テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

コロンビア 7-T1 昭和29年4月(2台目)*記事に一部訂正有

2012-01-30 16:48:31 | Weblog

 

先日名古屋にお住まいの H さんから、このテレビを持っているが譲っても良いとのご連絡
を頂き是非と直ぐにお願いした。 シャーシーは手付かずの様だとのことだったが、CRT の
状態が気になり動作チェックをして(テスターでヒーターの導通を診て頂くか、実際に6V
を加えて点灯具合を診て)頂こうと考えていた。  ところがご丁寧に電源を繋ぎ、実際に
ラスターを確認して頂いたものが少し前に届き早速診させて頂いた。 この種のテレビの修
理、改造に付きましてはこちらの ホームページ https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い
合わせ下さい。

電源のセレン整流器の片方が交換されていたが他は略オリジナルのままだった。

特に嬉しかったのはチューナー部分でやっとオリジナルの物に出会えた!

駄目元でアンテナを繋ぎ動作させてみたが、この機種も垂直同期が取れなかった。
しかし昭和29年の製品が略オリジナルのままで一応動作するのには驚かされる!

シャーシーとキャビネットのクリーニングをしながら驚いたのは使われていたフィリッ
プス (プラス) ねじが一部に使われていたことで昭和29年製の物としては初めてとなる。 
これも米コロンビアの影響だろうか?

1月31日 レストアに取り掛かってアレッとなったのは下の画像のチャンネル表示でこれ
まで 1/4-2/5-3/6 と現されているのでは無いかと考えていた。   どうもこれまでの理解に
間違いが有ったのでは無いかと想われ、局発の周波数を実測してみた。 下は約 118MHz
上は約 167MHzだった。    これまで中間周波数は 1Chと 4Chの周波数の差の半分、約40
MHzが採用されているのでは無いかと想像していたが大きく間違っていた。確かに Low
Ch グループは局発が上、High Ch グループは局発が下となっており局発の周波数の変化
量が少ないのは間違い無かったが動かすのは 2Ch分で良いと云うのは間違っていた。

上は1Ch、下は多分6Chの画像。 RFが非同調ではあるが何ともS/Nが悪い。

RF 及び水平/垂直の真空管は何れもマツダの物で多分オリジナルそのままの物と想われ
るが gm は Minimum Value を大きく下回っていたので全て新品に交換してみた。 ここ
から下は真空管交換後の画像だが特に改善は見られない。  寧ろ S/N は悪化している。

上は1Ch、下は6Ch。 サテ回路に何か問題が在りそうだ。 しかしまがりなりに
も同期は 1台目に比べると良好で、一応使えるレベルだった。

2月7日 チューナーからビデオ・アンプまでの真空管の動作電圧を診てみたが問題は診
られず、今日はチューナーの入力回路のチタ・コン (チタン酸バリウム・コンデンサ)
を替えてみた。

近年のセラミック・コンデンサに替えてみたが殆ど差は診られなかった。 次に Conv.
の出力のコイル (VIF1) を調整したところ可也改善されたのが下の画像。   ただ未だ画
質も十分では無く、垂直同期もまだまだ不完全だった。


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