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テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

Braun, Audio 2, Atelier 1 and SK 4

2023-11-10 16:00:42 | オーディオ

今日お預かりしたのは Braun の Audio 2, Atelier 1 と SK 4 の 3台で動作確認、修理等をご依頼
頂いた。  この種の機器の修理等のご依頼はこちらの HP https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ に
お願い致します。  イヤハヤ海外から届いたそのままの状態でお持ち頂いたので開梱に2時間近
くを要して仕舞った。

1台目は audio 2 ( TC45/1) で残念ながら FM のダイアル・パネルにクラックが入っており、ター
ンテーブル駆動用のゴムベルトが見当たらなかった。

カートリッジ(シェル)を外そうとしたがネジが何故か固着している様で何としても外れない。

下から覗いてみたが針(先端部分)が欠落していた。

一応動作を診てみたがラジオ部分は AM/FM (海外バンド)共生きていたが S メーターは動作
しなかった。 Phono も針は無いが一応カートリッジは生きていて音声出力は有った。 

午前中に界面活性剤を吹き掛けておいたので少し緩んだかと想ったが殆ど変化無し。

ネジザウルスで試みたが無理な力を加え壊して仕舞っては何にもならないので慎重に力を加えた。

結果止めている黒いネジの部分は回ったがコネクタが抜けるまでには至らなかった。

コネクタ内部に接着剤を加えて仕舞った様で何としてもコネクタ部分が外せず困った!

仕方なく一度トーンアームを支点部分で外し裏返してカートリッジの型番を確認した。
カートリッジは SHURE M75EJ Type 2、針は SHURE ED T2 と云う型番の様だった。

一応針(残骸)は刺さった状態だった。 このカートリッジ用の針を探して頂こう。

11月12日 手持のベルトの中からサイズの合う物を探した。

若干気になっていたのでラジオ部分の動作を再確認した。 結果 rundfunk 位置では AM/FM 共に
機能していたが、ukw stereoでは音量が下がった(ステレオ動作は未確認だが多分機能して無い)。
少し暗い場所ではダイアル面の明るさが気になった(右側しか点灯していない様だった)。

11月13日 スピーカー用のコネクタを抜こうとしてトランジスタ (AC151) が一つ落ちた。

Phono Amp. 用の物でソケットから抜け落ちた様だった。

幸いこの機種のパターン図が在り事なきを得た。

11月13日 手許に在るカートリッジとスタイラスを見てみたが残念ながら使える物は無かった。

11月14日 ダイアル部分のランプとメーターに取り掛かった。

片方のランプが切れており、また本来の筒形では無かった。

ランプを本来の物に交換した。 下は点灯時の外観。

次いでメーターに取り掛かったが残念ながらムービング・コイルが断線しており修理は不可能。

11月16日 改めてカートリッジのシェルを診てみたがビクともせず一体何をしたのか?

11月17日 針が何時届くかが不明なので何とか動作を確認する方法を探した。 針の残骸が在る
のでここに先ず Braun のセットから外した物を接着するかと考えたが針の先端が丸まっていた。 

次いで PE の残骸から針を移植することを考えた。 根元が半田付けされていたので最初半田付け
を試みたが視力が十分では無く難しかったので瞬間接着剤を使うことにした。

何とか接着したのでカートリッジに取り付けてみたが可成り飛び出していた。

半分程の長さにすべきだった(針先の振動が一部しかカートリッジに伝わらなかった)。

実際に動作させてみたが取り付け位置(長さ)が不適当な様で音量は少なかったが一応ステレオ
の再生は良好で、回転数も問題無かった。

 

 

2台目は Atelier 1-8 で確かこれまでにも 2、3度手掛けたことが有ると想う。

ターンテーブルの横に傷が見られ、裏面パネルに割れて無くなっている部分が在った。

他の 2台は十分余裕の有る箱に納められていたがこの機種だけは余裕の無いダンボール箱に納め
られていたがこれが一部の破損に繋がった様想われた。

キャビネットの底に剥がれて仕舞っている部分が診られた。

11月12日 Atelier 1-8 の修理に取り掛かった。 AC コードが無くなっていたので試験用のコード
で通電してみたが全く動作しなかった。

先ずは内部にバーアンテナが外れて落ちていた。 (ドイツ製のモデルに良く診られる)

ターンテーブルの電源コードが途中で切れていたので試験用のコードを使った。 本来左端に無
ければならない蓋を固定するための金属バー?が無い。

一応ターンテーブルは回転したがクリスタル・カートリッジは略死んでいた。 要交換

バーアンテナの巻き線が若干解けていたので巻き、ホルダーに取り付けた。 ただ AM のダイア
ル機構が空回りしていた。

音声出力が全く無かったので回路を追った結果ダイオード・ブリッジの処で断線していた。

一応片方は動作し始め音声出力は一応出たが、出力トランスの片側が断線していた。

11月13日 テッキリ出力トランスの1次側の片方が断線していると考え秋葉原に類似の物を買い
に行くかと準備に取り掛かった。 先ずは外し寸法を採寸した。

ただ記憶ではプッシュプル回路では無くシングルの回路が二つ在ったのでは無いかと思い出し導
通を再確認した。 その記憶は正しくトランスはシングル回路で実際は断線はしていなかった。

電源コードが短く切られたいたので他のドイツ製品から外した長い物を加えた。その後国内仕様
のAC プラグに交換して欲しいとのご依頼が有ったので今日にも探して来よう。

ラジオ部分は AM/FM (海外バンド) 共に動作したが、AMはダイアルが空転して仕舞う問題が診ら
れた。   選局機構の問題も解決して欲しいとのお話だったので取り掛かった。  上は FM の状態。

AM の状態にするとピンの位置が微妙だった。

分かり易いようにピンのトップを赤く塗った。 この位置では力が加わると滑って仕舞っていた。

シャフトの軸受部分に間隙が出来て仕舞ったことが原因の様だった。 C リングか E リングの
適当な物が在れば良いのだが手元に無く銅線を巻き付けた(下の画像)。

幸い上手く動作する様になった(見た目は良く無いが)。

次いで殆ど機能しないクリスタル・カートリッジの交換に取り掛かった。

片側の針が欠落していた。 片側では全く出力が無かった理由がハッキリした。

バルサ材を削って土台を作りセラミック・カートリッジを組み込んだ。

配線を終えたので明日まで接着剤の硬化を待とう。

トップに何も無いと見た目可笑しいので回転数切り替え(ターンオーバー用)ツマミを接着した。

11月14日 昨日買って来た AC コードを繋いだ。

次いで外部入力用のコードを作成した。( コードが何故か一部白くなっているが実際は艶消しの黒)

ターンテーブルを組み込み動作を診てみたが左右の出力は有ったが可成り歪んでおりまたバランス
が取れて無かった(現代の物の様にバランス調整は無いが)。  念の為ラジオでも確認したが同じ。

アンバランスや歪は真空管かペーパー・コンデンサに起因していると想われる。

ゴーサインを頂いたので先ずはペーパー・コンデンサの交換に取り掛かった。

11月15日 ペーパー・コンデンサの交換を続けた。 イヤハヤ狭い所に在り交換は難航した。

FM のポインターがダイアルの外に出ていた(上)。 本来の内側 (ガイドライン内) にした(下)。

FM 用の赤のポインターが AM 用の黒のポインターにぶつかっていた。

FM のポインターの先端を 2mm程短くした結果ぶつから無くなった(下)。

回路図上に緑の印しを付した物をフィルム・コンデンサに交換した。

低周波部分の真空管の gm を確認した。 結果 ECC83 が 24/56, 28/56 と想像以上に低下していた。

幸いストックが在ったので交換し動作を診たが歪は消え、音量も2チャンネル共良好だった。

右側のパイロットランプが消えていた。

右のパイロット・ランプは接触不良を起こしていた。 強く閉めた結果点灯した。

11月16日 シャーシーを組み込み実際にレコードを掛け最終確認を行ったが右のランプ点灯せず。

昨日は強く締めて点灯していたが新品に交換した。 外した物(下)は全く導通が無かった。

手許に在ったロッドアンテナを試みに蓋の保持に使ってみたが収納に問題が有った。  何方かこの
金属部分をお譲り頂ける方は居らっしゃらないか?(壊れている Atelier 1-8 でも無論構わないが)

11月17日 スピーカー用のコードを作り終わりとした。

11月24日 先日山梨の S 社さんから留め具の画像を送って頂きそれをご依頼主に転送しておいた
が今日引き取りにお見えになった際箱の中に落ちていたと留め具をお持ち頂いた。

単に蓋が止まるだけと云ってしまえばそれまでだが本来の留め具が備わっているかいないかで価値
は大きく変わるので見付かって本当に良かった!

11月27日 先日このモデル用のスピーカーが届いたとのことでお持ち頂き動作をチェックしたが接
続にはバナナプラグが必要なので昨日買って来た物を加えた。 スピーカーは同じ物がもう1台必要。

 

3台目は SK 4/1 でこのモデルも何度か手掛けたが、トーンアームは初めて見るタイプだった。

ダンボール箱は 2重で、緩衝材も十分詰め込まれていた。(これが海外に送る最低限の梱包レベル)

先ずはラジオ部分の動作を確認したが一応 AM/FM(海外バンド)共機能していた。

次いでターンテーブル部分を診て見たがターンテーブルは回転せず、音声出力も無かった。

内部を診て見たが電源も音声出力も繋がって無かった。(配線が切られて丸めてあった)

ターンテーブル部分の電圧設定を 110V に切り替えた。

接続されて無かった電源と音声出力を繋いだ。

上の画像に見えているスイッチの動きが渋かったので潤滑油を少量吹き掛けた。

実際にレコードを掛けてみたが動作は可成り良好そうだった。

レコードの種類に依って切り替えるのがカートリッジ部分を回転させる方式は初めてとなった。

AC プラグを国内仕様の物に換えるか変換アダプタを使うか?

外部入力には日本では殆ど見かけない Din 3pin のコネクタが使われていた。

11月12日 外部入力用の Din 3pin ケーブルを用意した。

11月17日 適当なステンレスかアルミ板が在ると良かったのだが手元に無く、ロッド・アンテナ
を使ってみた。 一応カバー(蓋)を止めるだけなら良いのだが閉めようとすると金具が上部の
プラスチック部品に当たって仕舞っていた。(この部品に合わせ削る必要が有る)

 

L 300 (2台) 動作に問題は診られなかった。

 

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