昨年のザルツブルグ音楽祭公演の「アイーダ」が放映された。
「アイーダ」は、最もポピュラーなオペラで、これまで何度か観ている。
話題のアンナ・ネトレプコのアイーダに、リッカルド・ムーティ指揮、管弦楽は
ウイーン・フィルと来るから、なんとも贅沢な布陣である。
アイーダは、第2幕第2場の凱旋の場面に目が行きがちだが、これまでの演出と印象が異なった。
演出は、シンプルな舞台装置であるが、照明を有効に使い、神殿の雰囲気は良く出していた。
これまで、あまり惹き付けられなかった第4幕第1場のエカテリ-ナ・セメンチュクのアムネリスに歌唱力は見事であった。
このような演出だと、合唱のウエイトが重要なようだ。
やはり、何度見ても厭きさせない名作なのだろう。