テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

七欧通信機(ナナオラ)DX Super 7S-18

2021-04-21 10:33:15 | ラジオ

今日お預かりしたのはナナオラの 7S-18、高周波、マジック・アイ付7級スーパーで永年仕舞い込ん
でいた物とのお話だった。 この種のラジオの修理のご依頼は http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/にお願
い致します。

イヤハヤ内部は永年のホコリで大変な状態だった。

電源スイッチも上手く機能していない様だった。 困ったことにダイアル糸も切れていた。

云うまでも無くペーパー・コンデンサ等は全て交換する必要が有りそうだった。

ヒューズが飛んでいたのでジャンパーし入力電流を診てみた。 87V程度までは問題が診られな
かったがやがて電流が 2A 近くとなり、確認したところ整流管 80 が見事に放電していた。

スピーカーはフィールド・タイプなのでいまいちハッキリしないがフィールド巻き線とボイス・コイルは
生きている様だった。 しかし何れにせよ可成り梃子摺ることになりそうだった。

ゴーサインを頂いたので先ずは清掃に取り掛かった。 室内では到底出来ず外に出た。

コンプレッサも在るにはあるが電源を用意しなければならず3種の刷毛を使い取り組んだ。

マジック・アイは既に使えないだろうが用意する必要が有るか伺ってみよう。

次いで内部のペーパー・コンデンサ、小型電解コンデンサの交換に取り掛かった。

サテ明日はチューブ・チェッカーで各真空管を診てみよう。 整流管 80 はどうするか?
松本でこの種のラジオの博物館をやっている友人に今回の機種の回路図を聞いてみたが残念なが
ら無く、同じ年に発売された 6S-12 の回路図を参考用にと送って呉れた。

4月22日 先ずは真空管の gm, エミッションを確認した。 6D6 は 1,100/1,600 と 1,800/1,600
6WC5 は 2,200/3,500 、6ZDH3A は 700/1,000 エミッション:BAD、42 は空気が入っていた。  結果
6D6 1本を除く他の物は交換を要する様だった。

ダイアル糸の張り替えに取り掛かった。 1時間は掛からないだろうと考えていたが1時間を超えた

次いでスピーカー部分に取り掛かった。 出力トランスの2次側は何故か外に出されていた?

フィールド・コイルのリード線がショートしていた。

出力トランスの2次側はボイス・コイルに繋ぎ、裸になっていたリード線にチューブを被せた。

出力トランスの固定にはタッピング・ビス?1本が使われていたが本来のビス2本で固定した。

手持ちの真空管を探した結果 42 と 80 以外は未使用の物(元箱入り)が見付かった。

42 と 80 も一応使えるレベルだったが 80 はどうするか?

4月23日 真空管を交換し、42, 80 も添えて動作を診てみた。 一応受信はしたがイマイチ感度が
不足していた。

トラッキングと IF を調整した結果実用レベルとすることが出来た。 

4月24日 整流管 80 は真空度が低下し内部で放電していたので先々のことを考えシリコン・ダイ
オードに置き換えることにした。 (見た目は元々の形を残す)

結果+Bの電圧が上がり感度も音量も可成り増加した。 (シールド・ケース無しでは発振した)

最後にパイロット・ランプ部分を手掛けたが左のゴム・ブッシングが壊れて仕舞った。

接着剤を加えておいたので暫く放置。 夕方秋葉原でパイロット・ランプを探したが今日は見付
からなかった。 (LEDを使った物は有ったが昔ながらの物は残念ながら見当たらなかった)

4月25日 パイロット・ランプ部分を直し、キャビネットに組み込み連続運転を始めた。

マジク・アイをネットオークションで落札したが中々送料の連絡が無い。

4月26日 送料の連絡がヤット来たので朝一で支払った。 今日発送されるのかと想っていたが今
日は発送されなかった。 連絡や支払いの期限を設けている出品者なのだが諸々の処理は遅い。

出品者に早く送って呉れる様メーッセージを送ったが、説明に水曜、木曜の発送しか行って無いと
記して有り理解して貰っていると考えているとの回答が寄せられた。 やたらと長い説明文で全て
は読んでいなかったが、直ぐに発送出来ないなら送付方法を宅急便にする意味も無かった。

4月29日 先日落札したマジック・アイがやっと届いた。 早速組み込んでみたが発光しない。

チューブ・チェッカーで動作を診てみたがマジック・アイその物には問題は無かった。

何か本体内でマジックアイの回路に問題が在る様だが今日発送出来ると用意していたがガッカリ。 
更に音量調整にも問題が在ることに今日気付いた(何故これまで見付からなかったのか?)。

4月30日 マジック・アイが点灯しない問題に取り掛かった。

2本のリード線がソケットのところで外れていた。

それらを繋いだ結果、良好に点灯する様になった。

次いで音量が絞れない+ガリが有る+出力が大き過ぎる問題に取り掛かった。

ボリュームを分解し先ず摺動面のクリーニングを行った。

ただスイッチ ON 位置での残留抵抗は約 16KΩ も有りこれでは音量は絞れない(上)。下はスイッ
チ OFF 時の残留抵抗で約 2KΩと十分小さいが、スイッチ ON 時この程度の残留抵抗なら問題は無
いのだが。 しかしこの問題は前から在ったハズだが何故気付かなかったのか、何とも解せない。

仕方なく入力側に直列に 470KΩを入れ音量を若干絞り普通に使える音量とした。

 

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« SONY, 5-202 | トップ | SONY, ICF-8650 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

ラジオ」カテゴリの最新記事