テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

コロンビア QX-4000V (4 Channel Stereo System 1973?)

2015-07-25 13:30:27 | Weblog

今日お預かりしたのは日本コロンビアの4チャンネル・ステレオ・システム QX-4000V でラジ
オ部分もレコードプレーヤ部分も動作しないとのお話だった。この種の装置の修理、改造に付
きましてはこちらの ホームページ https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。

ベルトドライブのゴムベルトが溶けて無くなっていた。 実際にターンテーブルが回転してからで
無いとオート機能(オートカット)が上手く機能するかどうかは分からない。

フォノ入力の右チャンネルのゲインが殆ど無く(回路図が在れば早いのだが)可成りの時間を要
することが想像される。 (左チャンネルの出力も小さく、カートリッジにも問題が有りそうだった)

ラジオ部分は接点やボリュームのクリーニングで何とか実用レベルに持って行けそうだった。

7月26日 ゴーサインを頂いたのでレストアに取り掛かった。 まずカウンターウェイトを固定す
るネジが欠落していたので手元に在った適当な物を加えた。

ベルトを作りターンテーブルは回転する様になったがモーターが常に回転していた。

機構系をアレコレいじった結果一応トーンアームを盤面に乗せ様とするとモーターが回転する動
作(手動)は上手く機能する様になった。 これで最低限レコードプレーヤとして機能する。 上の
リフト(トーンアームを上下させる)を担っている部分が固着しており全く動かなかったが、何とか
動く様にはなったがまだ重く完全には機能していない。

カートリッジの動作を確認してみたが一応左右両出力共出力していた。

フォノの右Chが出ないのはテッキリ上の画像に見られるヘッドアンプの問題と想っていたがこ
こでは無かった。

上の画像の中央に見えている赤リードが右Chのラインだが右の基板に入ってからが追えず一度
この基板を外す必要が有るがその為には前面パネルを外すところから始めねばならない。

 

今日は時間切れで画像をアップする時間が無かったが、前面パネルを外し何とかプリアンプ基板
を診てみた。 何とか右Chの経路を手繰り一応出力までの回路を追ってみた。 

 結果アンプを担っているトランジスタのコレクタの電位が 0.12V しか無く、テッキリこのトランジス
タのE-C間の短絡と想像したが結果として判明したのは、あろうことかコレクタのパターンとグラン
ド間が略短絡状態(実測値約38Ω)と云う非常に珍しい問題だった。  細かくその原因を究明する
には可也の時間を費やすことになるので基板上での配線を諦め別途回路を組んだ (そのままで
は振動に弱いので補強を施した)。 この結果フォノの左右両出力は良好になったので明日は45
回転での動作確認に移ることにしよう。

7月27日 上は33回転時、下は45回転時。 略問題無く動作していたので組み立てに移ろう。

コメント
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