私がメトロポリタン美術館を訪れたのは、30年以上前になる。
出張でニューヨークに昼ごろ到着し、午後は自由時間であった。
わずかな自由時間をどう過ごすか迷ったが、歩くのは危険と言われ、車の中からハーレムを眺め、エンパイヤ・ステート・ビルの屋上に上がり、残りの時間をメトロポリタン美術館で過ごした。
2時間程しかなかったので、あの膨大なコレクションをすべて見ることは不可能で、「エジプト」はあまり見なかった。
今回是非見たいと思っていたが、余りに暑いので外出を控え、会期も残り少なくなったので、あわてて出かけた。
エジプト展は、「ツタンカーメン展」ほか、他の美術館でもいろいろ見る機会はあったが、女性ファラオのハトシェプストについては、あまり知見がなかった。
それにしても紀元前1500年にこんな装飾品があり、このような綺麗な状態で残っているのは驚くばかりで、特に、ヘネトタウィの人型内棺は見事なものであった。
予想したほどの混雑でなかったのは幸いであった。