今日お預かりしたのは QUAD の FM3でこれまでにも何度か手掛けたモデルだが今回の物にはど
んな問題が在るのか? この種のチューナーの修理、改造に付きましてはこちらのホームページ
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カバレッジは日本仕様の76-90MHzだった。
早速通電したところ電源のハムだけでは無く色々な信号成分が混ざったノイズが出力された。
この機種では電源に+/-14Vが使われているが片方にリップルが多く、原因はシリコン・ブリッジ
の後の平滑用コンデンサ(1,000μF)のリード線の半田付け不良だった。 (上の画像の略中央)
チューナーとしては機能する様にはなったが、ステレオのインジケーターが点灯していなかった。
最初単にインジケーターとしてのランプの断線かと想像したがことは簡単では無かった。
ランプを交換し、次いでMPXを担っている IC の問題かと交換してみたが変化は無かった。
MPX用ICのテスト・ポイントで19KHzを診てみたが約63μSec.(約16KHz)だった。 ここはCRに依
る発振回路で故意にポテンショメータ(半固定抵抗)を動かさない限り変わりそうも無いのだが?
周波数を19KHzに調整したところステレオ・インジケーターも光始めたが暗い。 シリースに入って
いる220Ωにパラに220Ωを繋いだ結果が下の画像で、どうも220Ωに問題が在る様だった。
前面から見たのが下の画像で、良好に機能する様になった。 ところでQUADではランプソケットを
使わず単にメッキ線をランプの周りに巻き付ける方式を採っているがここはソケットを使って欲しい。