テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

Philco, G4710 (Tandem) 再

2013-01-23 15:41:43 | Weblog

 昨年9月に納め、客先で実際に動作させたところラスターが出ないと云う問題が有ったこの機種の
電源が入らなくなって仕舞ったとのことで客先にお邪魔し電源周りを調べてみたが問題は見付らず
引き上げて来た。 今日動作を調べてみたが問題は見付らず、スンナリ動作して呉れたので逆に困っ
て仕舞った。

想像ではブラウン管側に在るインター・ロック(上の画像の2ピンのコネクタ)、或いはヒ-ター
回路の(アンビリカル・ケーブル内での)断線では無いかと考えたが、これらに問題は診られなか
った。

調べた結果電源回路のヒーター用のセメント抵抗が怪しかった。 一見断線はしていないがどうも
不安定でここが元凶だったと想われた。

1月24日  昨日早く仕事場を後にして部品屋さんを訪ね購入したセメント抵抗を組み込んだ。

暫く連続動作させてみたが問題なく動作してくれた。

2月18日 ラスターのみとなって仕舞ったとのことでお送り頂いた。 またもや本体とブラウン間を
結んでいるケーブル(アンビリカル・ケーブル)の問題かと想像したが実際は大きく異なっていた。

映像増幅のプレート回路に入っている3.3KΩが上の画像に見られる様、約288KΩとなっていた。

この抵抗を交換し良好に動作し出した。

2月22日 本体とブラウン管部を結ぶアンビリカル・ケーブルを短くするご依頼を頂いたので早速
取り掛かった。下の画像に見られる様 単線13本、同軸3本から構成されており赤い同軸では約14.5
KVの高圧を通すことになるのでケーブルの処理に気を使う。 先ずは傷を付けずに各々を表に出さ
なければならない。

傷を付けずに表に出す為には少しづつ丁寧に扱わねばならず下の状態にするのに略1時間を要した。

2月23日 昨日に引き続き取り組み先ずは現状を記録した。

何とか接続を終え動作を確かめたところ高圧回路に放電が診られた。 高圧回路の接続部分をエポ
キシ系の接着剤で埋めておいたので明日、硬化をまって再度確かめてみよう。

2月24日 昨日の続きに取り掛かった。 祈る様な気持ちで通電したが暫くして【矢張り】高圧の
放電が診られた。 エポキス系の接着剤だけでなくポリウレタン系の物でその周りを固めてみたが
変化は無かった。

悩んだ結果高圧ケーブルの外被の引き回し方法を(若干遠回しとなる)逆向きにしたところ放電は
ピタット止まってくれ、既にランニングを略1時間続けているが全く問題は診られなかった! 
ドット疲れた。


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