テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

SONY, ICR-120

2009-04-15 16:50:31 | Weblog

昨日から久し振りに ICR-120 のレストアに取り掛った。ICR-100 に比べ IC の信頼性は若干上が
ったかと想われるが 使われている PCB は脆弱で、最も狭いところでは幅 2mm程しか無くそこ
に 0.8φ程の穴が開けられているので強度は低く細心の注意を要する。 今回の物もものの見事に
その部分で割れて仕舞い修理は難航した。 稀に殆ど無傷と云う物にもぶつかるが短時間の運転
で大丈夫と想っても数日連続運転をしないと十分とは云えない。  この機種及び ICR-100、-90
も同じだが狭い空間に二次電池が組み込まれており、永い年月放置されると使われている線材
やパターンはボロボロになりまた芯線もパターンも酸化が進み最早半田付けは略不可能となる。 

上の画像では出力に使われているケミコンのリード、及び電池のマイナス側のリードが断線し
ている。  この後 PCB を外に出す時に PCB を割って仕舞ったり他の配線を切ったりして仕舞い
ドロ沼に落ちることとなる。  結局これらを修復するのに 6時間程を要したこととなり利益はこ
こで略無くなる。 しかしこのシリーズの物の修理は何度やっても慣れない、また近年昔に比べ
視力が低下したことも益々このシリーズの修理から遠ざかる遠因になっている気がする。

4月17日  連続試験も終え出荷と考えていたが今朝電源を入れたところ音量が少ない。時間
経過と共に音量も増えて来たがこのまま出荷する訳にも行かず再度診る必要があるがこの種
の超小型ラジオの場合神経を統一する必要が有るので目下抱えている急ぎの修理の後に取り
掛かることにしよう。

4月23日   T放送局向けのテレビのレストアが一段落したので昨日午後から ICR-12 0に取り掛か
った。  昨日の夕方上の様に基板を外に出した状態では良好に動作したがその後組込んだところ
ものの見事に動作しなくなった。  今回の ICR-120 に限らずこのシリーズでは組み込むと動作が
可笑しくなる物が多く組み込む度にドキドキさせられる。  昨日今日だけでも何度取出したり組
み込んだりを繰り返したか忘れたがお陰でこの作業は大分慣れた。  外に出した状態で動作を確
認し、組み込んで恐る恐る電源を入れたがこれまでに経験したことが無い程の感度だった。
毎日の様にラジオの修理を行っているので感度の比較は簡単に出来、殆どの機種では 文化放送
(送信所  埼玉県川口市新郷) が窓際に持っていってヤットと受信出来るかどうかと云う電界強度
なのだが何と窓際に持って行かなくとも十分受信出来驚かされた。


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