ここ数日取り組んでいるのが RCA の Radiola 67 の入力トランス作りです。 数ヶ月前にラジオ
部分の修理を担当したのですが電蓄部分は不完全なまま(音量が殆ど無い)だったのを何とか
活き返らそうと云うものです。
現状は本来の入力トランスが断線の為か無くなっており、代りに600Ω:20KΩのトランスが中
に入っておりました。 またその前に、マグネチック・ピックアップの低インピーダンス出力
をテレビ用音声出力トランスの1次、2次を逆に使って昇圧し、上のトランスに入力しておりま
した。 Radiola 67の資料にはこの入力トランスのことは唯一 19Ω:5,000Ω と記されているだ
けで (直流抵抗) 使われている線材に付いての記述は無くサテと困って仕舞うのであります。
頭を抱えていてもらちがあかず、友人から送って貰った 0.08φのポリウレタン線を 200t程と
巻き始め 100t程で抵抗を調べたところ既に 60Ωを超えており一応 100tで先ず試みてみるこ
とにしました。 今回使った AFT は昭和一桁の松下電器製受信機用の物で日本無線製のしっか
りした物です。 しかしサイズが大き過ぎ元々のケースには入らずここからが大変でした。
コアも全て組み込みトランスとしては完成したのですが、外形寸法は元の 1.4倍程となって仕舞
い到底入れられずアレコレ探した結果、国産のトランスの製造と同時期のチョーク用の物が見付
かったのでこれで何とか上手く固定する方法を考えましょう。