今日お預かりしたのは QUAD の FM3 でこれまでにも何度か手掛けているカバレッジの
改造をご依頼頂いた。 この種のチューナーの改造、修理に付きましてはこちらのホー
ムページ https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。
改造の前に動作の確認を行ったがS/Nが悪い。 未だ細かく診てはいないが感じとして
はRFのトランジスタが機能していない様だった。 他にセンター指示のランプの下側が
点灯していなかった。
7月11日 朝から高周波部を含め細かく診てみた。 その前に高周波部の共振回路
の単なるズレの可能性も有るのでカバレッジの改造を行いながら確認してみた。
カバレッジの改造は上手く行ったが矢張り (想像通り) 高周波増幅のデュアル・ゲ
ート MOS FETが壊れていた。 部品番号がハッキリしないがRCA 40822 と読める。
コイルのボビンに無理な力が加わった様で一部に欠け(割れ)が診られた。
7月18日 ゴーサインを頂いたので高周波増幅をバイパスしようと取り掛かったが若干
トランジスタの電位が気になったので測定してみた。 ドレインは0Vのハズだが-16V程
となっていた。 これは可笑しいと見直した結果ドレイン用のタップ(下の画像のL2の下)
が外れていた。 コイルボビンが割れていることから誤ってこの辺りに力を加えて仕舞い
ボビンを壊し、タップも外して仕舞ったと想像出来る。
タップを本来の位置(この辺りと想われる)に戻したところ高感度が得られた。