今日は我が家からそう遠く無いところにお住まいの英国の方からお預かりしたディスクル (Disk Recorder)
M-180 で 原録音機製作所 製(総発売元 ㈱マツショウ)。 ドーナツ盤専用のカッティング・マシーンで
若干速度に不安定要素が有り、また機構系の一部が振動しておりそれが録音に影響して仕舞うとのお話だ
った。 こちらのことは海外にあるこの種の装置のフォーラムに紹介されていたことがきっかけになった
とのお話だった。 この種の装置の修理に付きましてはこちらの HP https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお
問い合わせ下さい。
3月25日 午後からレストアに取り掛かった。 先ずは動かない CHCK. PU スイッチを診てみた。
マイクロ・スイッチを押すシリンダーが固着していたので若干磨き細くした。
アイドラ・プーリーが変形しておりこれが振動の原因になっていたので若干削ってみたが変化は無かった。
電気ドリルを使って周囲を削ってみたが矢張り大きな変化は得られなかった。
アイドラとリムの結合が不足していたので若干斜めのテンションを加えターンテーブルの回転を確保した。
基板上に半固定抵抗が4個並んでいたがAGCのレベル調整もこれらの内のどれかで出来るのかも知れない。
3月27日 ストロボで回転を診てみたが確かに少し速度が速かった。
アイドラのゴムの変形が少しでも軽減できればとゴム・ベルトを加えてみたが余り変化は無かった。
接着剤で固定しておいたので明日乾くのを待ってもう一度細かく診てみよう。
4月13日 回転時の振動はアイドラー・プーリーを変形の無い物に変えるしかないが、せめて回転数は確認し
たいと考えた。 テスト・レコードが手に入らないかと先日 BRAUN の SK5 の再修理依頼を頂いた時に聞い
てみたところ貸して頂けるとのことで SK5 共々こちらから取りに伺った。 同じ頃オークションにテスト・レコー
ドが出ていたのでこちらも買っておいたのが上の左の LPレコード。
ただ今回の物には LPサイズの物は使えず、先の方に相談したところ知っている中古レコード店に EP サイズ
のテスト・レコードが在ったハズなので有ったら買っておくとお持ち頂いたのが下のレコード。 ただこのCD4
用のテスト信号は単に30KHzと高いだけでは無く、FM変調された信号で通常のピックアップでは信号が拾え
ないものと昨日しらされた。 サテ、こうなると別の手を考えねばならないがどうするか? ターンテーブルの
周りに在るストロボ兼用のゴム・ベルト部分を水性の塗料でも使って白く塗るか?
4月16日 仕事場の近くに住んでいるMさんに回転数測定の相談をした結果、LEDライトを50Hz程度で
点灯させ止まって見える周波数を測定すれば回転数が測定出来ると早速取り掛かった。
結果アイドラ・プーリーにゴム・ベルトを重ねた場合の周波数は45Hzで回転数は40.5rpmと分かった。 なら
ばとこのゴム・ベルトを外した結果、周波数は51.7Hzとなり、回転数は46.53rpmとなった。 無負荷で46.53
が負荷時どの位下がるかは不明だが45rpmに対して+3.4%だった。