ラジオ、テレビには何の関係も無いが3日前我が家の近くに真新しいマウンテンバイクが粗大ゴミと
して出されていた。 今の若い人は(実際はどの様な方か知らないが)物を大事にしないものだと想
っていたがフト思い返すと我が家でも昔娘が高校生の時に買った自転車が10数年使われずに放置さ
れていることに気付き、先ずは米式と英式のバルブを変換するアダプタを買って帰り、家の回りを
乗ってみたが変速機とブレーキに幾つかの問題が診られた。 折角なので直して見るかと買った自転
車屋さんで見積もって貰ったところ想像を可也超えた2万円程だった。 ならば自分で出来るところ
までやってみようと先ずはブレーキを分解してみたがブレーキ・シューを開く方にテンションが掛
かっておらず、この為のスプリングを格納しているプラスチック部品4個にクラックが入っていたり、
一部が欠けていた。 この部品が手に入らないか再度自転車屋さんを尋ねたが残念ながらブレーキ全
体を買わなければならず4千円から5千円程度を要することが分かった。
ならばと自分で修復に取り組んでみた。 単にクラックが入った物は問題が無いが一部欠落してい
る物は若干梃子摺ったがマア機能してくれれば見た目は殆ど気にならないし、左程テンションも掛
から無いので何とかなるのでは無いかと想像する。
今日も早目に帰路に付いたので持ち帰り組み立ててみようと考えていたが夕食後は既に真っ暗とな
って仕舞い明日以降取組むことにしよう。 ところで昨夜見積もって貰った変速機とブレーキの修理
見積を見直してみたがアレッとなったのはその内容で、変速機用シフトレバー+チェーン+ブレー
キ用ワイヤー(前後)の部品代と工賃でもう片方の問題、ブレーキ(カンチ・レバー)本体のこと
が漏れていた。 しかし昨夜再度お邪魔した際、この種のブレーキのプラスチック部品は経年変化で
どうしてもクラックが入って仕舞うとの説明が為されたがならば何故この部分の費用を入れて無い
のか(単に忘れたのか)?。単純計算では2万5千円以上となって仕舞い益々遠いものとなって仕舞った。
6月9日 構造から左程応力は掛からないと想像していたが実際は可成りの力が加わり簡単に壊れて仕舞
ったので作り直し何とか機能する様になったので変速機に取り掛かった。 元々使われていた変速用のレ
バーは自分には馴染みの無いフリクション・タイプの物でハンドルを握ったままでも簡単、確実に変速出来
る(ハズ)の物なのだが、可成り仕組みが複雑で修理は諦めた。 ここは親しんだ昔ながらの単純なレバー
に交換しようと車で出掛けたついでに数軒自転車を扱っている所を回ってみたが何処にも無く、我が家に
戻り件(町内)の自転車屋さんを尋ねたが、最早その種の物は取り寄せなければならないとのことだった。
自転車に熱心だった40年程前はこの種の部品と云えばイタリア、カンパニョロ(通称カンパ)の物が性能、
デザインから全盛で今でも物置を探せば何処かに在るハズだがサテ。 自転車で思い出したのが矢張り
40年近く昔ヨーロッパに自分で作った自転車を持って行こうと考え、当時本郷に在った競輪用自転車では
トップ・シェアだった土屋製作所から独立し北区浮間で自転車の製造を始めたKさんに師事して蝋付けに
取り組んだが実際は殆ど師匠が作ってくれて自分は回りをウロウロしていただけだが、この師匠の腕は正
に神技で、ある日骨の折れた傘をアセチレン・バーナーで直しているのを見て驚かされた。 片手でアセチ
レン・バーナーを持ち、片方で骨の折れた部分を拡げ1,000数百度のバーナーの炎を当てて真鍮蝋を溶か
し蝋付けを行うのだが無論傘には布が張られており一寸でも炎の向きが可笑しいと穴が開いて仕舞う。