今日市内中区の I さんからお預かりしたのは Braun, SK 55 で先日ヒューズが飛び 3A のヒューズ
を添えたがターンテーブルの下の部品が熱くなったとのお話だった。 この種の機器の修理、改造の
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先ずは入力電流を測定した。 約 33V で 0.5A 近くの電流が流れており電源部に問題が在りそう。
電源部のシリコンダイオードの短絡かと想われたが、パラに繋がれたペーパー・コンデンサが見事
に短絡していた。
メタライズド・フィルムコンデンサに交換し、入力電流は 100V で 0.3A 程と正常となった。
AM は問題無く機能していたが FM が全く機能せず回路を追った。当初 B 電圧が加わって無かっ
たが何度か切り替えている内に電圧も加わり動作し出して呉れた。 今日は時間切れでターンテ
ーブル部分は明日診させて頂こう。
10月6日 ターンテーブル部分の動作を確認した。 先ずターンテーブルの下が擦っていたので
奥の手を使った。
実際の回転数を確認した。上は -9.29Hz=-0.92%、 下は -6.03Hz=-0.6% と非常に良好。
ご依頼主に修理完了の報告をしたが、スピーカーから音は出たか? と聞かれ愕然とした。 音が出
ない状態で修理完了とは無論言えない。 永年修理を続けて来たが初めての経験となった。 因みに
上のオシロの波形はテスト・レコードで 1KHz 再生時のスピーカー両端での音声出力。