テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

Quad, FM 1+ MPX

2017-12-18 14:59:02 | Weblog

今日お預かりしたのは Quad, FM 1 でこれまでにも可成りの数を手掛けたモデルだが、お話では
先頃ネットオークションで手に入れたが一応受信はしている様だがブーンと云う音がするとのこ
とだった。  この種の物の修理に付きましてはこちらの HP http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお
問い合わせ下さい。

ザット動作を診させて頂いたが確かに受信はしていたが、何とも不安定で感じでは中間周波段
で発振して仕舞っている様だった。 再度全体的な調整が必要なのでことは簡単では無い。

12月19日 実際の修理に取り掛かった。

一部のコンデンサは先頃交換されていた。

動作を診てみたが想像通りIFで物凄い勢いで発振していた。

想像だが高周波回路に不慣れな方が適当にIFTを調整し壊して仕舞った様見受けられた。

IFTを調整し良好に受信出来る様になった。 次いでディスクリの調整を行い好結果が得られた。

12月20日 ゴーサインを頂いたのでFM1を先ずMPX対応に改造した。 上は改造前、下が改造後。

次いでMPXの動作確認に取り掛かった。 入力端がグランドに落ちておらず配線が切れていた。

左右の出力を診てみたが残念ながらキチント分離されていなかった。 下はキチント分離された
場合のリサージュ波形。 これは難航する可能性が高い。

12月21日 ゴーサインを頂いたのでMPXの修理に取り掛かった。

電解コンデンサが全て交換されておりまた0.1μF程度のコンデンサも全てフィルムコンデンサに交
換されていた。 またトランジスタも3石の内2石は近年の物に交換されていた。

パイロット信号の19KHzを増幅している出力や、2逓倍の38KHz出力もキチントした出力が出てい
なかった。

何とか38KHzは出る様になったが、そうこうする内に調整用のダストコアが割れて仕舞った。

19KHzと38KHzの両出力共良好に出力される様になったが別のダストコアも割れて仕舞い修復
に時間を取られた。

マトリックスに加わっている信号の位相も問題は無いのだが何故かステレオ出力が得られない?

12月22日 昨日帰路MPXの説明書を読み直した。 結果一点確認する電圧が有ったので診てみた。

R9 両端の電圧は10-15Vとなっていたが調整後約10Vとすることが出来た。

その後念の為回路を追ってみたが一点アレレとなったのは上の画像の右上に見えているダイオー
ド二つの向きで、回路図とは逆になっていた。 (二つが向き合う方向では無く、離れる方向)

二つのダイオードの向きを直した結果ステレオ復調が為される様にはなったが電界強度が高く無
いとこの機能は動作しない様だった。

 

 

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 今年最後の AWC (Antique Wir... | トップ | 歯科用 ルーター Volvere 5 ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Weblog」カテゴリの最新記事