(童話)万華響の日々

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柳田国男「遠野物語」にも記録されていた三陸大地震・大津波

2012-12-11 21:26:42 | 三陸の復興応援支援

「遠野物語」口語訳 柳田国男
河出書房新社1992年出版

全119話である。
柳田国男が明治42年頃に遠野の人、佐々木鏡石から聞いた物語。
山男や山女に関する話の中に、座敷ワラシとか蛇や天狗、河童など妖怪変化の類がでてくる。
 
 
なかでも死人の幻とか霊といったものが数多くある。死人の幻や死んだ人の直後の魂が生きている人に会いに来る「老女のまぼろし」、「オット鳥」、「閉伊川の機織淵」、「雨落の男」、「雪合羽を着た魂」、「雲壁のまぼろし」、「座敷の人影」、「堂突する魂」、「寺参りにくる魂」、「魂の行方(明治29年6月15日の三陸沖の大津波で2万2千人が溺死した、波高さは38.2m)」などがあり、

 また臨死体験としての「不思議な庭石」、「生き返った松之丞」などがある。これらは、死と生の境目を扱った実話である。臨死体験の話などは一般的に語られるものとよく似ている。

 
 また、岩手県出身の宮沢賢治の童話の中には遠野物語で登場する話の影響を濃く受けていたと思われるものが多い。

 明治29年の三陸沖の地震と大津波が3・11の東日本大地震・大津波と同規模だったように思う。遠野の里を襲った大津波で3・11と同じような犠牲者が出ていたことが分かった。当時は原発がなかったから、今回のような放射能被害には遭わなかった。こんな歴史は繰り返させてはならない。


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