テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

Braun, FS 80 + HUMAX, IRCI-5400Z

2023-11-28 14:16:02 | テレビ

今日お預かりしたのは初めてとなる Braun, FS 80 で想像していた大きさより可成り大きく部屋に
運び込むのにも難航した。 この種のテレビの修理、動作確認等のご依頼はこちらの ホームページ
https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ (新) にお願い致します。

スタンドも添えられていたが本体側面等に持ちて等は無く滑って仕舞い載せてはいない。

本体の略中央に在る音量ツマミが折れていた。 輸送中にぶつかった様だった。

添えられていたセット。TVチューナーだけで無く各種デバイスも再生出来る物の様だが詳細は不明。

念の為内部を診てみたが VIF 用の真空管 EF 183 のゲッターが無くなっていた。  真空度低下か?

通電したところ一応ヒーターは点灯したので真空度は左程落ちて無いのかも知れない。

確かストックが在ったハズと探した結果1本見付かった。 明日は PAL 用の UHF ビデオ・コン
バーターを使って映像/音声信号を加えてみよう。

11月29日 PAL 仕様で UHF (25~37Ch)  出力のビデオ・コンバーターを用意し動作を確かめて
みた。 ラスターは出てホワイトノイズは表示されたが残念ながら受信には至らなかった。

チューナーの設定方法が良く分からない。 右端の外側のツマミが青になっているがこれはVHF Low
2~4Ch.、赤は VHF Hi 5~12Ch.。  また黒は UHF 21~69Ch.を設定出来るのだろうが UHF が上
の画像の様に 69 ~ 62?Ch.までしか動かない。 チューナー部分を外すのは可成りの大事となる。

11月29日 チューナーに疑問点が幾つか有り細かく診る必要が有るので思い切って外した。

ケーブルの多くにはコネクタが使われていたが一部のリード (4本) は半田付けだった。

外すまでダイアル・ポインターは一つしか見えて無かったが実際は二つで左の物は反転していたの
で外からは見えず、更にこのユニットをシャーシーに固定する円形の部品にぶつかっていた。

左のポインターを本来の下向きに修正した結果 UHF の下端 (21Ch) まで移動する様になった。 
この部分が勝手に反転はしないので発送前からこの問題が在ったと断言出来そう。

しかし押しボタンの外側で VHF Low/Hi,  UHF のバンド切り換えを行っているがどうもその構造
が良く分からない。 兎に角 UHF の下の方まで使える様になったので可成り期待出来そう。

11月30日 少し構造が分かったがバンド切り替えを行うには一度外側のチューブを外し回転させ
る必要が有った。

ダイアル糸の近くに半田付けを要するリード線が 2本在り一応紙テープで保護した。

折れている音量ツマミを修復する為ボリュームの載ったユニットを外した。

折れていたプラスチック・シャフトを先ず接着剤で固定し、次いで半田鏝で表面を溶着した。

折れていた音量ボリューム(左端)のシャフトを直した結果。

当初ダイアル・ポインターは右の一つしか見えて無かったが修理後左の物も見える様になった。

今回実験に使った PAL 仕様の UHF ビデオコンバーター・ユニット。 近々ケースに組み込もう。

細部の調整は未だだが一応見られる程度の画像と音声出力が得られた。

12月2日 昨日買って来た部品を使って PAL 仕様のビデオ・コンバーターを組み立てた。

地デジチューナーを接続し、整合器を使って UHF の 300Ω バランス入力に繋いだ。

NHK 総合を受信してみた。 撮影した画像では見られないが若干揺らぎが有る。

部屋の照明を消した。(窓の外からの外来光は有る)

少し連続して動作させた結果垂直同期が外れたので再調整を加えた。(垂直振幅も増やした)

更に連続運転を続けた結果、再度垂直同期が外れたので再度調整を加えた。

12月3日 昨日の状態で今朝通電してみたが想像通り垂直同期が取れなかった。 昔の物の様に垂
直、水平同期用のツマミが設けられていればそこを調整すれば済むが、その都度裏蓋を開け調整し
直すのは現実的で無く残念ながら修理は出来なかったとした。(真空管等も入手困難)

再度垂直同期を取ったがこれも時間経過で外れるだろう。

撮影した画像では見れないが揺らぎが可成り有る。

12月4日 同期分離と水平発振には共に ECH84 が使われており駄目元でこの2本を入れ替えてみた。 
上の画像は 10:35 頃に撮影したもので、下は 1時間後の 11:35 頃に撮影したが一応同期は外れてい
ない(揺らぎの量は増えたが 60Hz地域ではどうなるか?)。

更に1時間後の 12:35 (0:35) の結果。 垂直同期が外れることは殆ど無さそうだった。

12月5日 最後に垂直同期用の VR に赤い印しを付けておいた(緑は垂直振幅)。

ビデオ・コンバーターからの UHF 入力端子に黄色の印を添え終わりとした。 この後梱包に取り
掛かったが 1時間では終わらずドット疲れた! 裏蓋の固定ネジは本来 7本だが 2本欠けていた。

12月20日 ご依頼主から地デジが見られ感激したとのご報告を頂いた。 良かった!

 

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