日本映画史の中に必ずリスト・アップされる川島雄三監督作品の「幕末太陽伝」を4Kデジタル修復版で見直した。
昭和33年の売春禁止法前の昭和32年の作品である。
われわれの年代は、遊廓については、映画や落語の中の世界である。
遊廓といえば、北国の吉原が有名であるが、みなみの品川宿は落語に良く出てくる。
落語に接したのは、中学生の頃であるが、当時、漫才の横山エンタツ、古河ロッパ、花菱アチャコが人気であったが、私は、落語のほうが好きで、古今亭志ん生や三遊亭金馬の落語をラジオで聞いていた。
もちろん、遊廓を題材にした落語が理解できたはずはない。
最近、落語人気が回復したようで、民放でも放映されている。
その中では、「落語研究会」という国立劇場での公演が面白いが、名人、圓生の廓話は、この歳で聞くと理解できる。
映画、「幕末太陽伝」には、「品川心中」他、落語の場面がいろいろ登場し、とても興味深かった。