり北朝鮮は国連軍の米国とは朝鮮戦争・休戦状態で敵国と見なしている米国に、休戦状態を無くし、敵国を外してもらい北朝鮮国家体制の維持・保障を取り付けたいでしょう。

北朝鮮の対外動向は、特に「イラク戦争」後大きく変わったと言われています。イラクには核開発、保有も無かったのに攻撃され政府を崩壊された事実を極めて大きく重視しているようです。

朝鮮戦争・休戦状態でもあり、対敵政策を取る米国からの攻撃を受けないためにも・・・国家体制の存亡のためには貧しくても核開発、弾道ミサイル開発以外ないと思っているでしょう。

この考えは中国の毛沢東の核開発当時の経緯に酷似しているように思います。毛沢東は中国が世界で自主独立を得るためには核保有以外無く、どんなに貧しくても如何なる事項の策をも外して最優先で核開発、配備をせよ!核施設は米国等が中国沿岸から攻撃できないよう、出来る限り中国内陸部の四川省にせよ!

四川省には中国最大の核兵器開発、保管等施設があります。数千発保有しているのではと言う欧米の専門家意見もあります。過去の四川省地震では、核兵器開発施設の核物質が紛失100個以上紛失したと言われたと欧米の専門家は指摘していましたが・・・一応回収されたようになっているようです。不思議なのは、この件はIAEAは全くノータッチです。北朝鮮より中国が遥かに厄介と言う専門かも多いのも事実のようです。中国の核兵器には日本の攻撃箇所の位置座標がセットされていると言われています。

 

トランプ大統領は、選挙期間中、困難な問題も北朝鮮トップと話し合いたいと発言していましたが、両国のトップ会談をトランプ大統領が望んだとしても許さない人達がいるかも知れません。

トップ会談をすれば対立が解消してしまうと思う人達がいるのかも・・・トランプ大統領は信頼する軍人たちの意見を参考に、水面下で北朝鮮側と交渉し解決するでしょう。朝鮮半島は世界一利用価値がある地域かも知れません。不思議なのは、今も朝鮮戦争・休戦会談等には朝鮮半島の南側当事国であっても韓国は会談等に参加できません。

北朝鮮側の対米等策は、今か今かと米国とのトップ等会談を望んでいる構図が見え隠れしますが、メディア報道は触れていないように思います。朝鮮半島の対立をコントロールしている黒幕は、これらの会談を許さないでしょう。平和な朝鮮半島は利用価値のない地域となるからでしょう。

日本にとって北朝鮮の弾道弾問題は厄介ですが、慌てふためくことなく凛とした姿勢で対応するしかないでしょう。

 

現在、米空軍・嘉手納基地には弾道弾対処用として、陸軍のパトリオット・ミサイル、PAC―3が配備されています。

PAC―3部隊の、1個部隊には6個発射機を保有しているようです。

この1個発射機には、PAC-3・ミサイル16発を搭載可能のようです。

嘉手納基地には3個部隊が展開、総計24機(3個部隊×6個発射機)の発射機が嘉手納基地へ配備されていると言うことは、単純に考えた場合384発が発射可能となります。今後も全発射機を嘉手納基地に配備するか知るすべはありませんが・・・以外にも勿論予備弾数もあると予想されます。

嘉手納基地は羽田空港の2倍位の面積です。東京都の地図から見れば羽田空港は一点に過ぎません。この広さを守るために米軍はPAC-3・発射機24機、384発を配備・・・如何にPAC-3弾道弾対処が難しいかを素人でも推測できます。厳しい弾道弾命中率、如何に嘉手納基地を守ることが難しいかと言うことを物語っていると思います。PAC―3の弾道弾命中率が1%でも凄いことです。

更に、ロフテッド軌道(弾道ミサイル等の打ち上げ方法のうち、通常よりも角度を上げて高く打ち上げる方法、ミサイルは、高高度に到達してから落下するように着弾する。)、イージス艦、PACー3の場合・・・昨今の北朝鮮の2000kmを超える高高度のロフテッド軌道で弾道ミサイルが発射されると、弾道ミサイルの頂点がイージス艦のシステム到達高度(1000km?程度)を超えることから、ミサイルが迎撃可能高度に落ちてくるまで待機するようです。スピードも速くなると思います。如何しても迎撃できる時間等が限定等、迎撃手順が難しくなる可能性があると言われています。こうなるとイージス艦もPAC―3も命中率は更に厳しくなるとも言われています。

 

日本の場合、航空自衛隊は13の高射隊を保有し全国に配備

航空自衛隊の1個高射隊は5個発射機を保有していると言われています。(PAC-3ミサイル「弾道弾用」各16発を搭載可能発射機が2機「32発」と、PAC-2ミサイル「航空機等用」各4発を搭載可能発射機3基「12発を保有」しているようです。全国の13高射隊の全PAC―3発射機は計算上26機・416発が発射可能と言われていますが・・・勿論、予備保有弾もあるでしょう。TVで見かける都内配置のPAC-3発射機は8発搭載(16発搭載可能)しているようです。

「米軍陸軍は空軍嘉手納基地内に、PAC―3発射機24機「16×24」・384発」

対し、「日本の全・PAC―3発射機数は全国展開で26機「16×24」・416発、機動運用すれば集中できるでしょうが、その場合、他地域に空白を生じるでしょう。」

米軍は、何故このように集中配備しているか・・・「命中率」に拘っていることが素人でも推測することが出来ます。

 

イージス艦、PAC―3が日本にとって無駄と言う方がいますが、現世界で弾道弾を「対処可能」とするのはイージス艦、PAC―3、THAADしかありません。

私達が安心するのは、やはりイージス艦、PAC―3が弾道弾に対し厳しい命中率であっても、「対応可能」と言う言葉に安心感を持つことが出来ます。「対応可能」と言う言葉は極めて大切だと思います。

安全保障と言うと何か、雲を掴むような言葉にも思えますが、私達に最も身近な問題でもあると思います。世界で日本だけが特殊な安全保障感覚のように思います。

日本の回りを見た場合でも、相応の防衛力向上の努力が無ければ平和は維持できないと言う事実、いくら平和、平和と念仏を唱えるだけでは平和は確保できないと思います。

世界の兵のバイブルとも言われる、「孫子の兵法」にも、相応の兵無き、兵を疎かにする国は滅びると記しています。

一部メディアが煽りたて誇張するような先制攻撃・・・米朝のどちらかが先制攻撃することは有り得ないでしょう。何故なら、両国とも核保有国です!核の抑止力を互いに活用しているでしょう。米国、北朝鮮の両国とも「孫子の兵法」を厳守しているように思います。

世界の歴史を見た場合、平時、有事に限らず「孫子の兵法」を厳守したほうが最終的に国益を得ると思います。

日本の場合、憲法問題もあり、孫子の兵法がすんなりと日本で通用するか疑問が残ります。


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