極東アジアの真実 Truth in Far East Asia

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極東、北方4島の真実

2014-02-11 10:42:47 | 戦後

 ロシアのプーチン大統領と安部総理の会談が行われるようですが、議題の一つである領土問題は、ロシア側は戦後の明確な事実にもとずき対応するでしょうし、4島返還は有り得ないでしょう。このことは政府自身も細部を知ってる可能性が有りますが、バックが複雑等々であり、ある側面プーチン大統領も十分日本の立場を理解してると思います。
前にプーチン大統領に送られた日本の秋田犬、わが子のように大変可愛がっておられるようで、新聞で見たところかなり大きくなっていますね。

日本政府の北方4島返還、今までの国民に対する説明対応は寂しいですね、国民は今まで4島は日本領土と信じてきました!

1951年サンフランシスコ条約で、日本は戦争で手に入れた領土を放棄し、千島列島も放棄しました。
サンフランシスコ条約に記載された内容には、千島列島には国後島、択捉島が含まれています。
当時の日本国政府の見解ですし、国会でも当然全国会議員そのような認識であったことが議事等で確認できます、当時の政府側の委員であった西村氏と草葉氏もそのように答弁した記録があります。当時の吉田総理もそのように明確に答弁しています。国後島、択捉島はソ連領!歯舞、色丹は日本領!知らないのは国民だけ!

以後の日ソ共同宣言にも間違いなく、国後島、択捉島はソ連領として対応、歯舞、色丹は日本領であり、日本返還が盛り込まれていました。
 過去の、日露通好条約等では確かに、当時は択捉島、国後島は日本領土になってます!問題は、戦後日本はサンフランシスコ条約に署名しました。日本領土は北海道、本州、四国、九州と連合国側が示した島々とする!これは覆すことが出来ない事実です。大問題は、サンフランシスコ条約締結「前日!」に、当時の吉田総理は明確に、内外に「択捉島、国後島は千島列島に含まれる」日本領土ではないと答弁しました、明確な記録もちゃんとありますし、当時の外務省、国会議員もそのように認識していたようです。後でいろいろ言っても、もう勝負ありで、現在の全世界の国はそのように認識しています、どこの国も日本の4島返還に協力しないのは当然でしょう。以後、日ソ間で多くの総理大臣が交渉しても絶対解決しません。相手側は自国の国益のため必死になりますし、こんな確実な記録、世界が認める真相があるからに他ならないでしょう。

そもそも、悲しいかな千島列島は米軍の日本上陸の犠牲を最小限にするためのツールだったようです、当時満州にいた無傷精鋭日本陸軍が、米軍の日本上陸を予想し、日本本土に移動しないよう事前に足止めするため、米軍がソ連に日ソ不可侵条約を破り満州に入るよう要請しました、そのお礼としてソ連に、千島列島を差し上げるとの約束の結果のようです!これらは文献等で確認することが出来ます。

日本国民は、日ソ不可侵条約を破ったソ連を心から憎んでいますが、真相は米国の満州進入要請にほかならないということになり、国民は戦後騙され続け、ソ連を憎み続けています。

真相を知らないないまま、未来の日露間にとって悲劇でもあります。真相を知っている鈴木宗雄氏等は日露の友好のために努力しましたが、対立を望む勢力からことごとく圧力を受け、政権の隅に追いやられてしまいました。

1951年日本はサンフランシスコ条約で国後島・択捉島を放棄しました。当時の外務省も当然認識していましたし、歯舞、色丹については、日本固有の領土であり放棄していません。ソ連の不法占拠状態で以後二島返還論が出てきます。
サンフランシスコ条約から考えたら当然です、ソ連側も1956年、将来の歯舞、色丹返還を盛り込んだ日ソ共同宣言も成立し、平和条約の段階になった時、突如アメリカから文句が出ました。
当時アメリカも、当然日本が放棄した千島列島には国後島、択捉島が含まれる、歯舞、色丹は日本の領土だと明確に知っていました。このままでは冷戦等、対立の構図が壊れる等々、更に当時の戦勝国英国も明確に、日ソ間で領土問題を解決しないよう念を押しています。ちゃんと日本発の公電が残っているようです。当時から日本の領土問題は計画された策略であることが分かります、竹島、尖閣等々も当然同様です!いかに近隣諸国と対立させるか、このために日本国内に一部既得権者を作り協力してもらう等々、最終的には日本国民の経済的努力結果は米国に帰依するよう、これが戦後から続く現実のように見えます。

アメリカ側は「二島返還等でソ連と平和条約を結んだら、アメリカは永久に沖縄は帰さない等々」と、ダレス国務長官を経由して文句が来ました、米国の永久日本統治計画のスタートでもあります、本当に理不尽な理屈です!

簡単に言えばアメリカは、日本とソ連を対立させておきたかった。日ソ間に緊張の火種を残し、駐留米軍は日本のために必要だ、悲しいかな理不尽な「四島返還論」は、アメリカの自国益追求のための外交として利用され、綿々と今に続いています。日ソ、日露等と真相を知ってた鈴木宗雄氏等、友好のため努力してきた鈴木宗男氏等の無念さは理解できます。

日露平和条約を絶対に結ばせない策略、冷戦も終了し、戦後60年以上も米軍大部隊の日本駐留、首都圏にも駐留、特筆は元イラクのフセイン大統領の日本に対する想い、駐留米軍、忠告等々、なるほどと思います。

世界の国々から見れば、先進国日本の対米姿勢は理解不能でしょう!特に中国から見たら、自業自得、完全に足元を見られています!
脱線しますが、有名な沖縄返還時のニクソン大統領と中国の周恩来との会談、中国側は、沖縄駐留米軍が脅威であり沖縄返還時は沖縄から米軍を引き上げてほしい!ニクソンの答弁!何故米軍が沖縄に駐留しているか!「お分かりでしょう、日本を監視するためですよ!」と明確に答弁しています。中国はそれならと納得したそうです。ちゃんと公開文書等で誰でもこの会談は知ることが出来ます。

当然日本の首都圏に米軍が駐留してる理由は、同様の内容と理解するのが自然です、日本という国は寂しいですね、真実を知らされない一般国民、本来の日本国はこんな国ではないと思います。

 冷戦はとっくに終わりました、国民は今だ真実を知らないまま「四島返還論」を主張し続けさせられています。
挙句の果て、日本は歯舞、色丹も失ったまま、未来の極東の発展にもっとも大切な日露平和条約も結ばれない現実、更に沖縄の苦しみは半永久でしょう。
いつの間にか日本の一部既得権者が、米国よりも在日米軍の撤退を反対する主要勢力となってしまいました。沖縄の普天間問題も、M事務次官が述べてたように、真実は既得権者の問題に他ならないでしょう、M事務次官も真相はこの問題で失職したと言われています。辺野古基地造成は抑止力とは何の関係もないのです。

 日本が近隣諸国と対立すればするほど、頼るのはアメリカ、政治、経済、軍事、その他でアメリカが日本にどんな理不尽なことを突きつけても、日本はアメリカに従順であり続けると思いますし、米国自信自業自得だよと言ってるように思えます。
日本の領土問題等はアメリカにとって最大の国益の源泉でもあります。
 
今後米国にとって、アジアでの最大国益を得るため、更に中国と親密な関係が続くでしょう、日本は利用され続け、国民の汗水の結晶である経済的利益も、日本国内で還流することはなく、米国債等購入により米国に一方的に流れていきます。格差、低賃金等はここに大きな原因があるにもかかわらず、一部の既得権者等の巧妙な手口により今後も国民は厳しい生活を強いられるでしょう。

未来の日本のためにも、せめて子供達にはまともな道徳教育を施し、一刻も早く勇気を持って本来の日本を取り戻してほしいし、日本に生を受けた以上、納得のいく人生を過ごしたいですね。

参考文献等、孫崎氏戦後日本の正体
サンフランシスコ条約原文一部
      米国公開文書等
      英訳等に不適切な部分があると思いますが、すみません。


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