テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

スタンダード, SR-H35

2024-02-02 10:59:54 | ラジオ

今日お預かりしたのは久し振りのスタンダード SR-H35 で全く動作しないとのお話だった。この
種のラジオの修理のご依頼はこちらの HP https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ にお願い致します。

先ずは動作を診て見た。 今回のモデルや姉妹機種で多いのは電源スイッチの問題で今回も電源
スイッチが機能していない様だった。 幸い今回のモデルは電池コンパートメントが着脱出来る
モデルなのでスイッチ部分をジャンプし、電源ラインを直接出した。

電源は入りノイズは出だしたが中々受信には至らず、バリコンのステータ、ローター間に短絡か、
接点部分の導通に問題が在る様だった。 因みにこの機種ではセラミック・バリコンは使われず
通常のポリ・バリコン(回転トルクが少ない)が使われている。 *3V 電源での電流は約 20mA

これまでの経験からは多分ポリ・バリコン内部のポリエチレン・フィルムが破けグシャグシャに内
部に固まっていてステーター/ローター間が短絡している可能性が高い。(実際に見るのは困難)

バリコンの電極が珍しく導通したのか、逆に短絡が直ったのかは不明だが非常に稀に受信し、選局
ツマミの周波数表示からニッポン放送 (1,242KHz) の様だった。

今回の SR-H35 のポリ・バリコンでは無いが電極間に挟まった誘電体(ポリエチレン・フィルム)
が破けている物を探してみた。 一度このフィルムが破れると最早手の施しようが無い。

2月5日 先日夕飯の最中に電話を頂き不機嫌に対応して仕舞ったが、今日の昼過ぎの電話でこちら
からのメールが届いていないことを知った。エラーメッセージは来ておらず不思議だがメールが届
いて無いのでは話は大きく変りメールで説明したことが通じて無い理由が分りなる程と納得した。
サテ、今日色々とお話を伺った結果もう少し工夫出来るかも知れないので取り組んでみようかと想
い始めた。手持ちの ICR-100 用のポリ・バリコンが何とか使えないかトライしてみる価値が有りそ
うだが、今回のモデルも中身を出すだけで可也難航することが予想出来る。(却って壊して仕舞う
可能性もあるので先ずはその承諾を取りたい) 

2月6日 今日は昨日の雪の影響で届くハズのカーラジオが未だ担当の営業所にも届いて無い様でポ
ッカリ時間が空いて仕舞った。 サテ、ご依頼主からゴーサインを頂いたので分解に取り掛かった。

マイクロニック・ルビーの初期のモデルは何度も分解したが今回のモデルは初めてとなった。

基板が外れるのか甚だ不明だったが何とか外せた。 コイルの巻き線等は細く非常に神経を使う。

何とかバリコンを外したが想像していたポリ・バリコンでは無くセラミック・バリコンだった。

右の物が ICR-100 等用のポリ・バリコンでサイズは同様だがシャフトの長さが可成り異なる。
それと電極と取り付けネジの角度が 90度異なっておりこれも大きな問題となる。

残念ながら ICR-100 等用では使えず時間を掛け元に戻した(接点復活剤を裏面の隙間から少量加
えてみたが接触の問題は改善されなかった)。

何とか組み込み通電してみたところ音量は増加した様だったが受信には至らなかった。

2月8日 昨日送っておいた物がご依頼主のところに届き試みに電池を加え試した結果何とか2局を
受信出来たとのご連絡を頂いた。 こちらでも何とか受信出来たことは有ったが喜んで頂けた。

 

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SONY, ICR-90

2024-01-26 14:11:52 | ラジオ

今朝下馬の H さんから電話を頂きレコードを整理していたところ奥から小さなトランジスタ・ラ
ジオが出て来て ICR-90 と云う IC ラジオだったが動作はしないとのお話だった。  この種のラジオ
の修理のご依頼はこちらの ホームページ https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ にお願い致します。

自分では購入した記憶は無くお父様が購入した物だろうとのことだったが、略 1式が揃っていた。

半世紀近く仕舞われていたと想われるので当然動作はしないだろうが先ずは診させて頂こう。

早速外部電源を加えてみたが最初小音量でノイズは出たのだが出力は直ぐに無くなって仕舞った。

電源ラインのビニール線が可成り劣化しており触っただけで切れて仕舞っていた。

分解に取り掛かった。 バリコンとボリュームの中央の指示部のネジが何とも外れず難航した。

基板を外に出し通電してみたが全く音声出力は無かった。 電源の電流は 2mA程だった。

1月27日 改めて電源の接続を確認したが出力トランジスタ Q2 のコレクタに繋ぐところをベース
に繋いでいた。 ここを改めた結果良好に機能して呉れた!   早めにメガネを作らなければならな
いがメガネを作る為の視力測定は来週後半となる。

一応良好に動作したので後は Ni-Cd 電池を組み込むだけだが今回も VARTA の物を使うか。

2月1日 昨日買って来た電池を組み込み好結果を得たので充電を開始した。

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SONY, ICF-6800

2023-12-02 16:02:00 | ラジオ

今日お預かりしたのは久し振りの SONY, ICF-6800 で永らく仕舞い込んでいらしたとのお話だっ
た。この種の物の修理のご依頼はこちらのHP https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ にお願い致します。

早速通電してみたが中波は辛うじて受信出来たが感度は低く、更にノイズが多かった。

短波はカウンターが暴走しておりまた受信には至らなかった。FMも機能せず。可成り難航しそう。

12月10日 最終動作確認を行った。上は中波 594KHz (NHK第一)、下は FM 84.7MHz(FM横浜)

上はラジオ日経 (6.055MHz)、下は 15.000MHzの標準電波。

北京放送と想われる局。

 

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ゼネラル(八欧電機)、6S-37

2023-11-06 15:23:18 | ラジオ

  今日は時間が出来たので以前動作を確認した際に電源スイッチに問題が在ったゼネラル (八欧電
機)6S-37 の電源スイッチを診てみた。  この種のラジオの修理のご依頼はこちらのホームページ
https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ にお願い致します。

何故押しボタンスイッチが復帰しないのかが最初不明だったが細かく診た結果下の画像に見られ
るコイル・スプリングが可成り弱っている様だった。

最初全体を分解しコイル・スプリングを換えるかとも考えたが全体がバラバラになる危険性が有っ
たので考えを変え燐青銅の板バネを添えることにした。 結果良好に動作する様になり一安心!

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SONY, ICF-9580

2023-11-03 11:44:27 | ラジオ

今日お預かりしたのは初めてとなる SONY, ICF-9580 でバリバリと云ったノイズが混入するとの
お話だった。  この種の物の修理のご依頼はこちらの HP https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ にお
願い致します。

伺った症状から低周波アンプの問題だろうと考え昨日 IC アンプを作っておいた。 それを組み
込みノイズのレベルはガクンと減ったのだが残念ながら完全に消えた訳では無かった。

仕方なく電源を外部から加えた結果ノイズは皆無となったが、サテ費用が上がって仕舞うがどうす
るかご依頼主に伺ってみよう。 しかしアンプを外付けにしたにも関わらずバリバリと云ったノイ
ズが混入するとは想定していなかった。 電源部にノイズ源が在りそうだがゴーサインを頂いたの
で電源用の部品を購入すべく夕方部品屋さんに向かった。

11月4日 買って来た部品を組み込み良好に動作することを確認した。 ランプ部分が気になった
ので分解してみた。

麦球はフィラメントが切れていたが直径4mm程で残念ながらこちらにはストックが無い。

ご依頼主からランプは無くとも良いとのお話を頂いていたので組み込み連続運転を開始した。

 

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SONY, FX-300 (Jackal 300)

2023-10-29 13:25:32 | ラジオ

今日お預かりしたのは久し振りの SONY, FX-300 でダイアルが回せず、音量が変化するとのお話
だった。 この種の物の修理のご依頼はこちらの HP http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ (新) に
お願い致します。

ダイアル部分に大きな問題は無く特に問題無く回せる様になった。

確かに音量の問題が診られたがボリュームでは無く TV-Radio (Power) 切替スイッチに問題が
診られた。

カセット部分も診て見たが巻き戻しは出来たが、再生と早送りは機能しなかった。

10月30日 分解に取り掛かった。

切り替えスイッチ部分は残念ながら改善されなかった。内部からスライドVR用ツマミが出て来た

 

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日本ビクター、JRE-47

2023-10-26 11:29:48 | ラジオ

 今日お預かりしたのは初めてとなる 日本ビクターの JRE-47 で音声出力が全く無いとのお話し
だった。   この種のラジオの修理のご依頼はこちらの HP http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ (新)
にお願い致します。

幸い松本でラジオ博物館をやっている友人から回路図を送って貰い大いに助かった。

先ずは真空管の gm とエミッションを確認した。 6F5 が 5/25 と略使えない値だった。

次いでコイル類を確認したが RF コイル (下の画像) の 1次巻き線が切れている様だった。

しかし使われている部品からシャーシーは米国製 (多分 RCA, D8-28  1935年) と判明した。

高周波段の出力コイル (DET. COIL) の断線修復に取り掛かった。

巻き線が可成り解けている。 サテどう繋がっていたのか?

剥がれていた巻き線を別の物に巻いた。 サテ内部は撮影し難いが何とか明日頑張ってみよう。

使われているコイルが何故この様に多いのか不思議だったが元々の RCA. D8-28 は中波だけで無く
短波 (Band B) 1.625-5.7MHz、(Band C) 5.7-18MHzと3バンドをカバーしていたがそのコイル
をそのまま流用しているからと想われた。

10月27日 簡単な治具を作りコイルを巻き始めたがどうも具合が悪い。

結局手巻きとなったが上の画像の左から二つ目が今回巻いた部分。 下がそのアップ。

一部ダマになっているがここはご勘弁頂きたい。 しかし視力の低下は厳しくイヤハヤ疲れた!

元のシールドケース内に戻し、配線を元通りにした。

念の為、久し振りにメタル管のストックを確かめてみた。 ガラスの GT 管は数百本ストックし
ているが 6F6 は数本在ったと想うが 6F5 の記憶は無い。

中に 6K5 (?) と白箱に記された物が在ったがピンの出方からすると 5M 即ち 6F5 の様で一瞬喜ん
だのだが残念ながらヒーターが断線している様でピンをいじってみたが好結果は得られなかった。

次いで実際にスピーカーを繋ぎスライダックで徐々に電圧を上げて行ってみたが 100V 辺りで
若干ハムが出始めたがフィールドコイル代わりに使った 1KΩ/5W? の酸金が可成り発熱しスピ
ーカーえの配線部分の半田が溶けた様でハムが消えた。 電源周りを先ず調べる必要が有る。

10月29日 +B電源回路に使われているブロック型電解コンデンサの抵抗値を診てみたが可笑しな
値では無かった。 ただ入力 100Vでの+B回路の電流は約 220mA で異常な値だった。 兎に角+B
電源周りのコンデンサが怪しかったので思い切って 3個を新品に交換した結果良好に動き出した。
先々のことを考えるとペーパー・コンデンサも交換したいところだがご依頼主のご予算も有り、ま
た極力オリジナルの部品で動作させて欲しいとのご依頼も有ったのでここまでとさせて頂こう。

10月30日 念の為今日も動作を確認してみたが電源入力は 70V程度で動作し始めた。

先日のテストの折 6F5 の gm が可成り低かったので音声出力がどうなるか心配だったが結果可
成りの音量が出たので改めて gm を診て見た。 結果 42/25 と通電に依って復帰した様だった。

パイロット・ランプが断線していた。 どうせなら 6E5 も使われた方が良さそう。
しかし88年前の部品が今でも使えると云うのは何とも驚きなのであります、流石RCA!

 

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松下 AX-430

2023-10-09 10:56:41 | ラジオ

ネットオークションに出品していた松下 AX-430 が落札されたので梱包前に最終動作確認を行
った。 この種のラジオの修理のご依頼はこちらの HP http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ (新)
にお願い致します。

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Kuba, Cortina 831(再々)

2023-10-08 21:03:12 | ラジオ

2014年3月にネットオークションで落札しお使い頂いていたが、3か月後にレストアを行ったので
既に9年が経過したが片方のパイロット・ランプが消えた様とのことで久し振りにお邪魔した。

拝見したところパイロット・ランプは点灯していたがガラスの内壁が可成り銀色になっており透過
光量が減っていたので消えた様に見えたのかも知れない。 幸い持って行ったランプの中に同一規
格 (7V/0.3A) の物が有ったので交換し序でに6.3V/0.15Aの物を予備として置いて来た。  この種
のラジオの修理、改造のご依頼はこちらの ホームページ http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ (新)
にお願い致します。 (USB コードを仕事場に忘れて来たので画像は明日アップします)

 

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SONY, ICR-100

2023-10-08 10:43:32 | ラジオ

今日お預かりしたのは久し振りの SONY, ICR-100 で電池交換のご依頼を頂いた。 この種の
ラジオの修理のご依頼はこちらの ホームページ http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ (新) にお
願い致します。

電池は液漏れで内部が傷むことを考慮し外されたとのことだった(電池が格納されていれば動作
確認が簡単だったのだが)。

先ずは動作を確認してみよう。(単に仕舞われていただけでも回路が傷んでいることが多い)

先ずは分解したが裏面右のビスが止まって無かった。 若干ノブの表面に傷が診られた。

外部の電池で動作を確認した。ボリュームとバリコンに接触不良が診られたが一応動作した。

Varta の電池を何とか加工した。

電池は上手く加工出来たので組み込み充電に取り掛かった。(組み込みに若干難航した)

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SONY, CFS-F11

2023-10-04 13:38:27 | ラジオ

    今日お預かりしたのは確か2回目となる(可成り前のことで調べないと何時頃か分からず)
SONY, CFS-F11 でカセットが機能しないとのお話だった。 近年の物は積極的には取り組ん
でおりませんが古い物でしたらこちらの HP http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ (新) からお
問い合わせ下さい。

分解方法が記された物が有れば簡単なのだろうが何も無いとなるとアレコレ考えながら慎重
に分解しなければならず時間を要する。

上面から見えているのはカウンター用のベルトでここも可成り伸びていたが駆動用では無い

テープ駆動用のベルトは上に見えているパネルの裏側に在るのだろうが可成り微妙な
構造の様だったのでここまでとした(自分の物で仮に壊しても良いのなら別だが)。

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Philco, 39-55RX World's Fair

2023-09-29 15:33:27 | ラジオ

今日修理の可否に付いてお問い合わせを頂いたのは Philco, 39-55RX 1939年製の中波(8 周
波数プリセット可能)受信機でプリセット切替には何と無線リモコン (Mystery Control) 制
御のモーターが使われている様だった。 39-55RX と姉妹機種 39-116 (中波+短波)が一つ
の資料の中に記されている為各々の仕様がいまいちハッキリしない。  この種の受信機の修理
のお問い合わせはこちらの HP http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ (新) にお願い致します。
   画像は Radio Museum の物をお借りしたが添えられていた情報では中波のみで 8周波数が
リモコンで選択出来るとなっていた。 

10月2日 ご依頼主から送られた画像2点を加えた。 一応真空管は点灯し、VRをいじると
ガリが出るとのことでスピーカー(フィールドタイプ)は生きている様だった。

Mystery Control と呼ばれるワイアレス・リモコン。  使用されている真空管は 30 単球で発振
周波数は 300~400KHzの様だった。 電池は 3V+45V でアンテナは特に無く内部に巻かれた
発振コイルが使われている様だった。 

10月5日 今回のシャーシーが届いた。

一部のペーパー・コンデンサは米国で交換されていた。

想像通りゴム引きのリード線は傷みが激しかった。 また一部のブロック型電解コンデンサ
が破裂?していた。

スピーカーを本体に残して来たので+B電源が入らずコネクタのピンを調べ始めた。

次いで音量調整の VR を探したが回路図では㉑の部品がそれだが、下の図に記されている様
モーターで制御される物でつまりワイアレス・リモコンが必要となる。 困った!

テッキリ前面パネルの左側の2個のツマミの片方が音量調整かと想像していたが実際は音質調
整の様だった。 類似機種の YOUチューブ画像では確かにリモコンで音量調整をしていた。

フィールド・コイル代わりの 1KΩを加えた。

リップルが大きかったので破裂?していた電解コンデンサ 25μF ㊵ に 33μFを加えた。

それでも尚リップルが多く、低周波段のゲインが少ない様だった。 先ず電源回路要修理。

前面右のツマミ 二つは内側が同調、外側が手動選局/プリセット選局の切り替えだった。 
局発は機能していたが受信には至らなかった。

先に進む前に基本的な真空管の gm 等の測定に取り掛かった。

リモコンの受信部の物を除き 6J8G:P42/25, T30/13, 78:47/36, 6Q7G:28/20, 25-36/40, 42:76
/50.80/50. 80 51-48/40 と 6Q7G の2極管部のエミッションが最低値を大きく下回っていた。

次いで IFT の各巻き線の抵抗値を診て見たが全て良好だった。

10月6日 昨日ご依頼主に各調整部分の説明がどの様に記されているのかを伺った。 結果正
面左の二つは (最左) 音質、(その次) ON-OFF 音量と伺い解せなかったので回路図等を持ち帰
った。   回路図だけでは理解が困難だったが分かって仕舞えば左から二つ目のツマミでに連
動しているスイッチは上の部品番号 56 で、このスイッチでモーター 51 の回転を制御してい
る様だった。 つまり電源の ON-OFF また音量調整はこのモーターで為されている。

モーターが回らないことには電源の ON-OFF も音量調整も出来無いのでモーター回路に取り組
んだ。  ところが電源を入れてもモーターのシャフトは内部で前後に移動したが回転はしなかっ
た。念の為 AC120V 入力でも確かめてみたが変化は無かった。 ならばと回路図に在った 30μF
(交流回路で耐圧不明) の代わりに 33μF/350V を添えた結果良好に回転して呉れた!

これで難関の一つはクリアー出来たので絶縁劣化が想像出来るペーパー・コンデンサ、容量抜け
が想像出来る電解コンデンサを交換した(ブロック型はそのままシャーシに残した)。

午前中、根を詰めて作業をしたので一休みとした。(作業机が満杯状態なので開けた)

10月7日 モーターの制御回路に疑問は残っているが駄目元で通電してみた。コンデンサ類の交
換が功を奏した様で、嬉しいことに良好に動作して呉れ想わずご依頼主に電話をして仕舞った。

10月8日 発送の前にモーター部分の減速機構の画像を撮っておいた。

上下のリレーはワイアレス・リモコンの制御用の物でサイラトロン 2A4G でドライブされている。

パイロット・ランプが点灯していなかったがソケットに問題が在りそうだった。

ズット疑問に感じていたのは電源の ON-OFF と音量を制御する接点で、下の 56 の部分がそうだ
が上の図では Model 39-55 では 上から 47-56-25 と記されているがこれらに繋がってはいない
様に想えた。

左側の二つのツマミの内側が制御用のツマミでギアで増速されていた。

実際の接点の画像。

結果想像通り、接点に繋がった緑と褐色のリード線は上の画像の(電解コンデンサを2個直列に
した両端)に繋がっていた。 

 

 

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SONY, ICF-5500A

2023-09-21 13:29:46 | ラジオ

 今日お預かりしたのは SONY, ICF-5500A で一応動作はするが一寸衝撃が加わると動作し
なくなるとのお話だった。 この種の BCLラジオの修理のご依頼はこちらの ホームページ
http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ (新) にお願い致します。

側面のバンド切り替えツマミを触ると症状が出た。

先ずは分解し中身を取り出した。

バンド切り替えを触ると症状が出たのでここを中心にパターンを診て見た。

バンド切替スイッチのパターン面に問題は診られ無かったが念の為全て半田付けをし直した

もう少し範囲を広げてみたが上の画像の中央部分に半田クラックを見付けた。

そこ(矢印の先)を半田付けし直した結果問題は幸い払拭出来た様だった。

連続運転を続けているが動作良好。

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SONY, ICF-6800

2023-09-20 13:53:19 | ラジオ

  先週9月12日に修理依頼を頂き発送の連絡を待ったいたが15日ヤマト運輸で発送したとの
連絡を頂いた。 ところがこちらえの配達予定が19日とのことで何故それ程日数を要するの
か不思議だったが伺った伝票番号から  らくらく家財宅急便  と分かり成程と一応納得した。 
ところが19日は午前中家人を病院に送り迎えしなければならず午後2時以降に配達して欲し
いと連絡を試みたが中々電話が通じず何度目かにヤット繋がった。  18日担当の方に状況を
説明したが結局19日は既に無理で翌20日午後なら指定出来るとのことだったが何と12-18
時の間とのことで17時には帰宅して仕舞うのでそれまでに届けて欲しい旨伝えた。 サテ
今日20日、9時半に貰った電話では15-18時の間に伺う予定とのことで一昨日17時には帰
宅して仕舞うと伝えた旨を話したが伝わったのかは不明。  しかしこれ程頼りない運送会社
を他に知らないがその昔  らくらく家財宅急便  がスタートした頃は便利なサービスと感じ
たが、その後徐々に扱って呉れる物に制約が生じこのところは殆ど使わなくなって仕舞っ
ていたが今回の様な左程大きく無い物にこのサービスを使われるとは想定していなかった。
サテ17時までに届くか? お問い合わせはこちらの HP http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/
(新)にお願い致します。

一応16:10に届いたが開梱しただけで今日は時間切れとなったので明日朝一で診させて頂こう。

伺った様メインのノブと FM の選局ツマミ中央の金属板が無くなっていた。 他にランプが
点灯しない、メーターが動かないとのお話も有った。  しかし肝心要の動作に付いては不明

輸送に依る問題は無さそうだった。

9月20日 朝一で動作確認に取り掛かった。 MW に特に問題無し。

SW にも特に問題は診られなかった。

FM にも特に問題無し。 メーター部分は難航することが想像出来、ツマミも本来の物が
上手く見付かるか?

9月28日 全ての修理、調整等が終わり最終試験を行った。

FM の感度も可成り上がった。

中波の感度も上がった。

短波帯の感度も良好。

下は交換したランプとトランジスタ。

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B&O, Beolit 600

2023-08-30 12:39:11 | ラジオ

 今日お預かりしたのは久し振りの B&O, Beolit 600 で全く音声出力が無いとのお話だった。
この種のラジオの修理、改造のご依頼はこちらの HP http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ (新)
にお願い致します。

音量調整(ボリューム)のツマミが欠落していた。

スピーカーを固定している4本のビスの内の右上は本体側のナット部分が欠けていた。

調べ始めて驚かされたがスピーカー用の出力コードがスピーカーから離れていた。

スピーカーのコードを繋ぎ動作を診てみたが FM (海外バンド) は良好だったが、AM (中波、長波) 
は機能しなかった。 *局発も機能していなかった。

8月31日 通常は行っていない (誰でも出来る)AC アダプタでの動作確認、外部入力の動作確認
をご依頼頂いたので体調が優れなかったので車で仕事場に向かい両機能の確認を行った。 ただ
手許にピッタリの DC プラグが無かったのでクリップで繋いだ。  購入時欠品及び動作確認を行わ
なかったのか伺ってみたが、数年前に eBay で購入しそのまま飾っていたとのお話だったが確か発
注後 90 日は返品が効くので受け取り次第確認した方が良い。 スピーカーが繋がって無く音が出
無いと云った問題や、AM が機能しない問題、又音量ツマミの欠落は共に大きな問題と云える。

 

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