テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

SONY, TFM-110

2018-01-11 13:08:41 | Weblog

今日の2台目は SONY, TFM-110 でこれまでにも何度か手掛けたモデルだった。 間もなく91歳
を迎えられるお父様の誕生日プレゼントとしたいと云う娘さんからのご依頼だった。 この種の
ラジオの修理、改造に付きましてはこちらの ホームページ http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ から
お問い合わせ下さい。

早速通電してみたが伺った様全く機能しなかったが、その原因は電池用電極部分の接触不良と分
かった。 通信士をしていらしたお父様がこの機種の感度に価値を見出していらしたと伺ったので
確認してみたが確かに多くのモデルより高いと感じた。 余談だがこの娘さんのお勤め先が自分が
かつての本業で長らくお付き合いしていた企業で、しかも担当していた宇宙開発部門と世の中狭い
ものと再認識させられた。

 

一度組み立てたが角度に依って問題が出ることが有った。 多分電池の自重で接触が不完全
になるのだろうが改めて電極を磨き、接触を確認する為にテスターを繋いだが上の状態でも小
音量ながら動作した。 つまり1.5Vでも動作したことになり驚かされた!

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McIntosh, MR 78

2018-01-11 10:48:13 | Weblog

  1台目は先頃ネットオークションで落札された McIntosh, MR 78 で全く出力が無いとのお話だった。
この種のチューナーの修理に付きましてはこちらの HP http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合
わせ下さい。

早速通電してみたが Tuning メーターがマイナス方向に動くだけで、出力は全く出なかった。

内部を診たところ電源基板が可也焦げていた。 セメント抵抗 (16Ω/5W) がオープンになっていた。

24V電源の安定化電源回路のトランジスタのベースに繋がっているツェナー・ダイオードのところに
整流用のダイオード 1N4002 が使われていた。 本来24.7Vの処が多分コレクタと同電位ではまと
もには動作しない。

次に16 (本来は15.5) Ω/5W が何故焦げたのか原因を調べてみた。

回路を追ったところ MPX 基板の24V ラインがグランドに落ちていた。 ここを解決しない限り先に
は進めない。 25Vのツェナーが無いので15Ωのセメント抵抗共々部品屋さんで買って来よう。

 

24Vラインが何処でグランドに落ちているのか探し出すのに難航したが何とか見付けた。分か
って仕舞えばナーンダと云うことになるがタンタル・コンデンサの一つが見事に短絡していた。 
回路図上では10µF/35Vだったが実際は6.8µF/35Vが使われていた。 画像からは見え難いが
基板には接点復活剤の様な物が全体に吹掛けられていたが何の目的なのだろうか?

1月12日 昨日買って来たセメント抵抗とツェナー・ダイオードを組み込み好結果を得た。

早速動作を確かめてみたが殆ど動作せず、辛うじてFM横浜 (84.7MHz) が受信出来たが上の
画像に見られる様 81.5MHz辺りで受信しており可成りトラッキングがズレていた。

フロント・エンドを調整し感度も良好となった。

片方のチャンネルは良好に機能したが、もう片方は音量が少なくまた酷く歪んでいた。

出力回路のトランジスタ2個を換えてみたりしたが変化は診られず、おまけに2個の脚が
折れて仕舞い難航した。 アレコレ試みた結果最後に駄目元で外した元々のトランジスタ
2個に付け替えたところ歪の無い良好な出力が得られた(何とも解せ無い)。

Tuningメーターは本来センターを中心に動かなければならないのだが+側に寄っていた。

最後にステレオ出力を確認したが残念ながらモノラル出力しか得られて無かった。 当初想定
した5時間を可成り超えて仕舞ったが、まだMPX部分には数時間掛かる可能性が有るので残念
ながらここまでとするかとご依頼主にメールを送った。 ほどなくご依頼主から電話を頂いた
がこのまま諦めるのは何とも忍びなくもう少し頑張ることに考えを変えた。 上はパイロット
信号出力を診たところだが19KHz成分は殆ど含まれていない。

外から見た感じではL301, T301, T302 の3個のダスト・コアは割れて仕舞っている様で
実際回そうとしたが引っ掛かって仕舞った。

仕方無く先ずT301を分解してみた。 外すのも簡単では無かった。

想像通りダスト・コアは割れており本来の長さより可成り短くなって仕舞っていた。

共振周波数を診てみたが当初46.7KHz程だったが、調整後31.5KHz辺りまでは持って行けた。

仕方なく手持ちのダスト・コアも使って共振周波数を下げたが22KHz辺りまでしか下がらず
仕方なく1,000pFに2,200pFをパラにしてようやく19KHzに持って行けた。

組み込み実際のパイロット信号の出力を診てみた(下の画像)。 ただ38KHz信号は未だ得
られておらず道のりは可成り遠そう。 しかしダスト・コアを全て壊して仕舞うとは論外で
多分樹脂製六角レンチを使わなかったと想うが、分からないなら手は出さないで欲しい。

1月13日 19KHz用のトランスは一応好結果が得られたので今日は38KHzトランスと19KHz,
Phaseコイルに取り掛かった。

38KHzトランスに使われているダストコアはそれこそバラバラになっていた。 どうしてこの
様な修理をしようとするのか? 全く理解出来ない。 (寧ろ暗に壊しているのでは無いか?)

19KHz, Phase コイルは割れている片割れが中に残っており取り出せない。 どうするか?
今日は午後都内で集まりが有る為ここで時間切れとなった。

 

1月14日 38KHzトランスの修復に取り掛かった。 先ず共振周波数を診てみたが約53KHzだった。

1次側と2次側に各々4,700pFを加え何とか38KHzに持って行った。

組み込み動作させてみたが38KHz成分は出力されなかった。 どうも19KHzの出力レベルが低い。
どうもT301の共振周波数を合わせるだけでは不足で2次側のコアもキチントする必要が有るのか?

 

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