テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

McIntosh, MAC1700

2011-10-01 16:04:49 | Weblog

今日お預かりしたのは McIntosh, MAC1700 でカバレッジの改造、片方のチャンネルの出力
が無い問題の修理依頼を頂いた。  この種の装置の修理、改造に付きましてはこちらのホー
ムページ https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。

フロント・エンド部分にはかつて手を加えられた形跡が診られた。 改造前の動作試験では
感度が低いと感じたが、改造後 MPX が動作せず、ステレオ動作はしていなかった。

10月2日 ゴーサインを頂いたのでやり易い部分から取り掛かった。 MPX 回路は機能して
いなかったがその前にこの表示用ランプが断線していたので交換した。 次にスピーカー
SW の接点のクリーニングを行ったが効果は殆ど見られなかった。  次いで真空管の gm を
チェックしたが MPX 用 6EA8 以外には特に問題は診られなかった(残念ながら手許のチュ
ーブチェッカではニュービスタは試験出来ず 6DS4 x 2本の試験は出来ていない)。 
6DS4 を米国に発注するか迷うところだ。

10月3日 スピーカースイッチの修理に取り掛かったが可也難航した。 

RF と MIX に使われているニュービスタ 6DS4 は手許に無く特性の近い 7586 の新品が在っ
たので交換してみたが RF の物を交換すると受信範囲が大きく変わり、また MIX 用の物を
替えると全く動作しなくなり何とも解せない。   探せば 6CW4 が 2-3 本在った気もするが
米国に頼んだ方が早そう

昨日放送を受信しながら RF、IF の調整を行ったが今日は手許の信号発生器からの信号で再
調整してみた。  昨日今日では殆ど差は無いがお預かりした状態からは 6dB程度は上がった
のでは無いかと想われる。  こうなると RF、Mix の 6DS4 を交換してみるしか無く先程発注
した。 そうこうする内 FM のランプが切れていることに気付き交換した。 サテ真空管の到
着を待つことにしよう。

10月5日   ニュービスタ 6DS4 に問題が有るのかハッキリしなかったが手許のチューブチ
ェッカーでは調べられない為駄目元で類似の 6CW4 を米国に発注しよう考えていたが国内
で調達出来ないものかとネットで調べた。 米国から購入するのとトントン位だったので早
く入手出来る国内の店に発注した(店主は 20年程前から知っている A氏だった)。 
無事届き早速交換してみたが変化無し。 こうなると低感度の原因を見付けるのは可也難航
することが予想される。

10月6日 念の為 9KHzのトランスの特性を診てみた。特に問題は診られなかったが可笑しい!

10月7日 昨日の帰路、今日取り組んだことを反芻してみた。 2次側は 19KHz付近で確実に共振
していたが 1次側はやけに Q が低い気がした。  この点が気になり今朝は何時もより早く仕事場
に来て取り組んだ。

予想が的中し 1次側のコンデンサ(圧接型のマイカ・コンデンサ)は機能しておらず、単
に抵抗 (約279Ω)と化していた。インダクタンスが直接測れず抵抗値から2次側は2,000pF
程と予想してみた。

略良好な様だった。1次側の約 1,060pFも同様の問題を起こす可能性が有るので 1,000pF
を外付けした。

巻き線が 2度切れ組み込みは簡単では無かったが何とか組み込み MPX も機能し始めた。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする