一度3 バンドと記してしまったが正しくは 4 バンドで長波、中波、短波x2 が正しい様である。
どうも欧州製の波長表記には慣れておらず混同しておりました。(周波数表記が分り易い)
8月8日 バラストランプのシャントに 3.6μFが使われていたが 4.4μFに変え略 Ih を定格に持
って行けた。 念の為バリコンのシールドを外したところ (下の画像) ペーパーコンデンサ 50pF
が使われていたがこれも見事に絶縁不良を起こしていた。 IFT のコア 4ヶ所も調整したが可也
ブロードで変化量が少なく複数回繰り返し、結果可也感度を上げることが出来た。
8月7日 昨日に引き続きコンデンサ類の交換を行った。 通常この時代の欧州製ラジオでは
コンデンサの略半数を交換することが多いが今回のものでは R F回路のバイパス用 100pF程度
の小容量のコンデンサにもペーパー・コンデンサが使われており全て絶縁劣化を起こしており
全てを交換することとなった。 先日コンデンサの交換前に辛うじて動作していたのが不思議
な位である。 明日以降細部の調整に取り掛かる。
8月6日 CF7と110V/10W のバラストランプを取り付けてみたが Ih は約 190mAとまあまあの
値であった、今後若干調整を加え定格の 200mAに持って行こう。 サテ、何とか中波を受信し
だしたが感度も音量も低く、また歪みが多いのでコンデンサを調べたところ (70年も経っており
無理も無いが) どれも可也絶縁が低下しており全数交換の必要がある。 既に RF 周りは交換した
が IF と AF は明日以降とした。
一応4バンドで (中波が二つ有るのが目下解せない) 可也シッカリしたコイルで構成されている。
8月5日 入手した CF7 と、右は半ば切れていたバラスト・ランプ兼パイロット・ランプの230V
/25W のランプ。 中々同様のデザインで且つ口金のサイス 14φの物が無くこれも探すのに苦労
したが幸い 110V/10W の物が見付かったので若干工夫し使ってみよう。
8月4日 探した結果幸い Telefunken の CF7 が見付かったのでこれで進めることにした。
7月30日 割れていた CF7 (本来は CF3) を入手すべくアレコレ探してみたが売っているところは
見付からなかった。 ただネットオークションに二人が出品していたので送料を聞いてみたが回
答は未だ得られていない(片方は英国のオークションなので英語で問題無いと想うのだが?)。
幸いベース部分が残っているので最後の手としては別の物をアダプターを作って使う手があるが
ご依頼主に伺ってみよう。 *CF3 は Eh:12.6V, Ih:0.2A の 5極管でここでは I F増幅を担っている。
今日お預かりしたのはデンマーク Bang & Olufsen (B&O) の1938年製 Master 38、3バンド 4球
スーパーでラインナップは CK1-CF3 【欠】(残っていたガラス片には CF7 とプリントされてい
ました?)-CBL1-CY1 でこの時代の 8ピンの真空管は最早入手が困難で割れていた CF7 (CF3) を
如何にして入手するか悩むところです。 この種のラジオの修理に付きましてはこちらの HP
https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ かららお問い合わせ下さい。 上の画像の右上、グリッドキャ
ップだけが在るところが CF3 の位置です。 *3バンドだが実際には 4バンド分のコイルが用意
されている(8月6日)?
後ろに置いたのがスピーカーを含む木製キャビネットの前面。
電源部等に修理の跡が見られ、電源部にはブロックコンデンサの代りに日本製のケミコンが
使われていた。 他にも何個か新しいコンデンサがアチコチに見られた。