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このところ、アベノミクスなるものが、世の中を賑わしていたが、株価が急落し、金利が上昇している。
参議院選までは持つのではないかと期待していたが、早くも潮目が変わったのだろうか。
もともと、ムード先行型であったので、皆が乗っかっている間は良いが、疑念を持ち、1抜け、2抜けとなると、ムードは一変する恐れがある。
資産効果が出ているのは、一部の比較的裕福な者であり、一般の人間にとっては、給料が上がるわけでもなく、物価上昇の方が身近であろう。
先日、10年物の国債の利子が振り込まれていたが、100万円に対し、半年分の利息がなんと200円というのには驚いた。
安全資産として、銀行預金や国債を持っている一般庶民は、ほとんどメリットを享受していないというのが実態だろう。
何より、気になるのは、たまたま、円安への揺り戻しという神風に恵まれたが、政策責任者が、浮かれ気分で、危機意識が欠如していることである。
多分、参議院選にいかに勝利するかがすべてで、それを起点に、物事が組み立てられているのだろう。
株主総会の通知が届き始めたが、「役員報酬増額」の議案が目立つ。
せめて、一般サラリーマンが、給与アップと、ボーナス増の恩恵を受けるまで、化けの皮が持ってほしいものだ。