今日お預かりしたのは Juliette の TR-91M で見るからにスタンダードのOEMで1960年代中頃の物
と想われる。 お話では動作するものの短時間で音が出なくなって仕舞うとのことだった。 この
種のラジオの修理に付きましてはこちらの HP https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ
下さい。
内部を診て驚かされたのは電池(LR44)が4個も使われていた。 下の画像から見られる様、この機種
の定格電圧は2.6Vで、LR44x4個では6Vとなって仕舞い正常な物でも壊して仕舞う可能性が有る。
本来の電圧で(上の画像に見られる様な電池を使う必要が有る)動作させてみたところ雑音は多いものの
一応動作した。 ノイズの原因を探したところ上の画像に見られるアンテナ・コイル(リッツ線)が外れていた。
ここを繋ぎ良好に動作したが音量が絞れない。 これは下の画像に見られる様ボリュームのグランド側の線
(ポリウレタン線)が外れていた。 結果良好に動作し出し感度、音量、音質全てに問題は見られ無かった。