以前動作を確認した G.E., 14T010 に久し振りに通電してみた。 一応動作はしたが同期が甘い(特に
垂直)ので少し診てみよう。 この種の TV の修理のご依頼は HP http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ にお
願い致します。
自分のブログで確認してみたが6年前に動作を診た時は同期の問題は無かった様だった。
Rider's の Television Manual の Index に依ると今回の機種の前期モデルは Vol.17 、また後期モデルは
Vol.18 に網羅されていることが分かったが自分では偶々この2冊は持っておらず、その次の Vol. 19, 20
は持っているので類似回路を探すことにした。
テッキリこれまでに手掛けたことが無いと想っていたが実際は真空管の gm も測定してあり、コンデン
サも可成交換されていた。 自分のブログを振り返ってみよう。(ところが何故か見付からなかった)
Vol.19 の中では Q Line が一部使われている真空管が異なっていたり、ヒーター電圧が異なっていた
が比較的似た様に想える回路だった。 しかし同期分離は 6AU8 の3極管部に依る簡単な回路だった。
しかし 6AU8 は刺し換えられる真空管が無くまた他では余り使われて無い物なので困った。
既にペーパーコンデンサや電源のブロック型電解コンデンサも交換されており殆ど交換する部品も無
かったが唯一垂直出力のプレートに繋がっている 0.015μFがそのままだったので交換してみた。
残念ながら変化は診られず相変わらず垂直同期、直線性は不完全だった。 サテ困った!
10月28日 ネットオークションで落札した真空管の代金を昨日振り込んでおいたので今日の昼頃に届
いた。 それもそのハズで出品者は歩いて10分程の隣町で送料全国一律¥1,100.と云うのが馬鹿らし
い。 出品者は全国一律として処理が簡単かも知れないが極力この様な出品者からは買いたくない。
11月1日 先日届いた 6AU8 と 12BH7 を交換してみた。
垂直の直線性は改善されたが垂直方向の揺らぎの問題は改善されなかった。 今回の構造の物は
通電しながら信号の波形を診ることが困難なので今後どう対処するか?
11月19日 一段落したので途中まで取り組んだこのテレビに久し振りに取り組んだ。 何せ通電中
に回路が当たれないので怪しそうな部分を回路図で追った。 やがて見付かったのは下の回路図の
R169 の下が何処にも繋がっていなかった。 この為下の画像の様に2.2MΩの片端に半田付けした。
結果垂直/水平同期は取れる様にはなったが垂直方向の揺らぎが引き続き大きい。