テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

Brionvega, monitor 15"(再)

2023-08-20 11:59:03 | テレビ

今日お預かりしたのは10年以上前にこちらで手掛けた Brionvega, monitor 15" で以前使っていた
8 Chで動作しなくなって仕舞ったとのお話だった。 この種のテレビの修理、改造のご依頼はこち
らの ホームページ http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ (新) にお願い致します。

今回お話を頂いた際に全く失念していたが確かにこちらが用意した昇圧電源+PAL仕様の RF モヂュ
レータも有りこちらで手掛けたことに間違いは無いのだが困ったことに何も覚えていない。

裏面パネルを固定している4本のビスの1本のネジ山がつぶれていたので外すのに手間取った。

チャンネル切り替えが機能していない様なので、この部分を苦心して表に出した。 

各端子には直列に 2.2MΩが入っていたが指で触ると微小電流が流れるタッチセンサーと想われた

ホコリが酷かったので水洗いをして乾燥させているが果たして変化は有るか?

チャンネル・セレクタ基板の下はネジ止めされていたが上のネジは無かったので加えた。

8月27日 一度諦めたが何とも悔しく M さんに相談した。 結果 A/V 信号を直接加えるには使われ
ている IC (TBA440 Video IF Amp./Demodulator,  TBA950 同期分離) の入力条件が分からず寧ろ
チャンネル・セレクタの修理の方が無難そうとの結論を得た。

チャンネル・セレクタ用の IC は SAS580 と SAS590 で電圧を当たった結果は内部で短絡してい
る様だった。 探した結果片方は中国、もう片方はイタリアから出品されていたが1箇所で済むと
助かるのだが。

8月29日 チャンネル・セレクタ用 IC, SAS580 と SAS590の入手先を探したが米国のオークショ
ンサイトでは各々が出品されていたが各々に聞いてみたが両方を持っている出品者は居なかった。
次いで半導体を扱っているアイルランドとギリシャの業者に問い合わせてみたがアイルランドの業
者は在庫切れとのこと(ならばHPに掲載しないで欲しい)。またギリシャの業者は自社の HPに有
る物しか販売しない(両 IC が網羅されていたので問い合わせたのだが)、また ZIP コードが知ら
されなければ送料は見積もれないとのことだった。  ギリシャから日本の何処でも郵送料は同一と
想われるが。

今回の IC の説明書に気になる記述が有った SAS580 is absolutely necessary for testing
SAS590 ; otherwise no function  SAS580 can be tested individually  どうも SAS590 の
テスト時 SAS580 が先ずインストールされて無ければならない様だった。

8月30日   SAS580 は単体でも動作させることが出来る様なので先ずは SAS590 を外した。
しかし 18pin なので壊さずに外すには時間が掛かり専用工具が欲しくなる。

明日通電し SAS580 の動作を診てみよう。 

9月1日 SAS590 を外し SAS580 の電極の電圧が変わるか診てみた。

残念ながら殆ど変わらず SAS580 に問題が在りそうだった。 ただ音声出力が最初出てい
たのが無くなったのが気になった。

9月9日 購入をお願いしてあった IC が届いた。

9月11日 先ず IC ソケットを組み込み2個の IC をマウントした。

残念ながらチャンネル・セレクターに変化は無かった。(各 IC の電極の電圧は未確認)

9月13日 M さんがチャンネル・セレクタ IC の各ピンの電圧を測定して呉れたが IC は動作
していない様だったので IC は使わず、チャンネルを固定してみることにした。

8チャンネルを使うことにした(一応ランプも点灯している)。

実際に受信し映像は可成り良好に表示されたが若干水平方向に輝度のムラが診られた。

短時間連続運転してみたが時間経過と共に周波数がズレた。 また音声出力が出ることも
有ったが途中で音量が減少し無音となったこともあった。(音声は可成り不安定だった)

9月15日 先日 M さんが回路を当たって呉れた際ツェナーダイオードが可成り発熱して
いた(60℃程度)とのことで発熱に伴いツェナー電圧が変動し周波数変動に繋がるのか
と想像し電源との間に直列に入っている抵抗を大きくしてみることにした。

元々のドロッパー (R152) は 2.7 KΩ だったが 2.5KΩ を加えた。

実測した値は上の通りで電源 73.8V、 ツェナーの電圧は 30.56Vだった。TAA550 のデータ
に依ると電流は 15mA流せる様なので現在 8.31mA なので未だ余裕は有る。

中央や下に黒いバーが出たりするのはデジカメのシャッター・スピードに依るもの。

内容に依って右側の輝線が気になることも有り、また周波数変動も少なからず診られた。

9月19日 ツェナーに最適な電流を流す為には負荷側の抵抗値が必要とのことで実測してみた
が 13.73KΩ だった。(想像だが電子同調用の可変抵抗が8個パラでこの値となったのか?)

9月20日 負荷の抵抗値を M さんに連絡した結果今回入力側に加えた 2.5KΩでツェナーに流
れる電流に問題は無さそうとの計算結果をお知らせ頂いたのでこの条件下で一般的なUHF用
テレビの安定度を診てみることにした。

SONY, FD-45A と Zenith (SONY としては珍しい OEM) BT044S 共に米国仕様を用意した。

USA の 37チャンネル付近で受像出来た。

下は通電後5分程経過した結果で可成りビデオコンバーターに周波数変動が有りそうだった。

残念ながら Zenith の方は一応(輝度、コントラストが共に低かったが)短時間動作したが
直ぐに動作しなくなって仕舞った。

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