テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

SONY, CRF-200

2013-07-31 19:30:35 | Weblog

今日お預かりした一台目は SONY, CRF-200 で全バンド共機能しないとのお話だった。この種の受信機
の修理に付きましてはこちらの ホームページ https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。

伺った様全く受信せず(低周波段は一応動作していたが)バンド切換、或いはモード切替時のクリック音すら
聞かれなかった。 (高周波部のホワイト・ノイズも全く聴こえなかった)

何とも困った構造でバンド切換スイッチにプリント基板を乗せた構造で一見合理的と見えるが、メンテナンスを
全く無視した構造で、奥に在る基板のパターン面は殆ど当たれ無い。 こうなると回路図とパターン図は必須
だが上手く手に入るか? 可也の費用となりそうなのでご依頼主に伺ってみよう。

8月2日 昨日は手に入ったサービスマニュアルを持ち帰り机上で回路を追った。 高周波部が全く動作し
て無い様だったので4.8Vの安定化電源が怪しかったが今日早速当たってみたがここでは無かった。

8月3日 昨夜も資料を持ち帰り机上でのシミュレーションを続けた。 高周波(中間周波)部の動作を確かめ
ながら前段に移動したが途中から動作しなくなった。 分かって仕舞えばなーんだと云うことだがRFチョーク
の一つが断線しており、交換が何とも大変なので同様の物を別の場所に設置し好結果を得た。

上は954KHzのTBSをNormal状態で受信しているところ(今もキーボードを叩きながら聴いている)だがSW
でRFゲインを上げると(Normalで無くなると)BFOが動作する回路の様だが何故この様な構造にするのか
理解出来ない。 RFゲインを上げてもBFOが不要な場合が多いのに何故か?  他にFMの感度が低いの
が気になったが(回路はいきなりミキサーに入力を加えており高感度は元々得られて無かったのかも知れ
無いが当初の状態を知らないので判断に窮する)。

既に2時間近くランニングを続けているが中々良い音で動作している。 これまでに分かったことは中波、長
波、SW1は良好に動作しているが、SW2-10は動作しておらず、FMは一応機能するものの音量が少ない。
上の画像に見られるSW2-10のフロントエンド部分をプリントアウトし調べを続けてみよう。

8月4日 昨夜も我が家と、通勤の電車内で調べを進めた結果SW2-10のMixを担当しているトランジスタの
電源回路に入っているRFチョーク(上の画像の左端)が怪しいと目星を付け交換したところ好結果を得た。
これでLW,MW,SW1-10が機能しだした。 FMは音量が少ないがご予算のこともありこれで終わりとしよう。

 


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