今日の2件目はとある博物館にお勤めの K さんからのご依頼で放送局型3号受信機の動作確認等を
ご依頼頂いた。 この種の受信機の修理に付きましてはこちらの HP https://vrc-tezuka.sakura.
ne.jp/ からお願い致します。
1月13日 動作確認に取り掛かった。 先ず前面のエスカッション部分が外れていた。
ラインナップは本来の UZ58-UZ57-UY47-KX12F だった。
スピーカーは本来マグネチック・スピーカーだが近年のダイナミック・スピーカーが取り付けられ
ていた。 インピーダンスの問題も有るが音質が大きく変わって仕舞うがどうするか?
何とかエアプレーン・ダイアル部分を修復した。
1月23日 スピーカーは現在の物で良いので動作する様にして欲しいとのご依頼が有ったので意を
決して(大げさなのですが往復3時間を要する)秋葉原に行き、出力トランスを買って来た。
1月24日 改造、修理に取り掛かった。 先ずは各真空管の gm、エミッション等を確認した。
真空管は可成り良好だったので出力トランスの組み込みに取り掛かった。
実際に動作させてみたがトラッキング・エラーが可成り診られた。 既に1時間程隣のテーブル
で動作させているが局に依っては十分実用となった。 (但しアンテナに可成り依存する)
1月25日 朝一で連続運転を開始した。 約2時間良好に動作していたがやがて音量が半減して仕
舞った。 その後約2時間休ませ再度通電したが良好に動作した。 サテ今回の部品類は製造時の
ままなので極力それを大事にしたいがどうするか? 再度連続運転を試みてみよう。
1月26日 昨日の連続試験では2時間程で音量が半減した。 その後その音量のままだったが想像
では再生回路が上手く機能していない様想えた。 先ず直列に入っている抵抗の値を診てみたが
本来?500Ωのところが 7.26KΩと大きく異なっていた。
次いでコンデンサ、回路図上 0.002μF を診て見たが 0.88nF (880pF) しか無かった。
これらを回路図通りの値に交換し再生回路は良好に動作している様だったので連続運転を開始した。